ファミマ、ココストアを買収交渉に。5位のミニストップは8月にココストアと提携解消

フランチャイズWEBリポート編集部 |2015年03月23日 公開 (2018年04月09日 最終更新)
ファミリーマート、ココストアを買収

業界再編の勢いがあるコンビニ業界。2015年3月10日、ファミリーマートとサークルKサンクスのブランド一本化予定のニュースから3日後、ファミリーマートは東海地方を基板とするココストア買収にも駒を進めていました。

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サークルKサンクスの次はココストア。ファミマの経営統合戦略が加速

2015年3月10日。ファミリーマートとサークルKサンクスが経営統合に向けて協議を進めているという記者会見が行われたばかりでした。

そして3月13日。今度は東海地方を基板として展開している中堅コンビニ、ココストアの親会社である盛田エンタプライズ株式会社とファミリーマートが買収に向けた協議をしていることが発覚しました。(日本経済新聞)

このような経営統合戦略が加速するファミリーマートは、業界トップのセブン-イレブンを追う二番手になることがほぼ確定したカタチとなりますが、現状2位のローソンが手を結ぶ相手がどの中堅コンビニになるかも目が離せません。

ココストアは東海と九州で展開する老舗コンビニチェーン

ココストアとは?

ココストアは1971年に名古屋で発祥。一説によると現存するコンビニチェーンの中では、日本最古のコンビニチェーンとも言われています。

創業には、ソニー創業者の盛田昭夫氏が関わったと言われ(彼の実家は醸造業を営んでいた)、地元でスーパーマーケットが盛んになり始めた時期に伸び悩んでいた酒屋の救済として立ち上げられたのがきっかけだったのだとか。

ただし、24時間営業ができる酒屋がほとんどありませんでした。1990年代にはそのような部分もあって他社コンビニに追い抜かれるという事態になったのです。

店舗数は?

ココストアの店舗数は、約660店舗。九州地方に関しては、子会社だった九州コンビニシステムズを吸収合併し、エブリワン、ココストア、ホットスパーなどの看板で展開していました。

一時期は全国で2000店舗を超えたものの、半分以下に低迷し、今では売上高1000億円に満たないくらいだそうです。連続減収だったようですが、これはココストアに限らず、中堅コンビニに共通していることです。

業界5位のミニストップ、ココストアと提携解消を20日の取締役会で決定

ミニストップとココストアの関係

セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスに継ぐ業界5位のミニストップ。ココストアと2012年に資本・業務提携を開始していました。

ミニストップはココストアの地域子会社2つにそれぞれ約10%ずつを出資し、ココストアもミニストップの株式を保有。PB商品などの共同開発を行ってきましたが3月20日に提携解消の方針をミニストップが固めたようです。

ココストアがファミリーマートの傘下に入る可能性が高いためというのもあるのでしょうが、双方の出店エリアが重なることが少なかったのも原因のようです。(出店エリアが重ならないと物流面でのメリットが薄い)

正式な提携解消の時期としては、2015年8月15日。元々の契約期間が同月までだったからでしょう。 これによって、双方の株式を買い戻すとのことです。

今後のコンビニ業界はどのようになるか

ミニストップに関しては、イオングループのコンビニチェーンであり、近年イオングループは三菱商事と急接近しているとメディアでささやかれています。元々双方は、ダイヤモンドシティ(現イオンモール)を合弁展開していたのですが、三菱商事といえば傘下にローソンを携えています。

そのため、現状二位のローソンと現状五位のミニストップが手を組む可能性が高いという見られ方が高まっているようです。

となると、ファミリーマート+サークルKサンクス + ココストアVSローソン+ミニストップという図式になりますが、残る中堅コンビニのポプラやスリーエフの動きも気になるところですね。

ちなみに、ファミリーマートがココストア、サークルKサンクスとを統合した場合の国内店舗数は、一万八千店を超えるともいわれ、セブン-イレブンの一万七千五百店を上回る数字になる見込みです。

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