トライプラス 東郷駅前校 オーナー 安陪 亘
トライプラスのロゴ

飲食店店長から塾経営へ。会社員志向だった男がトライプラスで独立した理由とは

およそ20年にわたり大手ファストフードチェーンの社員として活躍していた「トライプラス東郷駅前校」の安陪亘オーナー。「独立するつもりなんてなかった」という彼がフランチャイズでの独立に至った経緯とは。数あるフランチャイズチェーンのなかから、「トライプラス」を選んだ理由とともにお話します。

20年近く勤務したファストフードチェーンを退職

某ファストフードチェーンの店舗のイメージ
20年間大手ファストフードチェーンの店長を務めていた安陪オーナー

「子どものころからサラリーマンになることが夢だったので、独立するつもりなんてありませんでした。というのも、薬品系の営業をしていた父親が転職を繰り返し、そのたびにどんどんステップアップしていく姿を見ていたんです」(安陪オーナー)

そう語るのは、2016年11月に「トライプラス東郷駅前校(福岡県)」を開校させた安陪オーナー。「独立志向なんてなかった」という彼の前の職場は、世界最大のファストフードチェーンです。

「ちょうど20年前に入社したんですが、転職情報誌の裏表紙にたまたま求人が載ってたんですよ。当時は直営店舗をどんどん増やしている時期だったこともあり、なんとなく、受かりそうと思って採用試験を受けたら通っちゃって(笑)。後日談ですが、倍率はかなりのものでした」(安陪オーナー)

偶然か必然か、大手ファストフードチェーンの社員として人生を歩むことになった安陪オーナー。地元と福岡県、2店舗ほど渡り歩き、その後は沖縄の店舗にも赴任したといいます。

「7年半ほど沖縄の店舗に勤務しました。その間に店長に就かせてもらったんですが、本当は店長になったら次のステップを踏むために転職を考えてたんです。でも、入社した理由こそたまたまですが、仕事が思いのほか楽しかったですし、とにかく従業員を大事にしてくれる会社なんですよ。なので、家族と相談した結果、続けることにしたんです」(安陪オーナー)

そうして、入社から15年以上が経過し、店長としての経験も積み重ねていった安陪オーナーに転機が訪れます。それは、大手ファストフードチェーンが食品問題により世間を大いに賑わせた2014年のことでした。

「飲食店ではまれに起きますが、異物混入や産地の表記といった食品問題トラブルがあったんですよ。お店への打撃も相当なもので、売り上げが半分くらいに落ち込むこともありました。普段はクレームにならないような些細なこともクレームになったり、アルバイトスタッフが全然集まらなくなったり……。すごい苦しい時期が続いて、正直、長く続けるのは体力的にしんどかったんです。ただ、すごいお世話になった会社だったので、会社として復活の兆しが見えてから退職しよう。それまでは恩返しのつもりで踏ん張ろう、と」(安陪オーナー)

地域密着のフランチャイズを探してたどり着いた塾FC

トライプラスの教室内
複数の塾フランチャイズのなかからトライプラスを選択した安陪オーナー

それから数年の歳月が経ち、ようやく立て直しに成功した会社を見て、自身の次なるステップを考えはじめた安陪オーナー。独立志向はなかった彼が、いかにして独立に至ったのでしょうか。

「まず、転職しても大手ファストフードチェーン以上の会社に巡り会えないと思ったのが一番の理由です。人材教育を徹底するなど、社員はもちろん、アルバイトスタッフを大事にしてくれる会社だったんですよね。あとは、当時、45歳だったので、そろそろ自分の次のステップを考える時期かな、と。社会人になってちょうど20年の節目だったので、これを機に次は起業してみようと考えたんです」(安陪オーナー)

そこで彼が目をつけたのが、フランチャイズでの独立です。業種を絞り込まず、フラットな目線で加盟するチェーンを探していた彼は、最終的に「塾」と「コンビニ」に狙いを定めるのです。

「沖縄の店舗に勤務するなど全国転勤のある会社にいたので、地域密着のチェーンであることが前提でした。そのなかでも最終的に絞ったのが『塾』と『コンビニ』。ただ、コンビニは2人で働いても、希望とする収入を得るのは難しい、と。夜勤の時間帯も働かないといけないのは、正直しんどいと思ったんですよね」(安陪オーナー)

そうして、塾での独立に舵を切った彼は、トライプラスをはじめとする5社の塾FCから話を聞き、取捨選択をしていくのです。その中でも、トライプラスに加盟したのは一体なぜなのでしょうか。

「まず、5社のうち3社は、本部と加盟者で二人三脚になって一緒にやっていこうという姿勢が見えなかったので、一回だけ話を聞いて断りました。あくまでもビジネスパートナーなので、主従の関係ではなく対等な立場でなければいけない、と。そして、最終的に残ったのがトライプラスともう一社だったんです。加盟するまで3ヶ月くらい検討してたんですが、その間、トライプラスの開発担当の方が何度も足を運んでくれて……。熱意をすごい感じたのは確かですね。最後までどちらに加盟するか悩んだんですが、トライプラスに決めた大きな理由のひとつは、やはりネームバリュー。トライさんのCMなど、誰もが一度は目にしたことがありますからね」(安陪オーナー)

もちろん、ネームバリューだけではありません。トライプラスに加盟を決めたのはほかにも理由がありました。

「いま大学1年生の息子が、中学生のときにトライプラスに通ってたんですよ。その当時、授業のない日にもトライプラスの教室に行って勉強をしていたので、よっぽど居心地がいいんだろうなって思いながら息子のことを見ていたんですよ。そういうのもトライプラスに決めた理由のひとつです。さらに、ファストフードチェーンの店長だったころはスタッフの人手不足に悩んだ経験があったので、13万人の登録講師から採用できることも決め手になりました」(安陪オーナー)

ネックとなっていた開業資金の高さにも納得

安陪オーナー(左)が苦しい時期に、いい距離感でサポートをし続けたスーパーバイザー(右)

ほとんどトライプラスへの加盟を決めていた安陪オーナーでしたが、ただ1点だけネックになっている部分がありました。それは、開業資金です。

「いまは変わっているのですが、当時はもう一社と比べると、トライプラスの開業資金が高額だったんですよ……。加盟金はそこまで変わらなかったんですが、もう一社は備品がリースだったのに対し、トライプラスは全部購入しなければいけないので倍くらいの金額がかかりました。ただ、リース代を払い続けることで、毎月のランニングコストが負担になる、と。それなら、開業資金が高額でも、購入したほうが最終的には逆転すると、ちゃんと説明してくれて腹落ちもできたので、開業資金が高くても納得がいったんです。ただ、いまはトライプラスもリースに変わったみたいなので、私が引っかかっていた開業資金が下がって開業しやすくなったのではないでしょうか」(安陪オーナー)

そうして、福岡県宗像市に「トライプラス東郷駅前校」を開校させたのは2016年11月のこと。この地を選んだのは、安陪オーナーなりの戦略がありました。

「異業種で開業するにあたって、競合の多いエリアで戦える自信がなかったので、競合が少ないエリアであること。これが立地選びの一番のポイントでした。また、それまで高等部しかなかった近所の学校が、開校する少し前に中高一貫校になったんです。なので、市場としてはこれから盛り上がるんじゃないかな、と。少子高齢化と言われていますが、大学の進学率は上がっていますし、業界としては『微増』の状態ということで、そこは不安材料にはなりませんでした」(安陪オーナー)

市場の成長性も期待できるエリアということもあり、開校当初は少しずつ生徒が集まり20人くらいに到達するものの、ここからが苦労の連続だったと当時を振り返ります。

「20人ぐらい入塾したところで急に足踏みをしはじめて……。ファストフードチェーンの店長だった頃の経験から、認知してもらうことよりも、まずは土台をしっかり固めることが先だな、と。スーパーバイザー(SV)は進捗状況もきちんと確認してくれるし、分からないことを聞いたらていねいに答えてくれるので、いい距離感で関係性を築けてるな、と」(安陪オーナー)

生徒を集めることよりも、まずは教室の土台を作りたい

トライプラス東郷駅前校の授業風景

生徒を集めることは二の次にし、改めて教室内の土台固めに目を向けた安陪オーナー。いったい、彼にとっての土台作りとはどういう施策のことをいうのでしょうか。

「私にとって、生徒と先生は『お客さん』なんですよ。なので、まずは生徒と先生を大事にしないといけない。具体的には、授業などが終わって生徒を送り出すときに保護者ともお話をしたり、先生に定期的に声をかけたりするようにしています」(安陪オーナー)

また、ビジネスパートナーと位置付ける先生たちの成長も、安陪オーナーにとっては教室の土台づくりの一つなのです。

「私の考え方は『7つの習慣(著:スティーブン・R・コヴィー)』という本がベースになっていて、そのなかに『Win-Winを考える』というのがあるんです。例えば、東郷駅前校の先生たちは大学生が多いので、彼ら彼女らがここで働くことで、就職したときに役立つ能力を身につけてあげることがWinになる。一方、私にとってのWinは、先生たちが成長することで教室が成長すること。具体的には、講師面談や目標設定などで日頃からコミュニケーションをとり、教師を巻き込んでいくことで連帯感が出て良い教室になる。それが結果として生徒の成長につながるんです」(安陪オーナー)

そうして土台を固めていったことで、20人の壁を突破した「トライプラス東郷駅前校」。また、安陪オーナーが生徒を集めるために重要視しているのが「春期講習」です。なぜ、春期講習が重要なのでしょうか。

「保護者の立場からすると、春期講習って受講させたくないんですよ。生徒としても学年が変わって宿題もないし、遊びたい時期でもある。ただ、この時期に春期講習を受講することの重要性をきちんと説明し、理解してもらう。それで春期講習を受講したことで成果が出たら、今度は夏期講習も受講してもらえる。なので、今年の7月はいい意味で本当にきつかったですね。あんなに多くの生徒に受講してもらえるとは思っていませんでしたからね」(安陪オーナー)

開校当初こそ、本部から提示された収益シミュレーションに対して半信半疑だった安陪オーナーですが、開校から2年が経過した現在では、生徒数目標に対してほぼシミュレーション通り。

「正直、最初に収益シュミレーションをもらったときは、こんなの絵に描いた餅だろって思ってました(笑)。でも、自分で納得した上で実行し、きちんと考えた上で運営することで、目標を達成できるように設定されているんだな、と)(安陪オーナー)

現在は2教室目の開校を視野に入れている安陪オーナー。未経験の業界ながらも、前職のマネジメント経験を活かし、今後も躍進してくれることでしょう。


飲食店店長から塾経営へ。会社員志向だった男がトライプラスで独立した理由とは(2019.1.13公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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