
株式会社フードナビ 代表取締役 渡辺 大河氏 インタビュー

渡辺 大河(わたなべ たいが)氏プロフィール
千葉県出身。大学中退後、営業職中心に職を転々とし、いずれの企業でもトップセールスマンに登りつめる。株式会社レインズインターナショナルに入社後、フランチャイズの仕組みを学び、2006年に株式会社フードナビを設立。2008年には「浜焼太郎」FC展開を開始。
株式会社フードナビが運営する「浜焼太郎」とは
今回インタビューした株式会社フードナビは、会社設立にして10年、フランチャイズ展開を始めて8年の飲食フランチャイズ本部である。同社は『浜焼太郎』という海鮮居酒屋のブランドを展開しているのだが、これは“海の家”をコンセプトにした外観・内装とメニュー群になっている。
自宅ではなかなか食べることのない新鮮な魚介料理を手軽に楽しめるスタイルで、客単価は2,600円~2,800円。低価格帯の焼肉食べ放題と同じくらいの価格帯である。
調理オペレーションも実に簡単で、お客が自ら産地直送の海鮮を自席で焼くという『セルフクック方式』になっているので、調理人とホールの兼任も可能となっており、最低限の人数で回せる仕組みというものだ。
そんな仕組みを開発したCEOの渡辺大河氏に話を伺ったのだが、彼はなぜフランチャイズビジネスに携わるようになったのだろうか。
レインズでの加盟開発時代に得た“フランチャイズの理想像”をパッケージに
渡辺氏は、海鮮居酒屋『浜焼太郎』を展開する前に焼肉フランチャイズでも有名な株式会社レインズインターナショナルに籍を置いていた。
焼肉業界大手の同社で、加盟店を増やすための加盟開発営業をしてきた渡辺氏だが、この仕事に携わっていて、様々な飲食フランチャイズの情報も耳にすることが多く、飲食ビジネスというものは「(加盟金など開業にかかる費用が)高い」と彼は感じていたようだ。
「飲食で一番独立したいという層は、飲食店の店長さんなんですね。しかし、飲食店の店長さんというのは(開業資金として)5,000万円1億円だとかという金額は簡単に払えない」という彼は動画でも語っているが、当時は景気もいいとは言えない状況で、低投資・低リスクの飲食フランチャイズを作りたい。
そんな思いから彼が編み出したのが「浜焼太郎」のフランチャイズだったのだ。
なぜ飲食フランチャイズでも、海鮮居酒屋という業態にこだわったのか
「海鮮というのが、元々高いイメージがあった。自身が41歳になりますが、ちょうどこの世代って人口が多いんです」と語り始めた渡辺氏だったが、30代後半から「魚が好きになりだした」と言う。
健康、ヘルシーというキーワードを彼は意識したようでもあったが、「安くておいしいものを提供したい、それを魚業態で」という思いがあった。そこから、店舗自体も“海の家”のようなスタイルにしようというアイデアが出てきたのであった。
「浜焼太郎とは、フランチャイズでできている」と言っても過言ではない
『浜焼太郎』は2015年7月現在、フランチャイズ店舗が89店舗と直営店舗が1店舗で構成されている。この数字からみてもおわかりいただけるように、浜焼太郎とはフランチャイズでできているといっても過言ではないだろう。
「今期、直営店の比率を高めようと思っています」と同氏は動画内でも述べているが、商品開発のために青森もしくは北海道でセントラルキッチン(動画内で同氏は「センター」と表現)を作ろうという案もあるらしい。
今までは各店舗に本部が仕入先を紹介していたスタイルのようであったが、魚の仕入れというのはオーナー個人の力の差というのが生まれやすいのではなかろうかと編集部の頭にはよぎったが、そのあたりは本部から仲卸業者に申し伝えというのをしているようだ。
セントラルキッチンでは、浜焼太郎でしか食べれない商品のブランド化戦略を行う予定
新鮮な海鮮を7商品にし、これをセントラルキッチンに送る。そして、全国の加盟店に配送するという仕組みを考案しているらしい。
メディアに取り上げられることをねらいそれを想定すると、「この海鮮はどこで食べれるんだ?」という話になる。そこで「これは浜焼太郎でないと食べれない」という独自性を打ち出すことができる。これぞまさしくブランド戦略ではないだろうか。
インタビューを進めていると、浜焼太郎は餃子の王将にも似ているところがあって、メインメニューのみを均一していればあとは地域密着型のメニューをそれぞれの店舗で提供してもいいというのだ。
それこそ魚介などは、その地域だからこそ採れるものもあるだろう。それにプラスしてこれから開発される7商品を提供できる。これまた浜焼太郎ならではの独自性でフランチャイズ加盟をする面白さでもある。
浜焼太郎既存オーナーの加盟の決め手は・・
「やはりまず初期投資が低いこと、そしてその分損益分岐点が下がること」と渡辺氏は述べていた。しかし、いくら初期投資が低くてもお客が集まらなければ意味がない。そこで商品開発や店のつくりを本物志向(海の家さながらに)にするなどとにかくこだわる。
損益分岐点がどのように達成されるかについては、やり手セールスマンとしての経歴があり数字に強い同氏が編集部に刻々と説明してくれていたが、定期的に開催されている説明会を訪れてみると詳しく語ってもらえるだろう。
しっかりマニュアルを守り数値管理ができるオーナーはやはり強い
「しっかりマニュアルを守り、数値管理ができる人」と、渡辺氏は語っていた。やはり基礎をしっかり忠実に行うことができる人が、フランチャイズビジネス向きというのはどの業態でも共通なのだろう。
オリジナルメニューを提供したいというオーナーも飲食業界には多い傾向にありそうだが、「基礎ができるようになってからスーパーバイザーに相談してみてほしい」ということだ。
渡辺大河にとっての“フランチャイズ”とは
フランチャイズとは「本部向けのビジネスモデルだな、というイメージがあった」というのが渡辺氏の第一印象であった。
フランチャイズをいろいろ勉強してきた彼だったが、「こんなフランチャイズなら加盟してもいいな」と思えるようなパッケージにすることがひとつの軸になっていたらしい。そこで「(飲食フランチャイズで)180万円くらいで開業できるんなら自分だったら加盟してもいいと思える」と判断したのだ。
編集部もインタビューの中で述べたが、「フランチャイズとは、社会に活力を与え、人々の生活をより豊かにするビジネス手法である」のではないだろうか。
ひとつの本部が全国に店舗展開をしていく過程で、オーナーが成功して幸せになることも、そこから雇用がうまれてスタッフが幸せになることも。加盟店と手を取り合って本部自体が収益を伸ばすことも。ひいては、その店舗に足を運ぶお客がサービスに満足することも。これらひとつひとつが社会の幸せにつながるのである。
そんな編集部の思いに、渡辺氏も強く同感してくれたようである。フランチャイズで約90店舗の全国展開を成し得た彼だからこそ感じるところもあるのであろう。
[会社名] 株式会社フードナビ
[代表] 渡辺 大河
[所在地] 〒171-0022 東京都豊島区南池袋2丁目28番2号 YHビル1階
[TEL] 03-5960-8688 [FAX] 03-5960-8689
[ホームページ] http://www.foodnavi.co.jp/
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