ハートマネー代表・ファイナンシャルプランナー氏家 祥美
2017-09-28 専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
ハートマネー代表・ファイナンシャルプランナー 氏家 祥美

「大人の学び直し」で生涯現役の人生設計を目指そう!

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人生100年時代を上手に生きるには

こんにちは。女性起業の支援グループ「一般社団法人キャリア35」理事、氏家祥美です。

みなさんは、仕事以外の時間をどのように過ごしていますか?私が注目しているのは、学び直しです。老後が長くなっている時代だからこそ、仕事のためにも、豊かな暮らしのためにも「学び直し」が有効になってくると思われます。

スキルの補充が欠かせない

世界的ベストセラーになった「ライフ・シフト」によって「人生100年時代」という言葉をよく耳にするようになりました。これまでは、20歳前後まで集中的に学び、その後40年間はしっかりと働いて、60代以降は引退して悠々自適な暮らしを送るというライフスタイルが一般的でした。しかし、これからの長寿社会においては、これまでの人生設計は成り立たなくなり、一度仕事に就いた後も再び学びなおしたり、自分で仕事を起こしたりと、多様なライフスタイルが交錯する時代になると予測されています。

時代の変化には目覚ましいものがあります。ちょっと過去を振り返っても、1990年代にはインターネットが急速に広まって、いまから10年前の2007年にはアイフォンが発売されて、私たちの暮らしもビジネススタイルもガラリと大きく変化しました。こうした時代の変化に対応するためには、私たち自身も新しい知識を補充して、バージョンアップしていく必要があります。

学び直しで仕事も暮らしも活性化

 実は、私自身も昨年から学び直し生活をスタートしました。ファイナンシャルプランナーの仕事の傍ら、大学院に通っています。20代の仲間たちが習ったばかりの統計ソフトをサクサクと操作し、「貫徹してレポート仕上げた」というのを耳にするたび、自分の記憶力の低下や体力の衰えを痛感します。そんなときは、「なんで貴重な時間とお金を使ってまで、こんな苦労をしているのだろう」と悲しくなりますが、学び直しをしているおかげで、年下の友人がたくさんでき、知識をブラッシュアップすることができています。60歳以降も長く現役で働き続けていくには、必要な投資ではないでしょうか。私の場合は、たまたま大学に通っているため、今どきの大学事情がよくわかり、大学生の息子と目線をあわせて話ができるようになったという想定外のメリットもありました。

冒頭に紹介した「ライフ・シフト」の著者であるリンダ・グラットン氏は、日本の「人生100年時代構想会議」の有識者として起用されました。これからグラットン氏が、他のメンバーと共に日本の「人づくり革命」の具体策について検討していきます。そのなかでは、高等教育の無償化などとあわせて、大人のための学び直し「リカレント教育」についても検討されることとなっています。これからの教育政策の行方にも注目しておきましょう。

少子化時代には、大人の教育市場ニーズが高まる

40-50代の家計では、子どもの教育費が住宅ローンと共に大きな割合を占めていることが多いのですが、これからは子どもへの教育投資を少し緩めてでも、大人への教育投資をしていく必要があるでしょう。

なぜなら、人生100年時代においては、60歳、65歳で完全リタイアしてしまうには、老後が長すぎるからです。長い老後を年金とそれまでの蓄えでゆたかに暮らそうと思うと、定年退職までの蓄えが相当必要になりますが、十分な準備ができる人ばかりではないでしょう。

「質素倹約ばかりはしたくない」「老後も豊かに楽しんで暮らしたい」と思うならば、子どもだけでなく、自分自身のスキルアップにも資金を投じて、転職したり開業したり、副業したりしながら、より長く働き続ける工夫が必要です。そうすれば、老後資金の目減りを恐れることなく、安心して長生きすることができるでしょう。

こうした学び直しの流れは、高齢化の世の中ではこれからますます盛んになると思われます。IT技術や資格取得など、ビジネスに直接的に生きることばかりでなくても、俳句やピアノ、体操など、「自分の好き」を追求していく高齢者もこれからますます増えていくでしょう。

学びなおしたことを仕事として生涯現役で生きられる時代

こうした趣味的な学びも、長く続けていけば、人に教える側に回ることも考えられます。50歳から始めても、70歳になった時には20年の大ベテランになり、そこから90歳までとしても20年間教えることができます。

先ほどもお伝えしたように、これからの時代はより長く働き続ける工夫が必要になってきます。私が知っている人の範囲でも、定年前後にキャリアカウンセラーの資格を取って退職後に講師をしている人、現役を引退してから宅建の資格を取って不動産業を営み始めた人、書道を極めて70歳を過ぎてから教室を始めた人などがいます。自分で始めるのなら、何歳からでも始められますし、自分でリタイア時期を決められるのもいいですね。

思い立った時が一番のはじめ時。「学び直し」を今から始めてみてはいかがでしょうか。

編集部より

定年を迎えても頭も体もまだまだ元気に動く方が増えている日本、これから先もますます増えていくでしょう。そんな時、趣味にお金と時間を使うのか、それとも、起業して新たな事業に挑戦するのか、選択肢はたくさんあります。これまでの経験を活かした仕事、今から学びなおして新たに挑戦する仕事にも挑戦できますね。フランチャイズ加盟という選択肢なら、未経験でも全くの異業種からでもスムーズな起業を実現できます。実際、コンビニフランチャイズは現在、契約時の上限年数を変更していたり、無くしたりという動きもあります。自分自身が活躍できる環境は、いつでも自分で作り出すことができるので、あらゆることにアンテナを張って、勉強する心を持っておきましょう!

ハートマネー代表・ファイナンシャルプランナー 氏家 祥美

埼玉県出身、立教大学社会学部観光学科卒業。旅行会社に勤務後、専業主婦時代にファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得。2005年にFP会社の設立に参画。2010年に独立。現在、ハートマネー代表として、家計相談や講演、執筆活動を行う。「いちばんよくわかる!結婚一年生のお金」(学研パブリッシング)、「35歳を過ぎた女性に贈るこれからのお金のお作法」(秀和システム)ほか著書多数。キャリアカウンセラーの資格も持ち、一般社団法人キャリア35の理事として起業サポートも行っている。