ガッツレンタカー新潟駅前店/長谷川オーナー
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放送機器からレンタカー事業に参入! 大正時代から続く老舗企業の初FC挑戦記

まもなく創業100年を迎えようとしている本宏製作所から、2007年に分社したアルビクス株式会社。「なんでもやる精神」のもとに多種多様な事業を展開してきた同社にとって、初となるフランチャイズ加盟に選んだのがガッツレンタカーでした。加盟のきっかけや3店舗運営する現在、そして将来の展望について代表取締役社長の長谷川信司が語ります。

大正から続く老舗企業が初のフランチャイズ加盟に挑戦

1921年(大正10年)に新潟県燕市で両刃ノコギリの製造からはじまった本間本宏鈩製作所を起源とするアルビクス株式会社

「全く経験のない市場への参入にはやはり不安も多く、はじめは自問自答してしまいましたね。しかし、ガッツレンタカーなら『お客様に感謝し、お客様から感謝される会社になろう』というアルビクスの理念を実践できると考え、フランチャイズに加盟しました」(長谷川オーナー)

そう語るのは、ガッツレンタカーにFC加盟し、新潟で3店舗を運営する長谷川オーナー。長谷川オーナーは、世界にチャレンジするモノづくり企業「にいがた モノ・クリエイト」にも選出されている、アルビクス株式会社の代表取締役でもあります。

そのルーツは、金属加工の聖地である新潟の燕三条で、大正10年に創業した本宏製作所。林業用ノコギリの刃やすり製造から業務用映像機器の販売まで、多岐に渡る事業を展開してきました。

「時代の流れを読み、市場が求めそうなものを先行して何でもやる。それが、創業以来貫いてきた理念です。アルビクスは、長らく公共施設の大画面モニターへ映す映像の制御機器を販売していましたが、小泉政権時代に公共事業が大きく削減され、事業が落ち込んでしまいました」(長谷川オーナー)

そんな危機に直面して新たに進出したのが放送業界。現在のインターネット放送や衛星放送の走りとして、複数チャンネルの放送を目指す企業の手伝いが始まりだったといいます。

「1990年代にアメリカから多チャンネル放送が入ってきてしばらくは、地上放送局も1局1チャンネルしか扱っていなかったんです。そんななか、ある企業が複数チャンネルを取り扱う衛星放送を始めたんですが、そのとき一緒に技術開発をしたんです。我々にとっても経験のない業界でしたが、どんなことも幅広くチャレンジすることが一部に広まっていたので、声をかけていただけました」(長谷川オーナー)

そうして激変する放送ビジネスに参入するために、2007年に本宏製作所から分社したのがアルビクスだったのです。

アルビクスでは、衛星放送の映像信号の監視から放送局へのシステム提案など、「なんでもやる精神」で幅広く事業を展開していましたが、そのなかで放送局のスクープ映像投稿ボックスのシステムを担当することに。これが後に大きな転機となったのです。

「放送業界に参入後は、東京オフィスをつくって放送機器メーカーから、コンサルタントやシステム提案といった業務にシフトしていったんです。そのなかでシステム開発をお願いしていたソフトウェア開発会社が、ガッツレンタカーのシステムを作っていたんです。その会社がガッツレンタカーのフランチャイズにも加盟していて、半年で2店舗出店したという話を面白いなと思って聞いていると、まだエリアが空いているから加盟してみないかとお誘いを受けました」(長谷川オーナー)

経営を学べる大学院でフランチャイズの勉強もしており、フランチャイズの仕組みに興味を持っていたという長谷川オーナー。2017年10月にアルビクスの代表となり、新規事業に挑戦したいと考えていたタイミングであったことから、ガッツレンタカーへのFC加盟を前向きに検討することになるのです。

本部の理念に共感、業界を変えにいくという圧倒的なエネルギーを感じて加盟を決断

長谷川オーナーがガッツレンタカーの理念を実感した、第2回ガッツレンタカーフォーラムの専務取締役の挨拶

しかし、アルビクスにとってレンタカー事業は従来展開してきたものとは全くの別市場。当初は不安も少なくありませんでした。

「アルビクスの企業理念が実践できるか、地域貢献ができるか、何でもやる精神に沿っているか。この3点を軸に加盟可否を検討しました。特に、地域貢献に関して放送事業のときは東京の企業を中心に営業していたため、もっと目に見える形で地元のお客さまに喜んでもらえることをしていたいと思っていました。そういう点も含めて、地域貢献と何でもやる精神はガッツレンタカーに加盟しても問題ない。ただ、別市場かつ別のノウハウが必要な事業で理念を実践できるのかと悩んでいました。そんな時に、ガッツレンタカーの理念を知って共感しました」(長谷川オーナー)

加盟前の2018年3月に第2回ガッツフォーラムに参加した長谷川オーナーは、そこで語られていたガッツレンタカーの“すべてはお客様の笑顔のために”という理念に共感。アルビクスが掲げる“お客様に感謝し、お客様から感謝される会社になろう”という理念と非常に近いマインドであることに安心し、フランチャイズ加盟を決意しました。

「加盟当時、すでにガッツレンタカーは100店舗を超えていたことから、需要があるサービスだと安心できた点も大きかったですね。従来のレンタカーと違い、中長期にわたる貸出なので、車文化が根付いている新潟でも同様のニーズが有るのかは実際に脚を使って調べましたね。そして成功事例だけでなく失敗事例や改善例についても本部に聞き、新潟エリアでも成功するか十分に検証しました。

独自に立ち上げる新規事業は完全に手探りですが、フランチャイズなら豊富な事例とノウハウがありますからね。成功と失敗をしっかり分析し、事例を参考にした上で運営ノウハウを作り上げていけば、成功のスキームに乗せるのは難しくないと感じました」(長谷川オーナー)

加盟に向けて条件をクリアしていくなかもう一つ、ガッツレンタカーに加盟する決め手となった理由があったと長谷川オーナーはいいます。それは、インターネット黎明期に創業間もない楽天から感じた匂いと、ガッツレンタカーのそれが似ていたこと。

「2000年ごろ、楽天市場でお米のインターネット販売事業を経験していたんです。インターネットもまだまだこれから普及していくという頃でしたが、当時まだ社員数十名程度だった楽天は、とてつもない時代を切り開いていくという圧倒的なエネルギーがありました。それと同じものを、ガッツレンタカーにも直観的に感じたんです」(長谷川オーナー)

物件候補地をひたすら歩いて、人の流れを読むことが成功の鍵

アルビクスにとって1号店となる「ガッツレンタカー新潟駅前店」

そうして、2017年7月11日に大きな期待を胸に新潟でのレンタカー事業を開始。30台の車を用意して迎えた「ガッツレンタカー新潟駅前店」のオープン初日ですが、設備やオペレーションの準備に追われていたことから、集客施策に手が回らず、予約はゼロという結果になってしまいました。

「初日は冷や汗たらたらでしたね(笑)。でも、ガッツレンタカーの本部が力を入れているWeb集客のおかげで、すぐに車が足りなくなるほどの盛況さを見せるようになりました。今はWeb経由の予約が9割、残りが電話や立ち寄りでの予約です」(長谷川オーナー)

営業車や出張車といった用途の法人顧客と、日常利用や帰省時の利用といった個人顧客ともに高いニーズを誇っています。現在は7割がマンスリープランでの利用で、長期利用客は予想以上の数だといいます。

「納車待ちの代車として借りる方もいたり、人の数だけニーズの種類もありますが、ここまで長期利用が多いとは思っていなかったので驚きましたね。マンスリープランの長期利用客の割合を多くして安定させた上で、ウィークリーやデイプランなどの単発利用客も獲得していく。このような、ストックビジネスとフロービジネスの組み立て方が利益を上げるために重要だと考えています」(長谷川オーナー)

マンスリープランをストック収益として、ウィークリーやデイプランをフロー収入として考えている長谷川オーナー。ただし、マンスリープランで充実させる場合であっても、リスクヘッジは必要だと考えています。

「例えば1つの法人様に10台貸すと、目先の売上にはいいですが一気に返却されますし、長期的に売上が安定しませんからね。複数の企業と付き合うことでリスク分散をしていくべきだと思っています。そのためにも、今後は攻めの営業に力を入れていく予定です」(長谷川オーナー)

「レンタカーといえば数日程度借りるもの」という固定観念を持っている人々は多く、中長期レンタルを強みとするガッツレンタカーの利用方法に戸惑われる可能性があります。そこで、「こんな使い方もできるんだ」ということを法人と個人に積極的にアピールすることで、ニーズを掘り起こすことができると長谷川オーナーはいいます。

「車は買うものではなく借りるものだという時代の潮流は、車文化の新潟でも徐々に普及しています。なので、Web集客という待ちの営業だけに頼らない集客が、今後は重要になってくるはずです。そのためには、出店エリアを拡大して新潟でのブランド認知度を上げる必要があると考えています」(長谷川オーナー)

そうした考えから、2018年5月にガッツレンタカーに加盟して以降、新潟、長岡、燕三条エリアと、すでに3店舗を運営する長谷川オーナー。物件選びへのこだわりと、世の中の求めるニーズに対応するスピード感こそが、レンタカービジネスにおいて重要だと語ります。

「店舗ビジネスなので『物件選び』で決まるといっても過言ではないと思いますね。本部のアドバイスを参考に、物件を選ぶ際は各エリアの候補地をひたすら歩いて、人の流れを自身の目で調査しました。平日休日、朝昼夜。毎日のように人の流れを観察していると、昨日は分からなかったことが急に見えてくるんです。とはいえ、世の中の動きは非常に速く、いつニーズが移り変わるか分からないので、時間を掛けすぎてもよくありません」(長谷川オーナー)

チャレンジし続けることが企業のあるべき姿

お客様の笑顔がやりがいと語る長谷川オーナー

これまで放送事業の仕事をメインで取り組んできた長谷川オーナーは、レンタカービジネスならではのやりがいを実感しているといいます。

「お客様と話すのが大好きで、ありがとうと感謝されることが何よりもやりがいですね。放送事業は企業取引のBtoBなので、直接お客様の笑顔を見る機会が少なかったですが、この事業は喜ばれることを実感しやすいビジネスだと感じます」(長谷川オーナー)

また、お客様との何気ない会話から、ビジネスのヒントを得ることもあると語る長谷川オーナーは、その会話からリピートの獲得につながることも多いといいます。

「ある女性のお客様なのですが、初めての来店時は、あまり会話が弾まず笑顔を見せてくれませんでした。しかし、ある日足をケガした状態で来店された際、『どうされたんですか?』と声をかけると、『実はこんなことがあってね』とたくさん話してくれるように。そこから信頼関係を築き、今ではすっかり常連になってくれました。雨の日にはお客様を駅まで送ってあげたりすることもありますね」(長谷川オーナー)

こうした日頃の積み重ねが、店舗の認知度だけでなくブランド全体のイメージにつながるというのはフランチャイズの特徴といえるでしょう。

「ガッツレンタカーからの失敗例の中に、投資目的で現場を放置するオーナーがいることなども教えていただきましたが、それではスタッフの士気も上がらないですよね。最近では教育のためにも、社員に店頭に立ってもらうようにしていますが、できる限り自分も店頭でお客様とふれあいたいと常々思っています(笑)」(長谷川オーナー)

FC加盟1年間で3エリアに出店を拡大し、異業種参入を果たしたレンタカー事業を軌道に乗せつつある長谷川オーナー。ガッツレンタカーに加盟し、3エリア契約した際にかかった初期投資の約1,500万円も、2、3年で回収の計画を立てていると語ります。

「2019年6月に3エリア目の店舗がオープンしました。この立ち上げ期が落ち着けば、2020年4月までには単月黒字化できる予定です。新幹線の停まる新潟駅と長岡駅という、新潟のなかでも人口が多いエリアを抑えることができたので、このまま事業を成長させていければと思っています。また、今回のフランチャイズ加盟では、『何でもやる精神』を改めて社内に示すことができました。これに刺激されて、新たな事業の提案が活発に行われることを期待しています」(長谷川オーナー)

企業を続ける限り、チャレンジし進化し続けなければならないと語る長谷川オーナー。創業100年を迎えようとしている老舗企業の歴史の中で、初となるフランチャイズ加盟というチャレンジを成功させ、さらなる事業拡大を目指すアルビクス。ガッツレンタカーを基盤としてお客様の笑顔のために、そして地域に貢献するために。これからもスピードを緩めることなく駆け抜けていきます。


放送機器からレンタカー事業に参入! 大正時代から続く老舗企業の初FC挑戦記(2019.8.11公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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