株式会社RC 代表取締役 大堀 直樹
買いクルのロゴ

モノの価値の最大化で社会貢献! 出張買い取りFC「買いクル」創業秘話

フリマアプリや従来の店舗型買取ビジネスとは違い、無店舗型の出張買取ビジネスを展開する「買いクル」。東南アジアへの販路を活かし、買取の機会損失を抑えているのも特徴の1つです。そんな「買いクル」がいかにして誕生し、どのような苦悩を経て拡大してきたのか。株式会社RCの代表取締役・大堀直樹がお話します。

無店舗型でロスがない!?ローリスクでリサイクル事業を展開できるワケ

買いクル:出張買取の風景
日本で捌けないものは海外で捌く。無店舗型の出張買取ビジネス「買いクル」

2018年にメルカリが上場を果たすなど、リサイクル市場の盛り上がりはまだまだこれから。同年に経済産業省が発表した調査によると、過去1年間で不要となった製品の推定価値は、自動車・バイクを除いても7兆6254億円に達しています。すべてのアイテムが市場に出まわっていないことが容易に想定できることから、市場規模は今後も拡大する見込みです。

そんな成長市場でビジネスを展開するのが、株式会社RCが手がける「買いクル」。2018年にフランチャイズ展開をスタートさせたビジネスです。従来の店舗型買取ビジネスとは一線を画す、無店舗の出張型買取ビジネスなので、自宅で開業することも可能。店舗を構えれば1000万円ほどもかかる初期費用が、買いクルなら200万円。よって、リスクをおさえて独立できるのも買いクルの魅力の1つ。

オーナー様の具体的な仕事内容は、不用品を売りたいお客様の自宅に伺い、代金を払って品物を持ち帰るだけ。その品物は本部が販売し、経費を差し引いた金額をオーナー様にお渡しします。また、本物か偽物かを見分けたり値付けをするのも本部が行うだけでなく、本部が集客した顧客をご紹介するので、リサイクル業界の経験がないオーナー様でも安心です。

買いクル本部のリサイクル事業は、わずか5年で4倍の売上に成長。この成長を支えるのは、国内市場はもちろん、東南アジアへの販路拡大です。では、なぜ東南アジアなのか——?

日本では、販売開始から4〜5年程度の比較的新しい品物の需要が高く、まだ使える品物であっても、10年を過ぎているようなものは国内だとロスになってしまいます。一方、カンボジアをはじめとした東南アジアでは、日本ではロスになってしまう品物でも需要があるのですぐに買い手が見つかります。よって、比較的新しい品物は日本で販売をし、それ以外の古い品物は東南アジアで販売をする。そうした棲み分けをすることでロスを最小限にすることができるのです。

「店舗スペースの小さいリサイクルショップでは、ベッドなどの大きいものは扱わないことがほとんど。そういうものを在庫として置くのであれば、その場所にノートPCやテレビなどの小さい品物を置いたほうが利益率がいい。でも、お客さんからしたらベッドなどの家具も置いてほしいのが本音ですよね。当社であれば、ネット販売なのでスペースは関係ありません。もし国内で売れなくても海外で売ればいいので、ロスが出ることも少ないんです」(大堀)

2018年にフランチャイズ展開をスタートさせ、ますます拡大が期待される「買いクル」はどのようにして誕生したのでしょうか?

大手リサイクル会社で数々の賞を総なめ——その功績を認められ20代で役員に就任

数々の受賞の証
営業としての手腕を発揮して社内の数々の賞を取得

当時、全国に40〜50店舗を展開する大手リサイクル会社の営業としてキャリアをスタートさせた大堀。今でこそ街にはリサイクルショップが溢れていますが、リサイクル業界は、当時まだまだブルーオーシャンだったのです。

「当時はリサイクル業界といったらブックオフくらいしかなかったので、これから業界がおもしろくなりそうだと思って入社しました」(大堀)

成長が期待される業界ということで期待に胸をふくらませていた彼でしたが、そんな思いもすぐに打ち砕かれてしまうほどの激務。実際は、1日17時間勤務の日もあるほどのブラックだったのです。

「朝8時に出社して24時前に帰れたのは入社した初日くらい。それでも23時30分とかでしたけどね(笑)。あとは午前1時や2時、3時に帰るのが普通でしたよ」(大堀)

そうして入社わずか1年で管理職に抜てきされるだけでなく、3年が経ったころには、「立て直し請負人」として全国最下位の店舗の責任者を歴任。大堀が携わった店舗すべてを全国1位に成長させるのです。

「私が店頭に立って売上が伸びればいいんですが、それでも伸びない場合は現地の特性を調べるなどマーケティングを徹底しました。たとえば、その商圏の人口や世帯数はどれくらいで、それに対して広告が適正に届いているのか。届いていないのであれば、出稿する媒体から変えていく。そして、人材教育を徹底するなど内部を見つめ直す。個人の見解で売上のアッパー(上限)を決めつけてしまいがちなので、実際に私が現場に出ることで数字が伸びるということを見せてあげれば、モチベーションも上がっていくんですよね」(大堀)

そういった経験から、26歳のときに最年少で役員に就任。入社からわずか3年、20代で役員という異例のスピードでした。しかし、その10ヶ月後にはあることを理由に退職してしまうのです。

他との差別化を図るため、ネットを主戦場としたリサイクル事業をスタート

創業当時は珍しかったインターネットでリサイクル事業を展開

入社数年で数々の賞を総なめにし、最年少で役員に就任した大堀でしたが、役員就任から数ヶ月後に退社を決意。それは、当時読んだ“ある記事”がきっかけになっていました。

「たまたま読んだホリエモンの記事に『経営者の1年はサラリーマンの10年分の密度と効果がある』みたいなことが書いてあって。単純に、そんな1年を味わってみたいと思ったんです。その前か後かは定かではないんですが、リクルートの社員の苦労談を100人分まとめた本を読んだんです。100通りのいろんなドラマが記されていて、外の世界にはこんなにいろいろな経験をしている人たちがいるのに、たった社員300人くらいの会社で役員に登り詰めたからって、調子に乗ってるなって思っちゃったんですよね(笑)」(大堀)

そうして、独立を志した大堀。リサイクル会社で役員として働きながらも独立するための事業計画を練ったり、リサイクル業界以外の経済の動きを把握するために新聞を読み漁ったりする日々をおくります。そして、役員に就任してから10ヶ月が経ったころに会社を退職。

彼が次なる道に選んだのは、現在と同じリサイクル事業。しかし、既存のリサイクル事業と同じではなく、当時では珍しいインターネットを主戦場とした事業スタイルを選択するのです。

「これからは店舗販売ではなく、ネット販売が主流になると感じていました。当時、リサイクルショップや車屋というのは、いい立地でモノを売るというところにフォーカスしていたんですが、当社ではコストの低い千葉県に大きな土地を借り、家電も車もそこに集め、それをネットで販売していくスタイルにしました」(大堀)

それまで華々しい成績を収めてきた大堀でしたが、独立してからの半年間は「失敗しかしなかった」と振り返ります。

「自分一人でスタートすればいいものの、前職でうまくいっていたっていうのもあって3人も雇ってスタートしたんですよ。リサイクル業を営むのにいろいろな申請許可が必要で、事業をスタートさせるのに3ヶ月くらいかかったんですが、その間も従業員に給料を払わないといけないじゃないですか。なので、いきなりのマイナススタートでしたね(笑)」(大堀)

しかし、この時代があったからこそ、今みたいに会社を拡大することができた。そう大堀は考えています。

「だって、自分一人だったら20〜30万円くらいの利益で生活できるじゃないですか。それが4人となると、利益として最低でも120万円は必要なわけで……。そのために必死に利益を出そうと、初年度で1億円くらいまで売上を伸ばせたんです。事業がスタートしたのが創業から半年後くらいなので、たった半年で1億円。なので、2年目にはまるまる1年事業を動かせば2億はいくな、と。1人だったらここまで数字は伸びなかったでしょうね」(大堀)

順調に事業を軌道に乗せることに成功した大堀でしたが、その後に大きな落とし穴が潜んでいるとは、この当時はまだ気付いていません。

海外への販路を構築することでモノの価値を最大化

ミャンマーで販路開拓
大堀自ら現地に足を運び、海外への販路を構築(ミャンマーにて)

大堀にとって、独立後最大の落とし穴——それは、2008年以降の世界経済に大きなダメージをもたらしたリーマンショックがきっかけになっていました。

「リサイクル事業のほうはダメージはありませんでしたが、高級車の在庫を多く抱えていたので、そのすべての資産が半分に目減りしました。3000万円分くらいの在庫がすべて半額くらいになってしまったんです。いくら売っても赤字を脱出することはできなくて……あれにはそうとう痺れましたね(笑)」(大堀)

しかし、その分の赤字もすぐに0ベースまで回復。それは、当時では珍しくネット販売に特化していたということ以外にも大きな理由があったのです。

「国内だけでなく、グローバル展開していきたいという思いがあったので、はやい段階で輸出もスタートしていました。それが軌道に乗ったので、次はリサイクルのほうの輸出先を探すことに着手。タイやフィリピン、ラオスなどを調査し、最終的には、輸出市場が構築されていない、つまり競合のいないカンボジアでリサイクル商品の輸出をスタートさせました。それが創業から5年くらい経ったころですかね」(大堀)

その後はタイ、フィリピン、ミャンマーなどと海外での販路を拡大。カンボジアだけに留まらなかった理由は、その国によって需要が違うからなのです。

「詳細は企業秘密ですが、たとえばフィリピンには洋服を輸出できないんですよ。なので、洋服はフィリピン以外の国に輸出する。都心部と郊外でも違いがあって、たとえば親指が出てしまうような靴などは都心部で売れなくても、郊外では売れる。でも、泥だらけのベビーカーなどは郊外でも売れないので、今度は山間部に持っていく。すると、こういうのが2日間もあれば全部なくなって、しかも感謝をされる。日本ではありえない循環型の最強のリサイクルです」(大堀)

海外への出口戦略を強化することで、「循環型のリサイクル」モデルを構築。その結果、買取機会ロスを発生させないリサイクルショップを完成させた大堀。2018年には入口を強化しようとフランチャイズ展開をスタートさせ、さらなる拡大を目指します。

「本当に独立してから、濃すぎる10年間でした。是非、買いクルへご参加頂いている方々、これからご参加頂く仲間達と、この貴重な体験を共有して、これからも濃く楽しい人生を歩んでいきたいですね」(大堀)


不用品を買い取って海外の必要な方に「買いクル」本部ストーリー (2018.6.17)
※掲載情報は取材当時のものです。



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