セルモ 西六郷教室オーナー佐々木勝利
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ビジネス的な経営から教育部分も強化! 異業種45歳からの塾FCオーナー独立物語

セルモには、さまざまな経歴を歩んできたオーナーが加盟しています。中には、教育業界とはまったく異なる業種から足を踏み入れたオーナーも多数。今回は、不動産業界からキャリアチェンジをして、独立を果たした「セルモ 西六郷教室」のオーナー・佐々木勝利のストーリーをご紹介します。

バブルのまっただ中にスタートした社会人としてのファーストキャリア

語学習得を目的に訪れたバンクーバーにて。ホームパーティー時の画像
語学習得を目的に訪れたバンクーバーにて。ホームパーティー時の画像

教員免許や教育業界での指導経験がないと、オーナーになれない——セルモのフランチャイズ加盟を検討するとき、そう考える人も多いのではないでしょうか? もちろん、塾講師などのキャリアを積んでから加盟する人がいるのも事実です。しかし、教育業界とはまるで縁がない世界を歩んできたオーナーも少なくありません。

「セルモ 西六郷教室」の教室長・佐々木もそのひとり。彼の社会人としての最初のキャリアは、不動産の賃貸営業からスタートします。当時はバブルまっただ中ということもあり、弱冠19歳にして最低月給は30万円。ハイシーズン中は歩合給も手伝い、月給が60万円に達する月もあったほどです。

しかし、カナダはバンクーバーへの留学を理由に2〜3年で退職。こんな高待遇を蹴ってまで退職した背景には、バブルゆえに金銭感覚が麻痺していたという理由以外に、佐々木自身が抱いていた英語ができていたら、人生が違っていたかもしれないというコンプレックスにあったのです。

「英語が話せなかったので、語学習得を目的に留学しました。言葉が通じないので最初は苦戦しましたが、次第に楽しくなっちゃって。治安もいいし日本人も多かったので、帰る頃には『このままバンクーバーに永住したい!』と思うほどでしたね(笑)」(佐々木)

とはいえ、当時はワーホリ絶頂期。ワーホリ枠でのビザの発行が定員に達していたことから、旅行会社経由で留学していたので、約束の期間である2ヶ月が過ぎると日本へ帰国することに……。その後は、父親が営んでいた冷凍食品を専門とする運送会社に入社。“なんとなく”家業を継ぐことを視野に入れ、第2のキャリアを歩みはじめます。

しかし、入社から6〜7年が経とうとしていたときのこと。当時はアナログだったはずの物流システムにIT化が訪れるも、時代の波に乗れずに受注が激減……。結婚をして子どももいた佐々木は、会社に対する将来への不安を隠せず退社を決意します。

「昭和40年前後創業ということで、業界内では老舗の会社でした。ただ、父親はずっと運送畑を歩んできた人間なので、IT化の波についていけず。私もたいして詳しくなかったので、それなら再度、外に目を向けてみようと思ったんです」(佐々木)

将来に一抹の不安を覚えて45歳の時に独立を決意

たまたまセルモの事業説明会に参加して人生が一転
たまたまセルモの事業説明会に参加して人生が一転

次なるキャリアとして佐々木が選んだのは、管理をメインとする不動産会社。すでに複数の会社を転々としている彼にとって、「定年まで働く」と誓った会社でした。

「入社当初はマンションの管理組合の運営をする部署に配属されたんですが、賃貸営業の経験を買われて賃貸管理部門の責任者に抜てきされました。その後は再度マンションの管理部門に戻り、責任者として200人規模の組織をまとめていました」(佐々木)

こうして順調に出世街道を歩んでいた佐々木に、入社前は想像もしていなかった事態が発生します。それは、ひどいと翌日の午前4時までぶっ通しで働いては帰宅——激務という一言では片付けられないほどの労働環境に見舞われてしまうのです。責任者というポジション上、部署内で起こったトラブル対処などで、残業に残業を重ねる日々。

「定年までこのままでいいのか……?」

入社から10年、会社に骨をうずめる思いで奔走してきた佐々木でしたが、自問自答を重ねた結果、「独立」という苦渋の決断に至るのです。

周囲の環境などに翻弄されることなく、ひとりで気ままにやっていきたい——そう考えた彼は、激務の合間を縫ってフランチャイズでの独立を視野に、次なるキャリアを模索していきます。そこでたどり着いたのが、10年以上にもおよぶ不動産経験を生かした業態へのFC加盟。しかし、コンクリートのリペアをはじめとした、あらゆるフランチャイズの情報収集をするものの、「前職と同額以上の給料は稼ぎたい」という佐々木の思惑に反して、諦めざるを得ない状況に。

そんなある日、「セルモ」の事業説明会の情報を入手。当時勤めていた会社の近くで開催されることを理由に、それまでは、経験もなければ興味すらなかった「塾経営」の話を聞いてみることにしたのです。これが佐々木の人生にとって大きな転機になるとは知らずに……。

ひょんなことがきっかけで参加した「セルモ」の事業説明会で人生が急展開

佐々木が教室長を務めるセルモ西六郷教室
佐々木が教室長を務めるセルモ西六郷教室

いつも通り不動産会社での任務をまっとうし、疲弊した状態で説明会に参加した佐々木でしたが、いざ事業の説明がスタートすると、疲れも忘れて食い入るように話を聞きはじめます。

「物件が必要という話だったんですが、当時はすでに家業の運送会社は畳んだ状態でした。大手がひしめき合う駅前の好立地じゃなくてもOKということで、物件の確保は問題ないな、と。しかも、当時は上司や部下などといった人間関係に疲れきっていたので、ひとりでスタートできるという点も魅力だったんです」(佐々木)

しかし、気になるのが教育業界での経験。それまでの佐々木は、社員教育の経験はあるものの教育という分野に携わったことがないどころか、学生時代に塾に通った経験すらなかったのです。

「こんな俺でも塾経営なんてできるのか……?」

そんな彼の不安を払拭したのが、セルモの最大の特徴でもある「パソコンを使った授業」。講師が対面で教える進学塾とは違い、セルモでは、パソコンが講師です。これであれば教育経験のない自分でもできる。そして、人間関係に悩まされることもなくひとりで運営できる。それだけでなく、講師不足に苦しむ必要もないじゃないか——そう考えた彼は、説明会の会場をあとにする時点で、ほぼほぼ加盟を決意していたと振り返ります。

「自分の希望をすべて満たす事業ってないはずなんですよね。何を優先すべきかを考えた上で、その優先事項が満たされるのであれば、あとはこちらから歩み寄るしかないな、と」(佐々木)

佐々木にとって運命の日となった説明会から数ヶ月後、セルモのフランチャイズに加盟。そして、その3ヶ月後にあたる2014年6月に開校させたのが「セルモ 西六郷教室」なのです。開校前に19人もの生徒が入塾する反響ぶりに、手ごたえを感じずにはいられません。

「開校前に15万部のチラシを撒いたんですが、逆に駅前ではないという立地ということもあり、私立受験は目指してないけど、学校での成績に伸び悩んでいるという近所の子どもたちが入塾してくれたんですよね」(佐々木)

そうした恵まれた環境の中、佐々木は塾のオーナーとして新たなキャリアをスタートさせることになったのです。

ビジネス脳から「ビジネス+教務」の両輪に舵を取り直して状況が好転

セルモ西六郷教室内にある自習室。コーチングのおかげで自発的に勉強をする生徒が増えた
セルモ西六郷教室内にある自習室。コーチングのおかげで自発的に勉強をする生徒が増えた

前職を退職する頃には、20年以上にもおよぶサラリーマン生活に身も心も疲弊していた佐々木……。晴れて塾のオーナーになってからは、その開放感から自由な時間に起きては15時くらいに出社。生徒が登校してくる16時に合わせて教室内の掃除をするなど、望み通りひとり気ままなキャリアを謳歌します。

しかし、その間も入塾希望者が後を絶たない状況。このまま順調に増えれば「前職と同額以上は稼ぎたい」という佐々木の願いが叶う一方で、到底ひとりでは運営が難しい状況に直面するのです。開校して2ヶ月が経過した時でした。

そこで、「ひとりで気ままにやっていきたい」という佐々木の思いとは不本意ながらも、パートの女性を講師としてひとり雇うことに。しかし、この雇用が佐々木の思いとは反して、功を奏すことになるのです。

「やっぱり私みたいなおじさん先生がひとりで運営している塾だと、親御さんたちは少なからず警戒しちゃって(笑)。でも、女性がひとりいるだけで安心感につながるんですよね。しかも、3人の子を持つ母親として子供の高校受験を経験しているだけでなく、学校のPTAなどもしていたので子どもの扱い方には慣れている。さらに、前職で大手企業の新卒社員の教育にも携わっていたということで、すごく助かりましたね」(佐々木)

教務や運営を女性の講師と分担できたので、これで心置きなく集客や運営に専念できる——そう思ったのもつかの間でした……。生徒数が次第に膨れ上がり、多様な子供たちの個性と出会う中で、自身の教務の乏しさを痛感することになるのです。

「生徒たちに分からない問題を質問されても、『なんでこんな簡単なところでつまずくんだろう』と思っちゃって。そういった子どもの心理面や接し方が全然分かりませんでした。当初は塾経営をビジネスとして捉えすぎていたので、教務の部分を完全に無視してスタートさせちゃったところがあったんですよね」(佐々木)

ビジネスだけでなく、教務との両輪で走らせることを目標に、およそ半年かけて「コーチング」と「親業」を習得。すると、生徒はもちろん、佐々木自身にもある変化が起きたのです。

「生徒たちが自発的に勉強してくれるようになったのはもちろん、私自身のストレスも軽減されました。それまでは『勉強させないといけない』という思いで接してきたんですが、それは大間違い。生徒たちが自発的に勉強するためには、外発的動機から内発的動機に変えてあげないといけないんです。ちなみに今は、さらに教務部分を強化するために『日本語講師』の資格取得を目指しています」(佐々木)

こうして教務の部分を強化したことで、地域でも上位校の高校に合格者を出すなど、多くの実績を作ってきた「セルモ 西六郷教室」。口コミや紹介などで生徒が増え、現在(2017年6月)は55名の生徒が通う教室にまで成長しました。

今後は、より専門的に高校受験を目指せる進学塾としての領域を強化すると共に、中学校を卒業した生徒が高校に入学してからも通い続けられる塾として、地域社会に貢献し続けます。


ビジネス的な経営から教育部分も強化! 異業種45歳からの塾FCオーナー独立物語(2017.7.28公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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セルモ 西六郷教室オーナー佐々木勝利

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