エリアエントリー契約
(エリアエントリーケイヤク)

加盟契約の際に、取りあえずエリアだけをエントリーしてしまうという契約形態です。通常は、加盟契約の際には、物件はもう決まっており、その物件をもとに契約を進めるわけですが、このエリアエントリーはちょっと違います。
物件未確定の前に、そのエリアに対する権利を売買するのです。
フランチャイズ業界の仲介業者として有名だったベンチャー・リンクが推し進めた手法として有名になりました。そして、このベンチャー・リンクという企業が破綻するに至った原因の一つにこのエリアエントリー契約があったと言われています。
加盟希望企業は、仲介企業のベンチャー・リンクからエリアの権利を購入し、チェーンへの加盟を果たすわけですが、その後に実際に出店しようとしてもなかなか希望通りの出店は得られず、そのうちに資金繰りに行き詰まったりということが全国規模で次々と起きていったのです。あまりにも急速な展開であったため、ほとんど売りっぱなしという状況になり、サポートも受けられない加盟希望者が各地で訴訟を起こすようになり、結果としてついにベンチャー・リンクは破綻しました。
エリアエントリー自体は、フランチャイズにとっては重要な概念としての、エリア権を守るという意味で、それを先に販売することは決して間違ってはいないでしょう。
問題は、十分な説明も無く拙速的に売ることだけ売っていったという企業姿勢が破綻を招いたのだと言えるでしょう。

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