京都市 V.S コンビニ業界
京都市 V.S コンビニ業界 ‐京都市民会議始まる。(2)
-会議概観-
第一回目の開催ということもあったのであろうが、会議の全体印象はメンバーの顔合わせ的な趣だった。賛成意見、反対意見が飛び交い口角泡を飛ばす議論の応酬、などという場面は全くなかった。会議自体が2時間という制約がある。中にははじめて顔を合わす委員同士もいる。20人以上の有識者がそれぞれの意見を決められた数分間で一人ずつしゃべっていくだけで時間の大半は費やされてしまった。
発言を聞いている限り、はじめに規制ありき的意見もなければ、規制絶対反対もなかった。それぞれがテーマの難しさと、現状への理解度合い、認識の程度を表明したといった感じだ。むしろ、会議のテーマにはコンビニ問題は含まれていないにも関わらず、ほとんどの参加者の発言にコンビニ対する言及があったことが場の空しさを醸し出しすと同時に、ことの本質をも浮かび上がらせていたといえる。
JFAサイドが会議不参加の理由の一つにあげていたのが、市民会議の構成および構成員の選出基準の公平性が不透明ということだったが、傍聴している限りそれを感じることはなかった。
委員の構成は、市側の資料によると、地域団体13名、一般市民2名(公募により決定)、学識経験者7名、行政から2名の合計24名。当日は4名が欠席、1名が途中から参加ということで、合計20名の委員により会議は始まった。
もし不審を感じるとしたら、当日の座長・副座長の選出の様子だろう。人選は最初から決定していたかのような印象を受けたことだ。事務局によって用意されていた議事進行表を見ると、最初に座長選出となっていた。進行役の事務局より、立候補の呼びかけと確認が行われたが、間髪を置かず、一人の委員が、京都産業大学法科大学院教授藤岡氏を推薦しますと挙手をし、直ぐに満場一致で承認となった。選出された藤岡氏はあたかもそれを予定してていたかのように座長就任の挨拶を行った。その間5分と要していなかったろう。副座長選出も同様だ。座長とは何をするものなのかの役の説明もないままに推薦する方もする方だが、受ける方も普通は何をするのと尋ねても良さそうだ。全ては事前に決まっていたことなのだろう。
短い時間の間に決めなければならず、これからの一年間を乗り切るためにはしかるべき人物を座長に据えたいとの思いもあったのか、ある程度の根回しは仕方がないのかもしれないが、このような座長の決め方をしていたらJFAから偏った人選だと非難されても仕方がないような印象も受けた。もし、時間短縮だけが目的であれば、いっそのこと事務局としては、この方を推薦したいのだが、いかがでしょうか、賛同の方は挙手をお願いします。他に立候補されたい方はどうぞ、とやっても良かったのではないだろうか。いかにも民主的に委員相互の推薦により選出されたという形だけ、形式だけを取り繕うというのは、広く意見を聞きたいと言っている市側の姿勢にも本当なの?と疑問を投げかけたくなる。座長に選出された藤岡氏の進行ぶりには座長としての重厚さと司会としての歯切れの良さに十分感心させられただけに手続きが残念だ。
会議の進行に関してはもう一点疑問がある。先に述べた全委員の発言にしても、もし時間を短縮したいのであれば、原稿を読んでいるのとさして変わらないのだから、最初っから各人の意見はプリントし配布しておけば良かったのではないだろうか。それを出席者は事前に読んできたらそれだけでも余程の時間短縮になり、いくらかでも本論に入ることができただろう。ついでに、資料として記者席や傍聴席に配ってほしかった。
委員の選出プロセスも市側から明示されていないのは事実だが、今回出席された委員の発言を一通り聞いた限りでは、今後の展開に興味を持てそうな発言ばかりだった。是非、この方の授業を受けてみたい、この方の法話を聴いてみたい、この方の活動をもっと知りたいと思わせるような内容ばかりだった。
結果の公開ではなくプロセスの公開があればと悔やまれる。
会議は問題が起こることなく手順通りそつなく進めたい、しかしお役所的と言われるのは嫌だという思いが垣間見られた進行だった。
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