ブルーオーシャン戦略で確かな実績!コインランドリーの6倍の市場創出を狙う「フトン巻きのジロー」の挑戦

フランチャイズWEBリポート編集部 |2021年10月10日 公開
フトン巻きのジロー株式会社の取締役社長を務める福田直樹氏

2016年に沖縄で第1号店がオープンすると口コミや紹介で噂が広がり、瞬く間に店舗数を増加。フランチャイズ展開からわずか4年で75店舗まで拡大した「フトン巻きのジロー」。

コインランドリー市場が盛り上がりを見せるなか、フトンに特化したコインランドリーとして大きな注目を浴びているフランチャイズです。そんな「フトン巻きのジロー」を運営するフトン巻きのジロー株式会社の取締役社長を務める福田直樹氏にインタビュー。急成長を遂げるその裏側をお聞きしました。

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「フトン巻きのジロー」のフランチャイズとは?

2018年に開催された「第3回コインランドリーアワード2018」では、2万店のなかから最優秀賞を受賞した「フトン巻きのジロー」。

最大の特徴はフトン洗いに特化している点。掛け布団はもちろん、これまでコインランドリーでは洗うことが不可能とされていた敷き布団も丸洗いすることに成功しました。その結果、競合のいないブルーオーシャン戦略で現在までに、布団洗いの市場で確かな実績を積み重ねています。

フトン巻きのジロー

革新的なこの技術だけでなく、その急成長をメディアがみすみす逃すわけもなく、「坂上&指原のつぶれない店」や「がっちりマンデー!!」など多くのTV番組で取り上げられると、番組を見たなかには、片道2時間近くかけて「フトン巻きのジロー」を訪れる人もいたそうです。

この記事では、フトン巻きのジローの福田社長に、ビジネスの特徴やコインランドリー市場、そしてどんな加盟店が活躍しているのかなど、加盟検討者が気になることをお聞きしました。

フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

フトン巻きのジロー株式会社 取締役社長
福田直樹

2006年に株式会社板橋工業の代表取締役に就任。2018年に新規事業として「フトン巻きのジロー」のフランチャイズに加盟すると、わずか2年で10店舗まで拡大する。この経験から、2020年にはフトン巻きのジロー株式会社の取締役社長に就任。

ダニアレルゲン除去率、天日干し0%・布団洗い97%という衝撃

──本日はよろしくお願いします。まずは、「フトン巻きのジロー」の事業内容について教えてください。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

「フトン巻きのジロー」は、布団洗いに特化したコインランドリーです。掛け布団はもちろん、敷き布団やこたつ布団、毛布、枕などを形崩れせず、きれいに丸洗いできるのが大きな特徴です。

2016年6月に沖縄で第1号店をオープンし、翌2017年に沖縄県内でフランチャイズ展開をスタートさせました。そして2018年には全国でフランチャイズ展開を開始し、2021年8月現在で沖縄の37店舗をはじめ、全国に75店舗の「フトン巻きのジロー」を展開しています。

──まず『布団ってそんなに気軽に洗えるんだ』ということに驚きました。ブランド名にもなっているように布団を巻いて洗うのが大きな特徴だと思いますが、どのように巻くのか簡単に教えてください。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

まず、店舗内に設置してある“フトン巻きネット”の上に布団を置いたら、巻き寿司のように布団を巻き、バンドで固定します。これを機械に入れて洗濯、乾燥していきます。巻く工程は特殊ですが、店舗にはマニュアルも設置しているので、はじめての方でも数分でできますよ。

こちらの動画をご覧になっていただけたらイメージしやすいと思いますよ。

──なぜ、布団を巻く必要があるのでしょうか。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

キルティング加工がされている布団なら巻く必要はありませんが、キルティング加工がされていないと、洗っているときに中綿が布団の中で動き回ってしまいますよね。水を吸ったその状態で脱水をしてしまうと、中綿の偏りによって布団が使い物にならなくなってしまうんです。なので、中綿を固定し、型崩れを防止するためにも巻く必要があるんです。

──布団1枚あたり、どれくらいの料金、時間がかかるか教えてください。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

布団の大きさにもよりますが、洗濯と乾燥で1枚あたりの値段は2,000〜3,000円。時間にして2〜3時間ほどでクリーニングできます。なかには、布団のクリーニングができる店舗や専門店もありますが、料金が1万円以上もしたり、受け取りまでに1週間以上かかったり。気軽に布団をクリーニングできないのが課題でした。

フトン巻きのジロー スタッフおまかせ洗い料金表
──布団といえば天気のいい日に干したり、最近だとUV付きの布団クリーナーで掃除をしたりしている人もいますよね。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

そうですね。じつは、天日干しではダニを駆除することはできないんです。天日干しをしても布団の温度はせいぜい40度くらいまでしか上昇しません。天日干しをすると湿気が飛んで、確かに気持ちがいいと感じるんですが、残念ながらダニは駆除できていないんです。

布団クリーナーも同じです。表面にいるダニは駆除できるかもしれませんが、布団は薄くても5センチ、厚いと10センチくらいありますよね。ダニはクリーナーに反応して奥に潜み、繊維にしがみついているので駆除できない。なのでダニを完全に駆除するには、洗うしか方法はないんです。

──研究もされているのだとか。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

はい、琉球大学医学部に所属するベンチャー企業と連携して検証した結果、天日干しは0%、布団クリーナーは50%、当社のサービスでは97%のダニアレルゲンを除去できることがわかりました。

つまり、科学的にも、布団は干すより洗ったほうがはるかに清潔になり、アレルギー対策の予防につながることが明らかになったんですね。フトン内部のダニを約97%も除去。さらに繊維の奥の汗の成分からダニ、ホコリ、カビ、雑菌類までをも綺麗に洗い流すことができます。

喘息もアトピーも花粉症も、そのほとんどはダニが原因

──今の布団を5~6年使っていますが、正直、私自身『布団を洗う』習慣がありません。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

安心してください。掛け布団は洗う方もいらっしゃいますが、敷き布団だと95パーセントの方が洗ったことはないと思います。というよりは、そもそも『敷き布団は、洗うものだと思っていない』といったほうが正しいかもしれませんね。

でも、言うまでもなく同じ布団を使っているとダニは増え続けます。5〜6年も洗わずに同じ布団を使っているということは、数万~数百万匹はダニが潜んでいるはずですよ。

── そんなにダニがいるんですか……。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

それだけでなく、ダニは1日に約10回は糞をしますので、毎日膨大な量の糞が生成されます。さらに、ダニは3〜4ヶ月のサイクルで孵化をして死んで、孵化をして死んで……を繰り返しているので、年に4回はダニの死骸がストック的にたまっていきます。

フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

布団だと目視できなくて想像しづらいかもしれませんが、ベッドフレームの下を見ると分かりやすいかもしれません。ホコリだと思っている方がいらっしゃいますが、半分以上はダニやダニの死骸、糞なんです。

あとは、布団をばさっと整えたときなどに、光の反射でキラキラした浮遊物が確認できますよね。あれもホコリだと勘違いされがちなのですが、実はダニなんです。つまり、皆さんダニを吸い込みながら生きているといっても過言ではありません。

──それを聞くと、ものすごく気になってきました。多くのダニと生活していることによる健康への影響はあるのでしょうか?
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

とくに異変を感じない方にとっては問題はありません。人間の体には相当数の免疫機能があるので、ダニと共存していても免疫が体を守ってくれれば問題ありませんからね。

ただ、いまは2人に1人が何かしらのアレルギー疾患を発症していると言われていますよね。そのほとんどはダニによるもので、喘息やアトピー、花粉症もダニが何かしらの悪さを働いていることが原因になっているんです。

たとえば、喘息の方が空気のきれいな地方都市に引っ越したとたん、症状が和らぐこともありますよね。あれと同じで、布団をクリーニングしてダニを駆除すれば、同じような効果が出ると考えています。

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既存コインランドリーは競合にあらず、布団洗いというユニークな立ち位置

──数年前にコインランドリー経営が注目を浴びて、一般的なコインランドリーの店舗が増えましたよね。そのコインランドリーは競合にあたるのでしょうか。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

一般的なコインランドリーは競合にはなりませんね。フトン巻きのジローは、布団洗いに特化したコインランドリーなので、まったくの別物なんですよ。

その理由は、フトン巻きのジローにクリーニング師の資格を持ったスタッフを配置していることにあります。来店頂いたお客さまご自身で洗うこともありますが、基本的にはクリーニング師がお客さまの代わりに布団を洗う、布団クリーニングの代行サービスなんです。これを行なうには、「クリーニング所」として申請し、受理されていないといけません。

一方の一般的なコインランドリーは「クリーニング所」としては営業できないので、お客さまの布団を代わりに洗うことはもちろん、機械から衣類などを取り出すことすらできないんです。そういった意味では、布団洗いに特化した「フトン巻きのジロー」と一般的なコインランドリーとでは、同じように見えて、じつはまったく異なる業態なんです。

フトン巻きのジローの店内風景
フトン巻きのジローの店内風景
──開業するための免許が異なるんですね。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

はい。さらに言えば、仮に免許を取得したとしても、多くの一般的なコインランドリー店舗がバックヤードを考慮して作られていないので、そのまま切り替えできるものではありません。また、じつは市場もまったく別物なんです。一般的なコインランドリーもここ何年かでかなり増えてきましたが、それでも市場規模は1,000億円程度。一方の布団洗いの市場は6,000億円と、コインランドリー市場の6倍にも及びます。

──布団洗いの市場は6,000億もあるんですか?
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

これは当社が独自に算出したものになりますが、『国内総寝具数(※1)×ジロー寝具洗濯単価(※2)』で試算しており、すべての布団をたった1回洗うだけで実現します。

※1. 寝具を掛布団、敷布団と定義し、一人当たりの寝具数をそれぞれ1枚、1.3枚の計2.3枚 とする(出店元:ISBBDO 楽天web会員6,400名アンケート調査より)。これに日本の総人口(1.27億)を掛け合わせて3億枚と試算。
※2.ジロー「お任せ洗い料金表」平均単価2,000円で試算

フトン巻きのジローが創造しようとする布団洗いの市場規模は、一般的なコインランドリーの6倍
フトン巻きのジローが創造しようとする布団洗いの市場規模は、一般的なコインランドリーの6倍
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

ちなみに、一般的なコインランドリーの平均月商が40万円ほどと言われていますが、「フトン巻きのジロー」の場合は、平均月商が160万円。多いときで平均月商240万円を記録したこともあります。客単価が4,500〜5,000円と、コインランドリーよりも高いというのもありますが、「フトン巻きのジロー」では布団だけでなく、一般的なランドリー機能も兼ね備えているのも理由のひとつなんです。

一般的なコインランドリーも併設しているフトン巻きのジロー店内
一般的なコインランドリーも併設しているフトン巻きのジロー店内
──布団洗いだけではなく、衣類なども洗濯できるんですね。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

おっしゃる通りです。布団洗いに特化したコインランドリーでありながら、一般的なランドリー機能も付随したハイブリッド型のビジネスモデルになっています。雨天時に儲かる一般ランドリー機能に加えて、晴れた天候時に刈り取れる布団洗い需要を取り込めるハイブリッド型なので、一般的なコインランドリーの4〜6倍にもおよぶ月商をキープできます。

──布団に特化した同様のコインランドリーはないのでしょうか。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

なくはないですが、「フトン巻きのジロー」は全国で75店舗を展開していて、布団に特化したコインランドリーというカテゴリにおいて圧倒的にナンバーワンに位置しています。

2018年に「第3回コインランドリーアワード2018」において2万店のなかから「最優秀賞」を受賞し、そのまま殿堂入りになって以降、メディアなどからも多数取材していただき、全国での認知度も少しずつ上がっています。なかには、東京都の練馬区からわざわざ栃木県にある「フトン巻きのジロー」を訪れる方もいらっしゃるくらい。それだけ競合はいないということなんです。

布団洗いを習慣化することで、日本中の人々を健康に

──設立から4年で沖縄に37店舗、全国で75店舗を展開しています。多くがフランチャイズ店と聞いていますが、どのような個人・法人が加盟しているのでしょうか。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

沖縄県内は、個人の加盟店さんが多く3割ほどを占めますが、沖縄以外で見ると97パーセントが法人の加盟店さんになります。

業種は不動産業や観光業、製造業、寝具メーカー、スポーツジム経営、飲食店経営、携帯電話の販売代理店など、さまざまな業種の法人に加盟いただいています。

異業種未経験者でも安心のジロー大学という研修プログラムが充実
異業種未経験者でも安心のジロー大学という研修プログラムが充実
──異業種からの加盟も問題ないということですね。一般的なコインランドリーのフランチャイズの場合は、無人でメンテナンスや掃除なども本部任せになることがありますが、「フトン巻きのジロー」の場合、現場に入っているオーナーさんもいらっしゃるんですか。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

そういったオーナーさんもいらっしゃいますが、基本的に現場には入らず、マネジメントに専念しているオーナーさんがほとんどです。

その代わり、現場を統括する店長がキーポイントになります。「フトン巻きのジロー」は一般的なコインランドリーとは違って接客サービスが伴います。飲食店などと同じく、 “おもてなし”や“ホスピタリティ”みたいな部分で売上が変わってくるんです。

ちなみに布団の洗い方や接客などは、オープン前の研修で網羅的に学べますので、異業種で加盟を検討されている方もまったく問題はございません。主婦の方などがたくさん活躍されていますよ。

──コインランドリーと聞くと節税対策などというワードも登場しますが、どのような方にフトン巻きのジローに加盟してもらいたいですか?
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

節税もできますが、我々本当は、利回りとか一般的なコインランドリーの月商4倍とか、あまり言いたくなくて、利益どうこうで募集したくないんです。ですので、業種・業態はとくに問いませんが、「フトン巻きのジロー」が掲げるミッションに共感いただき、本部と一緒になって前に進める方に加盟いただきたいですね。

当社では「フトンを『干す』から『洗う』へ」をミッションに掲げていて。医療ベンチャーとの連携で明らかになった、布団を洗うことの優位性をより多くの方々に伝え、布団を天日干しする習慣を撲滅させたい。そして、布団洗いを習慣化することで、人々の健康生活のお役に立ちたい、そんな今までの『常識を変える挑戦』をしています。こういった当社のミッションに共感いただける方に加盟いただきたいですね。

フトン巻きのジロー フトンを洗おう
──儲けや目先のことばかりではなく、未来の目標に一緒に挑戦したい方に加盟していただきたいということですね。
フトン巻きのジローのフランチャイズWEBリポート編集部

福田社長

そうですね。トイレのウォッシュレットに近いものを感じていて。ウォッシュレットなんてなかった時代は、用を足した後に「拭く」のが当たり前でしたよね。でも、40年かけて「拭く」から「洗う」に変化し、今やウォッシュレットを含む温水洗浄便座の一般世帯普及率は80パーセントに及びます。つまり一度布団洗いを体験していただければ、十分にチャンスがあると考えています。(2020年3月、内閣府調べ)

ウォッシュレットは40年かけて生活に欠かせない商品となりましたが、今は情報化社会ですので、当社ではそれよりも短い10年~20年という期間で、フトンメンテナンスの常識を覆していきたいと考えています。この思いに共感いただける方は、お気軽にお問い合わせください。お待ちしております。

新たな習慣を生み出そうとするフトン巻きのジローの今後に注目

一般的なコインランドリーとは差別化を図るブルーオーシャン戦略で、確かな成長を遂げる「フトン巻きのジロー」。

全国で加盟店を募集中ということで、コインランドリー経営に興味があった方はもちろん、そうでない方もぜひご検討ください。後編では、フトン巻きのジローの全国の歩みをご紹介します。

【フトン巻きジローの取材記事/後編】

フトン巻きのジロー株式会社の取締役社長を務める福田直樹氏

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