FC本部社長ビデオインタビュー

重光産業(株) 代表取締役 重光 克昭 氏

重光社長

重光克昭(しげみつ かつあき)氏プロフィール

1968年 熊本にて創業 1972年 フランチャイズ事業開始 現在は海外にもチェーン店を展開している

2022年に独立開業や新規事業検討者が選んだビジネスベスト30

FC本部 責任と味の追求と

「やっぱり味じゃないでしょうか」重光産業株式会社の代表取締役・重光克昭さんはきっぱりとそう言い切った。

今年で創業40年を迎える熊本ラーメンのチェーン「味千」を率いる38歳。短髪・がっしりとした体格・ジャンパー姿で部下と一緒にパソコンを睨みながら打合せをしている様子は、社長というよりも、なんだか頼もしい兄貴みたいに見える。でも、いちばん印象に残ったのはそういう姿形ではなくて、重光さんの言葉。とにかく「味」というキーワードが話のあちこちに顔を出す。

FCの経営面のことを訊ねても「味がいちばん大事じゃないでしょうか」今後の展望は?「味を守るのがつとめだと思っています」

「味千」というブランドは、ひょっとしたら海外の方がよく知られているかもしれない。この看板を掲げている店舗の数は日本国内よりも海外の方が多い。取材に訪れたときも、4月19日の台湾での出店、25日のサンフランシスコの出店を控えていて、重光さんが国内にいるのは月の第1週だけという状況。FC展開としては、最近ロイヤリティーを5000円から1万5000円へとアップした。これはSVの臨店回数を増やして、質を高めるための策であって、歩合制は決して採らないという。

「加盟店が儲かったら儲かっただけ、それをちゃんと自分のものにできるようなしくみにしたいんですね」でも、なんだかんだと言ってもオーナーさんを儲けさせないとダメですよね、そう訊ねると重光さんは急に押し黙って、厳しい表情でゆっくりと頷いて言った。「責任がありますから」

お昼になって、拉麺劉というラーメン店に連れていっていただいた。同社が創業時の味を再現しようとして建てた店。出てきたラーメンの味は「味千」のものと基本的には同じだけれど、少しさっぱりしている感じ。素直に美味しいと思って重光社長の方を見ると、目つきが変わっている。何度も何度もスープをかきまわしては、ひと口すすって首を傾げ、またひと口すすって首を傾げる。そして、店主を呼んでなにやらひそひそと話。1杯目を食べ終わった時、もう1杯が運ばれてきた。さっきのにくらべて、スープの白濁がまるで違っている。香りもしっかりとしていて、麺を口元に持ってきてもスープの匂いがきちんと届いてくる。重光さんも、これには満足した様子。「最初のはちょっと失礼いたしました」と言って、スープの最後の一滴まで美味しそうにずうずうと飲み干した。

でも、始発便の飛行機でやってきて、お昼にラーメン2杯というのは、さすがにちょっときつかったです。

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[名 称]  重光産業株式会社
[英文名称]  SHIGEMITSU INDUSTRY CO.,LTD.
所在地 [本社]  〒861-8031 熊本県熊本市戸島町920-9
TEL 096-389-7111  FAX 096-389-5410
代表取締役  重光 克昭
資本金  1,686,000,000円
ホームページ  http://www.aji1000.co.jp/

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