「個別指導塾トライプラス」に加盟する塩路剛
トライプラスのロゴ

世界で活躍する子どもを育てたい――上場企業の部長職を脱ぎ捨てて辿り着いた塾経営

家庭教師のトライから生まれた「個別指導塾トライプラス」。その日に習ったことをその日に覚えることを重視したオリジナルの学習法で、確かな定着を図るのが特徴です。そんなトライプラスでの塾経営を通して「世界で活躍する子どもを育てたい」という塩路剛は、これまでどんな経験をしてきたのでしょうか?

エリートコースを歩んでいた大手企業の部長時代

ビルの2階に教室を構える「個別指導塾トライプラス」落合南長崎校

北は北海道、南は九州まで――全国認知度99パーセントを誇る「個別指導塾トライプラス」。家庭教師のトライをグループ企業に持つなど、高いブランド力はもちろん、30年以上の業界経験から得たノウハウにより、学習塾業界をリードする存在へと成長しました。

現在、「トライプラス落合南長崎校」の教室長を務める塩路は、元々は大手上場企業で活躍していたバリバリの営業マン。新卒で入社後、着実にステップアップを果たした塩路は、およそ40名の部下を統率する営業部長に就任するなど、順調にエリート街道を突き進んでいました。

28歳で結婚、その後は2人の子宝にも恵まれるなど、公私ともに充実した日々。周りから見れば、塩路の歩む道が羨ましく思えたかもしれません。

その一方で「いつか積み上げてきたスキルや経験を他で試したい」「大企業の看板を脱ぎ捨てて新たなフィールドでチャレンジしたい」という新たな思いが塩路に芽生えはじめます。

そんな折、塩路が45歳のときに以前から取引のある同業態の外資系企業からヘッドハンティングの話を持ちかけられます。日本への進出を検討しているタイミングということで、国内マーケットを熟知しているだけでなく、今まで作り上げてきた販路や人脈を評価されてのことでした。

しかし、上場企業の部長職という安泰を約束されたようなポジション……用意されていたのも同じ部長職だったとはいえ、転職をしてしまえば24年かけて積み上げてきたものを一瞬で失う怖さから、塩路が出した答えは「NO(ノー)」。

とはいえ、「チャレンジしたい」という思いがなくなるわけでもなく、その後も悶々とした日々を送ります。そしてヘッドハンティングの話からおよそ1年後、遂に勝負に出ることに。

「外資系ということで販売網は全世界。今までは日本国内だけだったので、グローバリズム的な観点で考えたとき、より享受できるものがあると思い転職を決意しました」(塩路)

この決断によりその後の人生が180度変わろうとは、塩路自身も想像すらしていませんでした。

転職を決意するまでに至った外資系企業ならではのカルチャーショック

教室の風景

悩んだ末、ヘッドハンティングされる形で外資系のメーカーに転職を果たした塩路。東京にあるブランチ(支店)への配属だったこともあり、日本人がメインだったとはいえ、東南アジア系の人種が半分近くを占める組織。もちろん、取り巻く文化も日本の企業が持つそれとは一線を画します。オール日本人で構成される組織に慣れきっていた塩路に、外資系企業であるがゆえの“違和感”が待っていたのです。

「日本的な細やかさや建設的な進め方が皆無に等しい企業風土でした。いい言い方をすれば、すぐ実行。日本の企業特有の“人材を育てていく”という概念がないことにカルチャーショックを受けました」(塩路)

一度就職をしてしまえば、定年まで安泰だった終身雇用の時代から大きく変化したとはいえ、転職に対するハードルはなおも高いのが日本の現状。

一方、海外では、スキルや収入アップを望んで5社や6社を練り歩くこともしばしば。そういったカルチャーが当たり前のように根付いている外資系企業では、人材を育成することよりも、“個の力”で組織を拡大していく戦法が重視されるのです。

また、それと同時に外国人が持つパワーに圧倒される日々を過ごしていたといいます。

「外国人はとにかくハートが強い。そして当たり前のようにスキルも高い。新卒の社員を大事に育てるのは古き良き日本の文化ですが、それだけでは将来的に世界で戦っていけないと感じました。グローバル化が叫ばれて久しいですが、今後、より一層グローバル化が進む中で、自分自身も世界で戦える人間になりたいと強く思ったのです」(塩路)

それを実現させるために頭を悩ませる毎日……。多国籍の人種がひしめき合う外資系企業に2年ほど身を置いた経験から、日本が世界に誇る「ジャパンクオリティ」をキーワードに、次なるフィールド探しがはじまりました。

「企業に属すというよりは、自分自身で事業を起こす方がイメージとしては近かったです。たとえば、海外の素材を日本で加工してから輸出したり、日本の食文化を海外に展開したり……。2014年の春に都内で開催されたFCフェアを訪れたのも、事業のネタ探しの一環としてでした」(塩路)

特別な思いもなく訪れたFCフェアが、塩路にとって大きなターニングポイントになったのです。

塩路の人生にとって大きなターニングポイントになったFCフェア

トライプラス塩路オーナーは、進路指導にも熱が入る
世界で活躍できる子どもを育てるため、進路指導にも熱が入る

塩路にとってはじめて訪れるFCフェア。飲食をはじめとした50社以上の本部がブースを構える中、まず最初に声を掛けてきたのは、トライプラスとは異なる個別指導塾の開発担当者でした。

個別指導塾はもちろん、フランチャイズで独立しようという特別な思いは一切なかった塩路でしたが、ネタ探しという目的を果たすためにも、試しに説明を聞いてみることに……。塾の特徴や開業資金をはじめ、ひと通り話を聞き終えた後、席を立って再度会場内をうろついていた塩路に転機が訪れます。

「さっき話を聞いた塾とは違う『個別指導塾』の看板を発見するとともに、開発担当者の方に声をかけてもらいました。同じ個別指導塾なのにどんな違いがあるのだろう――。興味本位にも似た感覚で話を聞いたのを覚えています」(塩路)

これこそが、塩路とトライプラスの出会いの瞬間です。外資系企業で多民族の人種と張り合った経験から、日本国内のみならず、世界で戦えることを軸に新たなフィールドを探していた塩路にとって、新たな選択肢が増えた瞬間でもありました。

「『世界で戦える』という軸で考えた時に、はじめは自分自身を主人公にして活躍の場を探していました。しかし、トライプラスの出展ブースで話を聞いたことで、自分自身ではなく『世界で活躍できる子どもを育てる』ことに方向転換してもおもしろいと思ったんです。塾経営は人間の成長において1番大事な子どもの時期から携われるだけでなく、やりがいや責任感のある仕事である点にも魅力を感じました」(塩路)

塩路にとってもフランチャイズや塾経営は想定外の選択肢でしたが、説明を聞いていくうちに外資系企業で勤めた際に文化の違いから強く感じた「人材を育てる」という概念に対する自分の考え方と一致していく感覚がありました。

さらに決め手になったのは、次のステップで面談したトライプラスの役員の人柄だったといいます。

「自分の考え方をひと通り話したときに、『それはいいですね。ぜひやってみましょう!』と共感してもらえたんです。この組織であれば、自分の人生を預けてもいいと思えるほど心地いい反応をしてもらえたので、加盟することにしました」(塩路)

こうして塩路は、個別指導塾トライプラス落合南長崎校の教室長として新たな船出を迎えることになったのです。

フランチャイズ加盟後に待ち受けていた苦悩を本部と共に乗り越えていく

トライプラス本部担当者と塩路オーナー
本部担当者と塩路オーナー

国内の大手メーカーで24年、同業態の外資系企業で2年間勤め上げたのち、2014年10月、塩路が47歳のときに「個別指導塾トライプラス落合南長崎校」の教室長として新たなスタートを切りました。開校してから1ヶ月後には、全国の教室で過去最高の記録となる17名が入塾するなど、順調すぎる船出を迎えることができたのです。

「それまでは、加盟前に見せられた収益モデルが本当にこんなにうまくいくのだろうか、絵に描いた餅なのではないかと不安になることもありましたが、生徒が増えたことですぐに払拭されました」(塩路)

しかし、開校以降の道のりは決して平坦なものではありませんでした。個別指導塾の経営はある意味マッチングの商売であるがゆえ、講師がいないことには成り立ちません。これは業界全体にいえる問題ですが、トライプラス落合南長崎校も例外にもれず、慢性的な講師不足に悩まされていました。

そんな時に頼りになるのが本部の存在です。通常、求人媒体に出稿をすることで講師を採用するのが一般的ですが、その場合、費用はもちろん時間や労力も必要。さらに、求人媒体に出稿したからとはいえ、必ずしも講師を採用できるとは限らないのが現状です。しかしトライプラスでは、(※)トライゲートに登録している講師を紹介してもらえることで、講師不足の危機を回避することができるのです。

結果、800メートルという狭い商圏に教室を構えているアドバンテージを跳ねのけ、2016年12月末の時点で生徒数はおよそ60名を数えます。そして2018年には、2校目の開校を視野に入れているといいます。

「世界に羽ばたいていける生徒をより多く送り出すためには、2教室や3教室、またはそれ以上といった多店鋪展開が理想です。ですので、2018年といわずできるだけ早いタイミングで開校したいですね」(塩路)

ふとしたきっかけで訪れたFCフェアが人生の転機となった塩路。トライプラスの教室長として、「世界で活躍できる子どもを育てる」というミッションのもと、生徒たちとともに新たな“夢”に向かって躍進しています。

※トライゲート:株式会社TRGネットワークが運営するアルバイト・就職情報サイト。全国14万人以上の大学生が登録している。


世界で活躍する子どもを育てたい――上場企業の部長職を脱ぎ捨てて辿り着いた塾経営(2017.6.16公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



このストーリーに関連するビジネス

「家庭教師のトライ」から生まれた個別指導塾!歴史あるトライブランドだから安定経営

トライプラスの
フランチャイズ募集概要はコチラ

「個別指導塾トライプラス」に加盟する塩路剛

記事は気に入っていただけましたか?
「いいね!」で応援よろしくお願いします

新着情報をお届けします♪