ミニストップ 日本橋蛎殻町店 オーナー 川上 祐行
ミニストップのロゴ

過去の経験を活かして赤字店舗を立て直し! 自分の城を手にしたミニストップ経営者

店長として勤務していた「ミニストップ日本橋蛎殻町店」を前オーナーから引き継ぐ形でオーナーとなった川上祐行。もとは転職活動の末、店長候補として入社した彼ですが、働きはじめた当初はこの店舗のことを「売上も含めてひどかった」と振り返ります。そんな店舗を黒字化させた彼がミニストップに加盟したきっかけとは。

2度の転職を余儀なくされた20代……

アパレル運輸やプリン販売など、アルバイトを含め複数の職を経験した川上オーナー

「この店舗で働きはじめた当時は、売上を含めてお世辞にもいい状態とは言えませんでした。私物を店に忘れたことに気付いて夜勤の時間帯に店に戻ったら、外に面している店の電気がすべて消えてるんですよ。普通に考えたら、『停電かな? やばいぞ?』って焦るじゃないですか。そうしたら、アルバイトスタッフが意図的に電気を消してて(笑)。こういったことはほんの一例ですが、本当にひどいお店でしたね」(川上オーナー)

そう笑みを浮かべながら当時を振り返るのは、「ミニストップ日本橋蛎殻町店(かきがらちょうてん)」のオーナー・川上です。この店舗で働きはじめたのは、彼がミニストップにフランチャイズ加盟してオーナーを引き継ぐ前の2015年のこと。以前のオーナーが経営する会社に入社したのがきっかけでした。

入社から半年もの年月をかけて店舗の立て直しを図り、赤字から黒字になるまでV字回復。その後も、現在に至るまで右肩上がりの売上をキープする店舗になった背景は、川上の革新的な取り組みなくして語れません。

そんな、経営再建の立役者である彼がコンビニではじめて働いたのは、いまから15年以上も前。学生時代になんとなく選んだアルバイト先が、競合となるコンビニだったのです。

「それ以前に、ホテルの宴会場で配膳などをするアルバイトをしていたことがあって。そこは場所柄、かしこまったサービスが多かったので、コンビニなら少し軽い気持ちで仕事ができるかな、と。でも、実際はいろんなお客さんがいたので、ホテルの宴会場よりも気をつけないといけない部分が多く、イメージとはちょっと違いましたね(笑)」(川上オーナー)

その後、2年ほど勤めたのち、アパレル運輸を事業とする会社に入社。そこで社会人としての第一歩を踏み出すことになるのです。

晴れて社会人デビューを果たした川上でしたが、重労働のせいで首を痛めて休みがちな日々を送ります。これ以上は会社に迷惑をかけられないと、1年半ほどで退社を決意。その後の転職で入社したのが、プリンの販売を手がける会社でした。

「コンビニやホテルの宴会場などでした接客経験が活かせると思って入社しました。でも、給料の未払いなどがあって3年ほどで退職することにしたんです……」(川上オーナー)

2度目と3度目の転職先はミニストップを運営する会社

当時の「ひどいお店」を教訓に、常に欠品がないようきれいに商品を並べる

30代を前にして2度の退職……。3社目として彼が選んだのが、法人でミニストップに加盟している会社でした。

「学生時代に働いていたコンビニの店長がすごいラクそうに仕事をしているイメージがあったのでコンビニかな、と。コンビニならアルバイト経験を活かせると思いましたし、首を痛めていたので負担のかかるような重労働を避けたかったんですよね。でも、実際に働いてみたらすごい激務で……。いま思うと、アルバイト時代の店長が特殊だったのかもしれないですね(笑)」(川上オーナー)

副店長を任せてもらうまでに成長した川上でしたが、入社前のイメージとは程遠い激務から、またしても体調を崩してしまいます。

「アルバイト時代の店長は、ずっとパソコンの前から動かなくて、お客さんが来店したときだけ対応するって感じで。でも実際は、接客や売り場のメンテナンスだけではなく、ドリンク補充をしたり、その合間に発注をしたり。もちろん、クレームがあればその対応をしなければいけないなど、時間が足りなくなるくらい激務で……。それでも接客業は好きですし、出勤すればするほどお客さんに覚えてもらえるなど、やりがいを持って仕事をしていました。でも、結局激務には勝てず……。4年くらいで退職してしましました」(川上オーナー)

そうして、3度目の転職もあえなく撃沈……。藁(わら)にもすがる思いで次なる転職先を探していたときに出会ったのが、またしても法人で3店舗のミニストップを経営する会社でした。ここが、川上がひどい店だったという「ミニストップ日本橋蛎殻町店」を運営していた会社だったのです。

この入社をきっかけに、店舗の革新的な立て直しがはじまります。

それまでの経験を買ってもらい、「ミニストップ日本橋蛎殻町店」の次期店長候補として入社を果たした川上。これまでの経験を活かして何が何でも活躍してやる——そんな意気込みで初出勤を迎えた川上ですが、その強い思いを打ち砕くような“ある現実”が待っていました。

「そもそも、売り場に商品が全然置かれてないんですよ。その前にいた店舗では、商品がビシッと並んでいるのが当たり前だったので、『えっ? 同じミニストップなのにこんなに違うの?』って感じで唖然としました。あとは、スタッフのスキルですね。レジのスピードにしろ、お客さんを待たせる時間にしろ、何から何まで前にいた店舗のほうが上で……。前の店舗は激務だったんですが、従業員全員ができない業務がないくらい徹底的に教育されていたんですよ。なので、正直、レベルの低いお店だな、と。だから赤字なんだろうなっていう印象でした」(川上オーナー)

しかし、それで意欲を喪失する川上ではありません。むしろ、どうにか黒字にV字回復するための戦いが幕を開けるのです。そこには、彼のある思いがありました。

赤字経営からの立て直し改革がスタート

川上オーナーが勤める、東京・日本橋にある「ミニストップ日本橋蛎殻町店」

「首のケガや体調不良を理由に3度も転職を繰り返していましたし、30歳を超えた自分を拾ってもらったっていう恩義もあったので、どうにか黒字に戻したいなって思いがありました」(川上オーナー)

そんな川上がまず目を向けたのは「従業員教育」です。それまでぬるま湯に浸かりまくっていた従業員に対し、一から教育し直すところから彼の改革はスタートします。

「最初に『お客さんはレジに何分並んだらストレスを感じはじめるか?』って話をしたら『5分』や『10分』って答える従業員もいて……。実際は1分でも待たされたら、たぶんイライラするんですよね。なので、特に時間のない朝などはお客さんを待たせないように、レジに並ぶ前に回り込むようにするとか。あとは、コーヒーを必ず手渡ししたり、一人のお客さんに対して最低4回はあいさつをしたりするなど、細かいことを一から徹底させていきました」(川上オーナー)

とはいえ、それまでの環境に慣れてしまっていた従業員のスキル不足は否めません。

「時間を気にせず仕事をしている感じだったんですよね。自分が前にいた店では10分や15分でこなしていた仕事を、ここへ来た当時の従業員は1時間もかけていて……。急に10分とかに短縮するのは難しいので、ある程度の時間内でできるように指導しました」(川上オーナー)

しかし、突然入社してきた川上の意見を全員が聞くわけもなく、なかには反発する従業員もいたといいます。お互いの信頼関係が築けていないうえに、アルバイトスタッフからしたらどう働いても同じ時給なので、非協力的なのも無理はないのかもしれません。

「でも、この店舗もいいところはあって、従業員同士が楽しそうに仕事をしていたので、お店全体の雰囲気は良かったんですよ。なので、細かいことを徹底させれば従業員一人ひとりにお客さんがつく。そうすれば、おのずと売上は伸びるという話を地道にしていきました。最終的には、従業員にも同じゴールを目指してもらわないと、ひとりでどれだけ頑張っても黒字に持っていくのは難しいので……」(川上オーナー)

そうして、動きはじめた川上の立て直し改革。彼が前線に立って見本を示していくとともに、地道な働きかけが功を奏し、少しずつ売上が上昇。入社する前、赤字が続いていた売上は一変、半年が経過したころには黒字へとV字回復していきました。そして、彼の改革をさらに加速させるある出来事がおこります。

念願の黒字化のあとに待ち受けていた大きな転機

妻である遥マネージャー(写真右)とともにミニストップにフランチャイズ加盟

「オーナーに人事権をもらいました。そこで、経験があって即戦力になりそうな知り合いを引っ張ってきたり、勤務態度が著しく悪いスタッフには辞めてもらったり。あとは人員の配置替えなど、売上の減少につながる要因を一つひとつクリアしていきました。前にいた店舗は確かに激務でしたが、いま思うと従業員教育に関しては見習うところが多くて、その経験が活きていると思います」(川上オーナー)

入社からおよそ半年が経過した2016年の春、晴れて店長になった川上。「こんな自分」を採用してくれた会社への恩返しの意味も込め、この勢いでどんどん売上を伸ばしていってやる——そう意気込んだ彼に、予想もしていなかったある事態が待ち受けているのです。

「それまでずっと赤字が続いていたこともあり、オーナーが日本橋蛎殻町店の経営から撤退するという話を聞いたんです。その時にはすでに黒字が当たり前の状態で、ほかの店舗と比べても売上上昇率はかなりものでしたし、競合コンビニがひしめく中でも選ばれるお店になっていたので、単純にもったいないなって。でも、スタッフが辞めたりもしますし、今の状態がずっと続く保証はないので、前オーナーがそう考える気持ちも分からなくもありませんが……」(川上オーナー)

とはいえ、まだまだ改善するべき問題点もあり、売上が伸びる可能性を大いに感じていた川上は、ある大きな決断をします。それは、オーナーの引き継ぎです。

「黒字にはなったものの、改善点は山積みだったんです。つまり、この店舗が持っているポテンシャルはまだまだ高いと確信していました。しかも、店長になったくらいから、いっそのことミニストップのオーナーとして生きていくのも悪くないかなって思っていたんです。なので、ほかのオーナーさんにこの店を引き継いだりするぐらいなら、自分がオーナーとして引き継ぎたいって本部に相談したんです」(川上オーナー)

すると、前オーナーはもちろん、ミニストップのフランチャイズ本部からも承認がおりるのです。

「エリア担当のマネージャーさんに店舗の成長ぶりを評価していただいたと同時に、自分への評価もすごく高かったんです。そのままオーナーを引き継いでもらえるのであればということで、9月1日から自分が新オーナーという形で、日本橋蛎殻町店の1店舗だけを引き継がせていただくことになりました」(川上オーナー)

そうして、前オーナーからオーナー権を引き継ぐ形で再スタートしたのが「ミニストップ日本橋蛎殻町店」なのです。現在も立て直し改革は絶賛継続中。そのポテンシャルをいかんなく発揮し、売上は右肩上がりをキープしています。それが実現できているのは、川上ひとりの活躍だけではなく、従業員全員が同じゴールを目指して業務に励んでいるからこそ(!)。

今後、多店舗展開を見据えているという川上。オーナーを引き継いだ当時は「すでに黒字化して安定した経営が見込める店舗ということもあり、比較的低リスク」と、堅実な独立を実現。この「ミニストップ日本橋蛎殻町店」での成功体験を自信に、今後は堅実さだけではなく攻めの姿勢を磨いていき、5店舗・10店舗と積極的に展開していきたいと意気込みます。


イオングループのコンビニ「ミニストップ」独立開業ストーリー (2018.8.12)
※掲載情報は取材当時のものです。



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ミニストップの母体はあのイオン。小売最大手のノウハウが蓄積されています。さらに、インターン独立契約社員制度も魅力的!未経験でも、給料を貰いながら22週間の研修期間で経営のイロハを学べます。一般的にコンビニは家族経営が基本ですが、本制度を活用すれば、あなたが単身でも開業できます。

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