テガルデリバリー代表取締役社長 河野恭寛
テガルデリバリーのロゴ

マルチブランドで変幻自在の中食ビジネス——「テガルデリバリー」の急成長に迫る

株式会社TGALが展開するフードデリバリーFC「テガルデリバリー」の特徴は、16の飲食ブランドから3つを選んで開業できる点です。「最終的には100ブランドまで拡大していく予定」と語る代表取締役の河野恭寛ですが、どのような思いで飲食ブランドをプロデュースしているのでしょうか。その背景に迫ります。

高級ハンバーガーブームを先読みして「バーガーズカフェ神保町店」をオープン

バーガーズカフェ神保町店
テガルデリバリーの直営第1号店でもある「バーガーズカフェ神保町店」

「イタリアン料理の店を経営したい」「喫茶店のオーナーになるのが夢」——。

飲食店を開業する際、ひとつの業種に絞ることがほとんどですが、「テガルデリバリー」では、16の飲食ブランド群(2017年8月現在)から、開業地や市場のニーズに合わせて3ブランドをフランチャイズ加盟したオーナー自身が選んで開業していただきます。もちろん、3ブランドと言わず、加盟時にすべてのブランドを導入することや、開業後に1ブランドにつき10万円で追加していただくことも可能です。

取り扱っている飲食ブランドは、高級ハンバーガーやローストビーフ丼、牛たん、牛かつなど、従来のデリバリーの概念を覆すものばかり。しかも、トレンドを先読みした商品開発をしているので、常に最先端の飲食ブランドを取り揃えているのが「テガルデリバリー」の強みでもあります。

そんなテガルデリバリーが産声をあげたのは、2015年7月のこと。きっかけは2014年11月まで遡ります。その頃メディアでは、「NY発の高級ハンバーガーショップ『シェイクシャック』が2015年11月に日本に初上陸する」という話題で盛り上がっていました。これにヒントを得た河野は、ある想定をするのです。

「メディアでの盛り上がりを見ていたら、間違いなく高級ハンバーガーブームが来るな、と。NY 発のお店ということで、食材などはすべてアメリカ産のもの。であれば、国産の食材のみを使った高級ハンバーガーを販売すれば絶対に売れると思いました」(河野)

そうしてシェイクシャックのオープンに先駆けてオープンしたのが、直営1号店でもある「バーガーズカフェ神保町店」なのです。

しかし、オープンする以前は、周囲のネガティブな声が押し寄せていました。その理由は、「バーガーズカフェ神保町店」の立地(!)。神保町駅から徒歩5分の場所に位置するものの、学校やオフィスへの動線がなく、過去にオープンした5店舗がすべて短期間で閉店した「魔のエリア」だったのです。

「あなたのお店も潰れるよって言われたこともありましたね(笑)。でも、東京のど真ん中という立地で、お店の目の前にはフードデリバリーに必須とも言えるバイクを置くスペースもある。何をやるにも失敗がないなと思いました」(河野)

全国ナンバーワンの飲食店を目指して複数ブランドを展開

ローストビーフ丼のイメージ
1号店オープンの4カ月後にスタートさせたローストビーフ丼ブランド

周囲の不安や反対を押し切る形でオープンした「バーガーズカフェ神保町店」ですが、蓋をあけてみると終日満席になるほど大繁盛(!)。

「オープン前に『黒毛和牛を100%使った高級ハンバーガー店をオープンする』という内容のプレスリリースをたくさん配信したんですよ。そうしたらあらゆるメディアが飛びついてくれて(笑)。テレビはもちろん、人気女性ファッション誌からも取材していただきました」(河野)

河野の読みがバッチリ当たり、瞬く間に人気店へのぼり詰めた「バーガーズカフェ神保町店」。しかし彼の頭には、1ブランドのみで事業を走らせる予定はありません。

「全国でトップに立つためには、まずは地域でナンバーワンになるのが絶対条件。バーガーズカフェを出店している『出前館』の担当者に聞いたら、神保町エリアでトップに立つお店の売り上げの半分だったんです。つまり、現時点でこれだけ繁盛しているブランドでもナンバーワンになることが不可能。ならば、2ブランド、3ブランドと増やしていく必要性があると考えたんです」(河野)

そこで、「バーガーズカフェ神保町店」のオープンから4ヶ月後にスタートさせたのが、ローストビーフ丼をメイン商品とする「神保町ビーフ」なのです。

「ローストビーフ丼が流行り出した時期があったじゃないですか。でも、調べたらデリバリーをやっているお店がなくて……。たまに食べにいっていたローストビーフ丼のお店がおいしかったんですよね。最初は断られたんですが、毎日食べにいって『このお店のローストビーフ丼を広めたいんです!』と懇願したら、仕入れさせてもらえることになったんです」(河野)

オープンから半年未満で月間売り上げ1300万円の超人気店に成長

テガルデリバリーのマニュアルに沿って調理する様子
テガルデリバリーのメニューはすべて、マニュアルに沿って調理するだけ

全国でトップに立つという目標はもちろんですが、河野には違った側面である想いがあったのです。それは、「地域に埋もれているおいしいお店」を世に広めること。

「バーガーズカフェのパテに使用している『グリル福よし』のハンバーグは、もともと神奈川県相模原市にあるお店。そこのハンバーグがとにかく絶品だったので取引をお願いしたんです。最初はお店で作ったパテを納品していただいていたんですが、それでは間に合わないので工場を作ってもらいました。グルメ好きの方たちからは有名なお店ですが、こうやってコラボレーションさせてもらうことで、知っていただく機会は増えてるんじゃないかと思います」(河野)

こうして2ブランド、3ブランドと取り扱う飲食ブランドを増やしていった河野。しかし、ただ増やしていくだけでは飲食未経験者にとっては覚えるだけでも至難の業……。

このままでは、フランチャイズに向いていないパッケージが完成してしまいます。創業時から、誰でもできること、そして拡張性のあるパッケージでフランチャイズ展開を目論んでいた彼にとって、それは本意ではありませんでした。そこで重視したのが、料理ではなく調理だけで完成するお弁当をプロデュースすること。

「仕入先の店舗や工場で加工してもらった商品を冷凍で仕入れているので、マニュアルを見ながらその商品をカットをしたり焼いたりするだけ。しかも、その店舗で食べる商品とまったく同じ味を再現できるんですよ。必要最低限の手間なので、飲食未経験の方でも簡単に複数ブランドを取り扱っていただけるんです」(河野)

こうして取り扱いブランドを増やし続けたことで、近々の目標だった神保町エリアナンバーワンを達成。2016年の春には、直営2号店となる「テガルデリバリー芝浦店」をオープンさせることになるのです。

「神保町店で法人のお弁当も受注いただいていたので、月の売り上げが1300万円くらいまでいきました。坪売りが超繁盛店でも50万円と言われている中、20坪で1300万円なので坪売り65万円(!)。ですので、2号店オープンは売り上げを分散させるのも狙いのひとつでした」(河野)

ミレニアル世代をターゲットに新しい市場を作っていけると確信

テガルデリバリー16の飲食ブランド
2017年8月現在、テガルデリバリーが擁する飲食ブランドは16個

こうして、事業スタートから2年間で16ものブランドにまで増やしていった河野。将来的には、100くらいの飲食ブランドを擁する規模まで拡大していく予定です。では、なぜここまで増やす必要があるのでしょうか。

「ひとつは、複数ブランドを運営することで、廃棄食材を減らすことができるんですよ。たとえば、『牛かつ 黒べこ』の牛を『神保町ビーフ』のハラミステーキ丼に使ったり、逆に『神保町ビーフ』のサーロインステーキを、『牛かつ 黒べこ』では牛かつに使ったりしています」(河野)

さらに、トレンドの移り変わりが激しい飲食業界ゆえに、ブランドをプロデュースし続けることで、廃業のリスクを極限まで下げることができるのです。

「全国に1000店舗あったチェーン店が0店舗になることもあるなど、飲食ビジネスって何があるか分からないんですよ。ブームの時はいいんですが、たった3年や4年でブームが立ち去ることもあるじゃないですか。テガルは日々新しいブランドをプロデュースし続けるので、1発勝負ではないんですよ」(河野)

元飲食コンサルとしての経歴を生かし、1980年代から2000年代生まれの、いわゆる「ミレニアル世代」をターゲットにしたブランドプロデュースが軸になっています。

そのためにも、普段から飲食関係の情報には敏感に反応するだけでなく、自身が配達員となってお客さまに届けることで、ダイレクトに需要を感じ取っているといいます。

「事業をスタートさせた頃は、2000円の高級ハンバーガーや牛タン弁当なんてお金持ちの食べ物だと考えてました。今でも土日は配達に出ることもあるんですが、お届け先の方を見ると、若い大学生や女性の方ばっかりなんですよ。そこで気づいたんです。本当は食べたいけれど、お店には行きづらいので自宅で食べられるデリバリーを利用しているんだ、と。ピザなどはファミリーや年齢の高い層をターゲットにしているので、テガルでは、最新のトレンドにも敏感なこの層をターゲットにすれば、新しい市場を作っていけると思いました」(河野)

この思いは、2016年7月にテレビ東京の経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト」から取材を受けたことで、自信から確信へと変わりました。

「当時、出前館で1番売り上げが高かった『神保町ビーフ』を取材していただきました。ローストビーフ丼だけではなく、牛たんや牛かつなど、複数の飲食ブランドをデリバリーしているということでご紹介いただいたんです。すると、放送後にツイッターなどで『ローストビーフ丼食べてみたい』『私の地域にはローストビーフ丼をデリバリーしてくれるお店なんてない』と拡散されてたんですよ」(河野)

飲食事業は流行りの移り変わりが早く、半数もの飲食店が開業から2年以内に閉店すると言われています。しかし、テガルデリバリーでは、トレンドを踏まえたブランドをプロデュースし続けることでこの定説を覆すだけでなく、誰もが成功できるフランチャイズパッケージであると確信しています。

2017年の春にフランチャイズ展開がスタートしてから約半年が経ち、現在8店舗のフランチャイズオーナー様と共に成長中です。今後はさらに加速することで、圧倒的なスピードで事業を拡大させていきます。

※本記事の前編はコチラ
フードデリバリー業界に新風! 元飲食コンサルが手掛ける新しいスタイルの飲食FC


有名ブランドが一度に取り扱える「テガルデリバリー」本部ストーリー ― 2017.10.2



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