障害者も動物も救う福祉ビジネス『わおん』の本部を直撃取材! FCショー出展の手応えと今後の展開

フランチャイズWEBリポート編集部 |2019年04月10日 公開
ペット共生型グループホームわおんのフランチャイズ・ショー2019出展ブース

日本最大のフランチャイズ商談会「フランチャイズ・ショー2019」が、2019年3月6日(水)から8日(金)まで東京ビッグサイトで開催されました。今年で35回目の開催となる本イベントは、フランチャイズ・代理店本部など200社以上がブースを出展。独立開業や新規事業の立ち上げを検討する法人に対し、事業の魅力や展望を解説してくれます。

今回は、障害福祉サービスとペットを組み合わせた新たな福祉ビジネス「わおん」に、FCショー2019に出展した感想や今後の展開についてお話を伺いました。

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障害者も動物も救う社会的意義と持続可能性の高い福祉ビジネス「わおん」とは

わおんのFCショーブースでは大量の公式キャラクター福助がお出迎え

障害者グループホームとペットを組み合わせた、新たなペット共生型福祉ビジネス「わおん」。開所時には、オープン前から予約で満床になるなど、高い注目を集めています。

障害者グループホームの正式名称は共同生活援助といい、「障害者総合支援法」に規定された障害福祉サービスの一つです。身体・知的・発達・精神障害者の方が支援を受けながら、地域の一戸建てやアパートなどで共同生活を送る場です。

そんな「わおん」は、従来のフランチャイズとは異なるレベニューシェアという契約形態を導入しています。参画する側の自由度が極めて高く、今後さらなる発展が期待されています。さらに、障害者だけでなく、殺処分される保護犬・猫などの小さな命を救う、社会的意義の高いビジネスです。

わおんを展開する本部の代表である藤田氏に話を聞いてみた

障害者グループホーム ペット共生型福祉施設「わおん」を展開する、株式会社CARE PETSの代表取締役社長を務める藤田英明さん

フランチャイズ・ショー2019に出展した障害者グループホーム ペット共生型福祉施設「わおん」を展開する、株式会社CARE PETS(現:株式会社アニスピホールディングス)の代表取締役を務める藤田英明さんに、イベントの感想や今後の展開についてお話を伺いました。

—— 「わおん」としてはフランチャイズ・ショー初出展ですが、出展の目的を教えてください。
障害者グループホーム わおんのフランチャイズWEBリポート編集部

藤田 英明

わおんに参画いただける方に出会うためというのはもちろんですが、私たちが運営するペット共生型グループホームは、日本ではまだまだマイナーな存在なので、こんな事業もあるんだ、ということを知ってもらうためという要素が強いですね。

—— 『日本ではマイナーな存在』とのことですが、その理由はどういったところにあるのでしょうか?
障害者グループホーム わおんのフランチャイズWEBリポート編集部

藤田 英明

日本はまだまだペットフレンドリーな国とは言い難く、私たち人間と動物たちをどこか切り分けて考えてしまっている部分があります。

しかし海外に目を向ければ、例えばオランダではペット専用の救急車が全国に配備されていたり、オーストラリアでは動物看護師という職業が国家資格になっているなど、人間と比べても遜色ない扱いをされています。

まずはそうした違いを知ってもらい、日本におけるペットの価値や存在意義が変わっていくきっかけになればうれしいです。

株式会社CARE PETSの代表取締役社長 藤田英明氏取材風景
—— 出展の反響はいかがでしたか?
障害者グループホーム わおんのフランチャイズWEBリポート編集部

藤田 英明

ブースにお越しいただけた方も、「初めてこのビジネスを知った」「ペットと福祉というのが珍しくて話を聞きに来た」と言う方が多かったですね。

あとはもっとシンプルに、動物が好きで、という方もたくさんいらっしゃいました。

—— ブース来訪者は「わおん」のどういった点に魅力を感じている方が多かったですか?
障害者グループホーム わおんのフランチャイズWEBリポート編集部

藤田 英明

わおんで採用している「レベニューシェア」という契約形態に魅力を感じた方が多くいましたね。レベニューシェアというのは、売上や利益に応じてあらかじめ決めておいた配分率で事業収益を分配する契約形態のこと。

フランチャイズとは異なり、ブランド名やビジネスモデル、その他物品などの取引業者などを本部が決めるのではなく、オーナー様が自由にカスタムすることができます。さらに解約などの際の違約金も必要ありません。

わおんはレベニューシェアモデルを採用
—— フランチャイズではなくレベニューシェアを採用している理由は?
障害者グループホーム わおんのフランチャイズWEBリポート編集部

藤田 英明

あくまで私個人の考えではありますが、どうしてもフランチャイズというと、本部とオーナーの力関係に差があり、お互いの良さを最大限に引き出すことが難しいように感じます。

一方のレベニューシェアであれば、まずは本部が手本を示さねばなりませんから、良い意味でお互いを刺激し合えるんですよ。

フランチャイズ・ショーの中ではある意味異質な存在だったとは思いますが、そうした契約形態の部分も含めてしっかり話を聞いて頂き、またそれを魅力と感じて頂けたのはありがたいことです。

—— わおんで実現したい目標を教えて下さい。
障害者グループホーム わおんのフランチャイズWEBリポート編集部

藤田 英明

事業を成長させて収益を上げるというよりは、障害者の居場所を作り、また殺処分されてしまう可哀そうな動物たちを救いたい、というのが本来の目的です。

ペットの殺処分問題への取り組みは、豊かな生活が当たり前となった国では、当然といえるでしょう。そこから目を背けるのではなく、しっかりと向き合っていくパイオニア的存在になること。それが私たちの根本にある目標です。

—— 目標を達成に向けた今後の展開いかがですか。
障害者グループホーム わおんのフランチャイズWEBリポート編集部

藤田 英明

まずはこうしたビジネスの存在をより多くの人に知ってもらい、出店数を増やしていかなければいけません。出店計画は順調に進んでいますが、まだまだ改善すべきことが多々あります。

しかし逆に言えば、私たちが努力すればするほど、多くの人や動物たちを助けることができるということでもありますから、立ち止まることなく邁進していきたいですね。ビッグデータの活用など、いままでの常識を変えてしまうような新しい取り組みも進行中です。

「わおん」への取材を終えて

レベニューシェアという契約形態や、ペット共生型グループホームという事業性など、一見するとその珍しさに注目してしまいがちな「わおん」。

しかし、そのベースとなっているのは、殺処分されてしまう可哀そうなペット達や、施設に入りたくても入れない障害者達を救いたいという社会の問題に対する熱い想い。この想いの続きを聞きたい方は資料請求だけでなく、わおんの事業説明会に足を運んではいかがでしょうか。

こうした想いが集まる出会いの場でもある日経フランチャイズ・ショー。次回の「フランチャイズ・ショー2020」は、2020年3月に幕張メッセに場所を移しての開催が決まっています。こちらも是非チェックしてみてください。

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ペット共生型グループホームわおんのフランチャイズ・ショー2019出展ブース

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