「〇〇と言えば」→「あなたのお店の名前」は出てきますか？

マクドナルドと言えば、ハンバーガーですよね。では、ハンバーガーと言えば、マクドナルドでしょうか？

このように聞かれたら、マクドナルドの関係者や、ファンのお客様は、「もちろんです！」と、答えるでしょう。
私も、マクドナルド出身ですから、もちろん「ハンバーガーと言えば、マクドナルド」と答えます。

しかし世の中には、「いや、そうではない。ハンバーガーと言えばモスバーガーだ」と答える人もいるでしょうし、「いやいや、ハンバーガーと言えば、ロッテリアでしょう」と答える人もいるでしょう。最近流行のグルメバーガーのお店を言う人もいるでしょうね。
とは言うものの、その知名度、歴史、店舗数、お客様の経験値を考えると、半数以上の人が

「ハンバーガーと言えば？」
「マクドナルド！」

と答えることでしょう。

日本に上陸して45年。
一時は4000店舗ものお店を展開し、毎年数億個ものハンバーガーを販売しているマクドナルドなら、恐らく「ハンバーガーと言えば・・・」と聞かれたら「マクドナルド」と答える人が多いでしょうね。

パスタのお店を例にすると

では、あなたのお店はどうでしょうか？
あなたのお店が、「パスタ専門店」だったら、この質問には世の中の人はどう答えるでしょうか？

「〇〇（あなたのお店の名前）と言えば・・・・パスタ！！」

これは問題ないでしょうね。こう答えるはずです。
では・・・

「パスタ！と言えば・・・」

あなたはもちろん「〇〇（あなたのお店の名前）」と答えますよね。
でも、あなたのお店のある街の人は、何％の人が、あなたのお店の名前を言うでしょうか？
もしかしたら、ライバル店の名前を言うかも知れませんね。
有名チェーン店お名前を言うかも知れません。
「思いつかないな～」という人もいるかも知れません。

もしも、あなたのお店がある街で、「〇〇と言えば」と聞かれて、「あなたの店の名前」が出てこないようだったら、あなたの店が繁盛していない理由のひとつは、その「認知度」にあるのです。

だって、「〇〇のお店はどこが美味しいですか？」と聞かれても、あなたのお店の名前が出てこないのです。そんなお店は、紹介もしてくれないでしょうし、一度利用されても思い出してもくれないことでしょう。

ちなみに、私が吉祥寺で「パスタと言えば・・」と聞かれたら「スパ吉」もしくはその系列店の「ヒラタパスタ」と答えます。
吉祥寺には、何十というお店がパスタを扱っています。
しかし、真っ先に出てくる名前はこのふたつのお店です。

お客様がお店を選ぶとき、そのブランド名やお店の印象を知っていたり、思い出したりすることがとても重要です。
なかには、店名を知らないままで利用する方もおられますが、全体の中ではごく一部です。
やはり、店名、ブランド名、商品名はものすごく重要なのです。

このように、「〇〇と言えば」と聞かれて、真っ先に出てくるお店がブランドを構築していると言えるのです。
だから繁盛するのです。

その業種、その商品で、街で一番のお店は必ず流行ります。
個人店であろうが、チェーン店であろうがそんなことは関係ありません。
一番多くのお客様は、一番最初に思い出す名前のお店を選ぶのです。
それが、ブランドなのです。

まとめ

さて、あなたのお店の名前は「〇〇（業種、商品名）と言えば・・・」と聞かれたら、真っ先に口にされますか？
もしも、されないのならば、どうしたら一番最初に口にされるのかを考え、工夫していきましょう！

先ほどの「スパ吉」ならば「自家製生パスタ」や「美味しさ」がキーワードになります。
「ヒラタパスタ」ならば、それに加えてランチセットのサラダの豪華さがキーワードです。
もちろん、笑顔いっぱいの爽やかな接客も印象的です。
彼らは、毎日毎日、街で一番になるべく努力をしています。
だから印象に残るし、私たちは最初に彼らの名前を思い出すのです。

「〇〇（業種、商品名）と言えば？」
「〇〇（あなたの店の名前）です！」

そう答えていただけるように「印象に残るお店作り」をして行きましょう！！

編集部より

街でよく見かける看板、誰もが知ってる商品を取り扱えるフランチャイズ。ですが最初から皆が知っているわけではありません。数店舗からフランチャイズ展開をスタートする場合、まずは特定の地域に集中出店して街の人にこの地域で○○といえば、という出店戦略をとっている本部もあります（ドミナント戦略）。
起業・独立の場合でも、新規事業の場合でもフランチャイズ加盟を検討する場合は、どうやって本部がブランディングをしているか、調べてみてはいかがでしょうか。