BBQケータリングサービス「BBQ王」代表の高鶴正人氏
BBQ王のロゴ

提供するのは食ではなく体験! バーベキュー文化の成熟を狙う『BBQ王』FC本部の挑戦

バーベキューの場所取りから食材・器材の準備、そして片付けまでを一手に引き受けるBBQケータリングサービス「BBQ王」。直営店及びフランチャイズ展開をするBBQ王GROUPが本社を構える福岡県を中心に、全国13拠点でサービスを提供しています。そんな出張BBQサービスのルーツや今後のBBQ市場について、代表の高鶴正人がお話します。

BBQケータリングビジネスの原点

1000人以上の大規模なBBQで、機材準備や火起し、片付けをおこなうBBQケータリングサービス
1000人以上の大規模なBBQで、機材準備や火起し、片付けをおこなうBBQケータリングサービス

「バーベキューはアメリカでは食文化としての地位を確立していますが、日本では焼肉よりも遥かに地位が下なんです。我々は、バーベキューをビジネスとしてはもちろん、サービスを焼肉屋のレベルまで持っていくために日々挑戦し続けています」(高鶴社長)

そう語るのはBBQのケータリングサービス「BBQ王」を、FC・直営合わせて全国に13拠点展開している株式会社HF、そしてBBQ王GROUPの代表を務める高鶴。全国的にはまだまだ認知度の低いBBQケータリングサービスを次のように語ります。

「BBQケータリングサービスって簡単に言うと、我々が買い出しから準備・片付けなど、バーベキューの手間を代行することで、バーベキューをやりたいけど自分達でできない事業者や、学生・家族の方などに『手ぶらでバーベキューを楽しんでもらえる』サービスです」(高鶴社長)

そんなBBQ王のルーツは、1998年に高鶴の友人が北九州で創業した「ホットポイント」。

自衛隊や病院をはじめ、大企業の工場が点在する北九州では、当時から企業の敷地内で親睦会やレクリエーションとして『焼肉大会』が開催されることは少なくありませんでした。そこに目をつけ、そうした現場に焼肉の食材や器材を運んでいたのがホットポイントだったのです。

高鶴社長がBBQ王を創業するきっかけとなった出張焼肉ホットポイント
高鶴社長がBBQ王を創業するきっかけとなった出張焼肉ホットポイント

「数百人規模の組織を受け入れられるような飲食店は多くありません。そうなると必然的に屋外で、そして老若男女が楽しめる焼肉となるんですよ。当時は、バーベキューという言葉がほとんど使われておらず『焼肉配達業』としてやっていましたね。世の中的にも類似サービスを提供している企業もなかったので、焼肉ケータリングビジネスのパイオニアと言っても過言ではないでしょうね」(高鶴社長)

その後、コミュニケーションの重要性が社会的に取り沙汰されるような時代になると、福利厚生に力を入れる事業者が増加。そんなコミュニケーションツールとしての関心の高まりや、ニーズの変化に合わせ、出張焼肉をより洗練されたイメージのある『バーベキュー』と打ち出す形にブランドを再構築。そうして2009年に誕生したのが『BBQ王』だったのです。

『ごちそうさま』ではなく『ありがとう』と言われる仕事

多くのお客さまがさくらとBBQを楽しむ「福岡城さくらまつり」
福岡最大のまつり「福岡城さくらまつり」では朝から晩まで多くのお客さまがさくらとBBQを楽しむ

BBQ王として展開するようになって以降、単なる食事だけではなく“コミュニケーションのツール”としてバーベキューが広く受け入れられるようになってきたという高鶴。

企業のレクリエーションや親睦会、地域のイベントなど、飲食店ではキャパシティに限界のある大規模なイベントも受け入れ可能なことから、事業者はもちろん個人のお客さまを始めとする、今まで想定していなかった層からの認知・支持を集め、リピートにも繋がっていると言います。

「私自身、飲食店を15年ほど経営していましたが、減点方式というか、サービスに対して『感謝される』っていう感覚があまりないんですよね。その一方で、バーベキューケータリングの場合は、あくまでケータリングなので過度なサービスを期待されていない分、やればやる分だけ感謝される言わば加点方式なんです。イベントとして『楽しかった』『盛り上がった』『親睦が深まった』という体験の部分が大事なんです。だからリピートや紹介に繋がりやすいんです」(高鶴社長)

そんな盛り上がりをみせるBBQケータリングビジネスの市場にビジネスチャンスを感じて、現在新興の出張バーベキューブランドが参入するなど、各社しのぎを削っています。

そのなかで、BBQ王が競合バーベキューブランドと一線を画す最大の特徴とも言えるのが、高鶴自身も上級のライセンスを取得しているという、バーベキューのインストラクターの資格を持ったスタッフによる、プロフェッショナルなサービスの提供。FCオーナーにもライセンス取得を推奨するなど、出張焼肉から培った楽しんでもらうという体験に重きを置くBBQ王のDNAとも言えるこだわりの1つです。

バーベキューインストラクター認定証

こうしたこだわりは資格取得によるサービス力の向上だけでなく、食材にもおよびます。初めてBBQケータリングサービスの利用を検討する、団体の幹事さんの不安を払拭してもらうために、食材のサンプルを提供するなど、安心して利用してもらうための工夫も行っています。

「正直、安くするだけならなんとでもなるんですよ。でも、それだと安かろう悪かろうで満足度は高まりません。BBQ王ではスケールメリットを活かして、質の高いお肉をコストパフォーマンスよく提供しています。また、焼肉のタレに関しては、構想5年・開発1年の歳月をかけたBBQ王オリジナル。そうした部分を見て判断してもらえると嬉しいですね」(高鶴社長)

そんなBBQ王のフランチャイズ本部がある福岡は、安くてうまい飲食店がひしめき合う超激戦区。故に飲食店同士の消耗戦は避けられず、月商1,000万円が一つの壁だと高鶴は言います。そうしたなかで改善を積み重ねた結果、BBQ王は花見シーズンのイベントで、日商300万円を記録するまでに成長を続けています。

「どんなに良いサービスでも3回目には飽きられてしまうので、サービスも食材も常にアップデートしていかなければなりません。直営店でみれば、ビジネスとして焼肉屋に引けを取らないという自信があるので、あとはこれをFCの加盟店レベルで実現させていきたいと思っています」(高鶴社長)

未経験でもチャレンジできるスキームが完成、47都道府県制覇を目指して

BBQケータリングサービスに関する知識を座学で身につけるオーナー研修
現場研修だけでなく、BBQケータリングサービスに関する知識を座学で身につけるオーナー研修もある

ニーズを読み解くことで、順調に事業を成長させていったBBQ王がフランチャイズを募集し始めたのは2018年。飲食業や接客業の未経験者でも事業を回せるスキームが完成したことから、BBQケータリングを全国へ拡げるために動き始めます。

「我々だけで全国47都道府県をカバーするのは現実的ではありません。直営店を8店舗展開していくなかで、飲食業界未経験の方でも活躍してもらえるようなスキームを構築できました。ここから先はフランチャイズで全国に広げていきたいと考えています」(高鶴社長)

そんなフランチャイズ募集にあたって、高鶴が意識したという初期投資の早期回収。加盟店が地に足をつけて成長していけるように、シミュレーションなどは現実と乖離のない数字を提示するなど、FC本部として食材やノウハウを提供するだけでなく、可能な限り加盟者のリスクを最小限に抑えているといいます。

「もちろんビジネスなので、うまくいかないケースはゼロではありません。そこは、オーナーの熱意にも左右される部分なので、鹿児島のオーナーのように一年目からスタートダッシュに成功したパターンもあれば、いまは持ち直しつつありますが、千葉のオーナーのように我々の指示をきかなくて契約解除手前までいった失敗といえるような事例もあります」(高鶴社長)

2019年7月現在、フランチャイズ加盟店が5店まで拡大したBBQ王。そのフランチャイズオーナーのほとんどが、飲食業界未経験からの参入なのです。

「飲食未経験のほうが変な癖がでないんですよね。インドアに慣れた飲食出身の方だと、感覚が全く違います。また加盟店オーナーのなかには、バーベキューが好きという方もいますが、どちらかというとビジネスや収益性に興味を持たれた方が多いですね。既に既存事業とのシナジーを生んでいるオーナーもいますね」(高鶴社長)

そして全国展開に向けて、地域性や文化の違いといった課題について次のように語ります。

「北海道のジンギスカンなどのように、肉とか食べ方に違いがあったり、バーベキューやケータリング文化の成熟度が低いところはまだまだあります。そういったところは定着に多少時間がかかるところもあると思いますが、逆に言えばブルーオーシャンで狙い目でもありますね」(高鶴社長)

リーディングカンパニーとして考えるバーベキュー業界

BBQケータリングに関する問い合わせの電話に対応を追われる高鶴社長
取材の最中にも、次々にかかってくるBBQケータリングに関する問い合わせの電話に対応を追われる高鶴社長

バーベキューは花見シーズンや夏、秋といった季節のいいタイミングでの需要が高く、アウトドア故に季節や気候に左右されやすいという課題を抱えています。しかし、BBQ王は繁忙期や閑散期といった概念を捨て、常に仕事を安定させるよう努めてきたといいます。

「ビジネスなので、自分達で閑散期をつくらないようにする営業努力ですね。今までの予約リストに電話するなど、自分でコントロールすることは可能です。営業活動の基本は当然のことながら、言われたこと以上のことをやることが成功の秘訣でしょうね」(高鶴社長)

またその一方で、次のようにも高鶴は語ります。

「極端な話ですが、ハイシーズンにオフシーズンの分もしっかり稼げばいい、というのも一つの視点ですよね。とは言っても、加盟店は不安だと思いますので、11月までに売上を立てて、冬場も乗り越えられるようなスキームを強化していくというのは、BBQ王のFC本部としての課題だと捉えています」(高鶴社長)

そして、本部の使命は「世の中のバーベキューに対する季節的イメージを変えること」だと高鶴は語ります。冬にバーベキューをするイメージがないことが問題と捉え、バーベキュー業界全体で冬のバーベキューの楽しみ方などの提案を仕掛けることで、シーズンに関係なくバーベキュー需要を高められる可能性を秘めているのです。

「社長がいまだに現場に入ってるなんて、同業の中で私だけなんじゃないですかね。良し悪しはありますが、背中でスタッフを引っ張ってどんどん記録を作っていき、冬場もそうですが、日販の爆発力といった夢を加盟店オーナーに見せてあげる、これも本部の仕事だと思っています」(高鶴社長)

現在BBQ王の目標は「メガ予約・メガ売上(100人、100万円/1日)」がベースとなっていますが、今後は「ギガ予約・ギガ売上(1,000人、1,000万円/1日)」を目標として掲げているというBBQ王。その実現のためにも、BBQケータリングをさらに世の中に浸透させていくことが必要不可欠です。

「どんな会社が展開しているサービスなのか、そんな部分でも安心感を提供できればと思って、本来必要はないですが、大通りに面している目立つ場所に本部の拠点を構えたりしています。安心して選んでもらえるブランドを目指して、プロモーションの一環で高田延彦さんや吉田沙保里さんといった著名人を起用するなど、積極的な投資してきました」(高鶴社長)

こうしたBBQ王の努力や、競合サービスも増加してきたことで、現在BBQケータリングサービスは今までにないほどの盛り上がりを見せています。その一方で、業界全体のイメージを悪化させるような問題も起こっていると高鶴はいいます。

「ニュースでもBBQ業者のゴミ問題などが取り上げられているように、マナーの悪い業社が問題になっています。BBQ王GROUPは、BBQケータリングのリーディングカンパニーとして、こういった業界全体への批判にも真摯に向き合って、健全なバーベキュー文化の成長と成熟へ貢献していきたいと考えています」(高鶴社長)

1を10にするのは簡単でも、0から1を作り上げるのは難しいもの。しかし、基本となる積み重ねを大切にすることで拡大を続けてきたBBQ王。だからこそフランチャイズオーナーも日々の積み重ねを大切にしてほしい。そう語る高鶴社長の熱い眼差しは、業界の明るい未来を見据えています。


提供するのは食ではなく体験! バーベキュー文化の成熟を狙う『BBQ王』FC本部の挑戦(2019.9.15公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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