5店舗の「元祖 中洲屋台ラーメン一竜」をプロデュースしてきた川北
一竜のロゴ

飲食に魅せられて20年以上——終着点に選んだ「中洲屋台ラーメン 一竜」への熱い思い

20年以上にもわたって飲食業界に携わってきた川北は、これまで5店舗の「元祖 中洲屋台ラーメン一竜」をプロデュースしてきました。過去、40〜50店舗にもおよぶ新規店舗を立ち上げてきた経験がどう生かされているのか、そして、数あるラーメン店の中でも一竜をオープンさせる理由とは?

飲食店のプロデュースを手掛けてきた“新規立ち上げ請負人”

元祖 中洲屋台ラーメン一竜 名古屋栄店の外観
元祖 中洲屋台ラーメン一竜 名古屋栄店(2017年5月に錦に移転)

北は青森から南は福岡まで、全国に40店舗(2017年5月末現在)を展開する「元祖 中洲屋台ラーメン 一竜」。現在では当たり前になった福岡屋台ですが、1955年に創業、1974年に福岡屋台ではじめて屋台ラーメンをスタートさせたお店としても有名な「一竜」は、2016年12月から2017年5月末までの5ヶ月で20店舗を新規オープンするなど、いま注目のラーメン店です。

そんな一竜で、過去5店鋪の新規立ち上げをプロデュースしてきた川北は、飲食店やエステ事業を展開する「株式会社ミッションフォーラム」で、一竜をはじめとした飲食店のプロデュースを手掛けるなど、 “新規立ち上げ請負人”として活躍しています。

これまで手掛けてきた飲食店は、40〜50店鋪。じつに20年以上もの間、飲食店プロデュースのスペシャリストとして歩んできました。それ以前にも、アメリカや東京のホテルで料理人として修行を積むなど、いわゆる飲食のプロフェッショナルです。

一竜との出会いは川北の前職時代(A社)までさかのぼります。飲食事業を展開するA社は、過去に4店舗の一竜をプロデュース。その立ち上げを手掛けた人物こそが川北なのです。そして、ミッションフォーラムがはじめて一竜を立ち上げるタイミングで、川北にプロデュース依頼がありました。

「ミッションフォーラムの飲食部門を統括する総責任者とは、子どもの頃からの付き合いなんです。その彼から一竜を立ち上げたいという話をもらったんですが、まだA社に在籍していたので、外部コンサルとしてプロデュースさせていただくことになったんです」(川北)

そうして、2015年2月、ミッションフォーラム名義の「元祖 中洲屋台ラーメン 一竜」1号店が名古屋の繁華街・栄にオープン(2017年5月に錦に移転)。すると、川北の予想をはるかに超える反響を見せたのです。

「オープンした場所は、名古屋の有名ラーメン店が営業していた居抜き物件だったんです。そこがまだ営業しているときに市場調査をさせていただいたところ、もし一竜をオープンさせたら1ヶ月あたり600万円の売り上げを見込んでいたんですが、実際は900万円近い売り上げでした。予想をはるかに超えるヒットでしたね」(川北)

立地条件と「一竜」のブランド力が手伝って人気ラーメン店の地位を確立

元祖 中洲屋台ラーメン 一竜 名古屋栄店の店内風景
深夜にもかかわらず26席すべてが埋まることもしばしば

瞬く間に人気ラーメン店へと登りつめた「元祖 中洲屋台ラーメン 一竜 名古屋栄店」。その背景には、立地条件が大きく関係していると川北はいいます。

「そもそも栄は、流動人口の多いエリア。店鋪の周辺には、栄駅はもちろんオフィスや飲食店が多く立ち並びます。オフィス街と栄駅の間に店鋪を構えているということもあり、お酒を飲んだあとに立ち寄ってもらうことが多いですね。22時を過ぎると満席になることもあるなど、24時の閉店間際に忙しくさせてもらっています」(川北)

オープンから3〜4ヶ月後には客足が一旦落ち着くものの、その後も当初設定していた目標売り上げをクリアするなど、飲食店プロデュースのスペシャリスト・川北の目に狂いはありませんでした。 いわゆるオープン特需が終わってからも売り上げをキープできている要因は、紛れもなく「一竜」のブランド力にある。川北はそう続けます。

「これまで5店舗のプロデュースを手掛けてきましたが、どの場所でオープンさせても『一竜』というラーメン店を知っている方がたくさんいらっしゃいます。しかも、博多ラーメン自体がひとつの料理として確立されていることはもちろん、メディアでも多く取り上げられているので、新規でオープンさせる場合は有利に働くことが多いです。世の中的に『九州料理=おいしい!』という認識が広まっているのも、新規オープンさせやすいポイントのひとつかもしれませんね」(川北)

もちろん、数多ある九州料理、ひいては博多らーめんの中でも選ばれる存在になる必要があります。しかし、「一竜」にはそれだけの実力がある——自信に満ちた表情で川北はそう語ります。 しかし、外部コンサルとして成功に導いた川北は、50歳になるタイミングである決断をくだそうと考えていたのです。折しも、彼はちょうど50歳でした……。

事業縮小と事業拡大のタイミングが重なって歩むことになった新たなキャリア

ラーメン一竜 名古屋栄店のスタッフ
5店舗の一竜店舗を立ち上げてきた川北(左)と「一竜 名古屋栄店」で働くスタッフ

20年以上にもわたり、飲食店のプロデュースを生業としてきた川北でしたが、実は50歳になったら飲食の世界から離れよう。かねてからそう決めていたのです。

「新規店鋪をプロデュースするときは、メニューを考えたり物件を下見したりするだけでなく、市場調査やロゴ作成も手掛けています。また、料理の種類によって動線が変わってくるので、図面も自分で書いていました。飲食の現場では、オープンしてから『ここにコンセントが必要だった』など、問題点が浮上することも珍しくありませんからね。そうなると、オープンの前後3ヶ月間は休みもなくツメツメで仕事をするので、50歳がひとつの区切りかと」(川北)

実はこの時、A社が事業を縮小して一竜を手放そうとしていたタイミングということもあり、川北がフェイドアウトするには絶好のチャンス。いままでお世話になったA社に対し、少なからず迷惑をかけてしまうことは否めませんが、事業縮小のこのタイミングであれば……。しかし、彼の思いとは反し、想像もしていなかった新たなキャリアを歩みことになったのです。

ちょうどA社が事業を縮小するタイミングで、ミッションフォーラムが事業の拡大を予定。そこで、子どもの頃からの知り合いでもあるミッションフォーラムの飲食部門の総責任者から、入社のオファーを受けることになるのです。「元祖 中洲屋台ラーメン一竜 名古屋栄店」がオープンして1年が経ったころでした。

「このとき、B社が事業縮小で一竜を手放すのであれば、ミッションフォーラムで吸収して営業を継続させようという話が持ち上がったんです。すでにミッションフォーラムで展開していた飲食店も同時に責任者として任せてもらえるということで、50歳で飲食からフェイドアウトする予定を180度方向転換し、入社させてもらうことにしました」(川北)

そうして、ミッションフォーラムの一員として、一竜などを擁する飲食部門で働くことになったのです。

一竜への理解があるからこそ「物件ありき」の業態選択

屋台ラーメン一竜のラーメンイメージ
ニーズにこたえる進化をとめない伝統の味

入社した川北に課せられたミッションは、いうまでもなく「より多くの新規店鋪を立ち上げること」。しかも、ミッションフォーラムが事業を拡大しているタイミングということもあり、スピード感を重視した店舗プロデュースが求められます。

「会社の意向は、より早いタイミングで10件でも20件でもプロデュースすることです。日々、新しい空き物件情報が届くので、よさそうな物件があれば実際に見にいったりもします。狙いは常に居抜き物件。初期投資を少なくすることで回収時期を早め、より早く利益につなげるのがセオリーです」(川北)

そこで有利になるのが、一竜のビジネスの特徴でもある「ロイヤリティフリー」。フランチャイズではなく、のれん分けによる契約だからこそ実現できる制度です。路面スタイルの小売店が初期投資を回収するのに要する期間は、一般的に2年と言われています。しかし、ロイヤリティを必要としない「一竜」では、直営店の収支モデルケースから9ヶ月という驚異的な数字が算出されているのです。

さらに、複数店経営(紹介など知人の加盟も含む)をすることで、加盟金が減額される制度も大きな追い風になります。

物件が見つかったら、一竜でオープンするのがベストなのか……、それとも、ミッションフォーラムで現在展開している居酒屋など、他の業態でオープンするのがベストなのか……。熟考に塾考を重ねて決定していきます。一般的には「業態ありき」で物件を探すパターンが大多数かもしれませんが、川北の場合、十分な市場調査を重ねてから「物件ありき」で業態を選別します。

よりスピーディに、より多くの新規店舗をプロデュースしていく——過去に40店舗〜50店舗の立ち上げを手掛けてきた川北にとっても険しい道のりであることは間違いありません。しかし、1955年の創業から時代のニーズに合わせ、少しずつ進化をさせてきた「一竜」同様、川北も常に変化を恐ることなく、多くの人気店をプロデュースし続けます。


飲食に魅せられて20年以上——終着点に選んだ「中洲屋台ラーメン 一竜」への熱い思い(2017.6.2公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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