株式会社エニシング 代表取締役 小林雄介
iPhone修理「リペア本舗」のロゴ

PC教室とスマホ修理の二刀流! 時代に合わせて変化を続けるエニシングのFC

「アドバンスパソコンスクール」「iPhone修理のリペア本舗」の2つのフランチャイズブランドを運営する株式会社エニシング。代表取締役の小林雄介(こばやし・ゆうすけ)は、どのようなキャリアを歩んで創業に至ったのか。そして、多くの競合が肩を並べるこの業界で、これら2つの事業が選ばれる理由をお話します。

営業志望のはずがパソコンのインストラクターとして入社した新卒時代

アドバンスパソコンスクール 相模大野店
アドバンスパソコンスクール直営1号店となる相模大野店

2017年現在、株式会社エニシングは2つのフランチャイズ事業を展開しています。

ひとつが、小学生から主婦・中高年まで幅広い層から人気の「アドバンスパソコンスクール」。最大の特徴は、定額月謝制で何度でも通い放題の料金体系。受講回数に制限がないので、生徒様は理解するまで何度でも通うことができるのです。

もうひとつがiPhone修理の「リペア本舗」。2016年4月に事業がスタートしてから、現在では直営店も含めて14店舗を展開するまで拡大しました。

これらふたつの事業を運営するようになったルーツは、株式会社エニシングの代表取締役・小林のファーストキャリアまで遡ります。

「新卒で営業を志望して入社したんですが、入社直後に新入社員全員があるテストを受けさせられたんです。すると、そのテストに合格しちゃったみたいで、希望していた営業部ではなく、新設の部署に配属されることになりました。そこは、自社開発ソフトの使い方をクライアントなどに教えたりメンテナンスしたりのサポート業務。営業とはまったく関係のない『パソコンインストラクター』という職種だったんです」(小林)

パソコンのインストラクターとして命じられるものの、当時の小林は、それまでほとんどパソコンを触ったことがなかったのです(!)。

「そもそも、パソコンなんて小学生の頃に触ったことがあるくらい。苦手なだけでなく、もう大嫌いでしたね(笑)。それなのにインストラクターとして働かないといけなくて……。しかも、取り扱うソフトのバグが多くて常にトラブルだらけ。つまり、販売すればするほど、私たちサポートの業務が増えるんですよ」(小林)

クライアントからのクレームに追われ、自宅に帰るのはいつも夜中……。そんな生活が3年ほど続いたある日、小林にとって転機が訪れるのです。

「それだけパソコンのスキルがあるなら、俺が働いている会社に来ないか?」

小林のパソコンスキルに目をつけた友人から一緒に働こうと誘われるのです。すると、小林は二つ返事で快諾。この選択が独立を決意させる第一歩となりました。

パソコンスクールを開業するも、退会者が後を絶たない現実……

オリジナルテキストのcイメージ
オリジナルテキストがずらりと並ぶ

小林が第2のキャリアを歩みはじめ当時は、企業でもパソコンを取り入れるなど、ちょうどパソコンが普及しはじめた頃。彼が勤めていた会社でも業務をする上では欠かせない存在でした。

パソコンインストラクターの経験を武器に、着々と仕事を進めていった小林。入社から4年が経ったある日、またしても彼に転機が訪れます。

ある友人からの話の持ちかけで、『一緒に何かで独立しないか』という何気ない一言でした。たしかに周りの友人や知人も独立していく姿を見てゆく矢先のこと。最初は飲食で独立開業を考えていたが、技術もなく接客サービスの知識も少なく、資金面もそれほどなく。とにかく無いものが多かった小林。

もともと独立志向があった小林は、このタイミングで独立への意欲をさらに加速させていくのです。色々と考えた挙句、やはり今まで働かせていただいているのはパソコンが あったからだ。それにこの普及具合から考えれば、これからのニーズにマッチするのはこれしかない。また、今まで「ありがとう」の言葉を何回もいただいている。そんな思いからついに独立へと踏み切るのです。

そうして誕生したのが、いうまでもなく「株式会社エニシング」なのです。これからはパソコンが必須になってくる——そう思い、パソコンスクールでの起業を果たした小林。

当時はパソコンが普及したばかりだったこともあり、会員も順調に増えていきました。しかし、開業して3ヶ月が経った頃、ある大きな課題に直面します。入会すればした分だけ退会者が後をたたない状況が続いたのです。

「どうしてこんな短期間で退会してしまうんだ——?」

それまでの3ヶ月を振り返った末に辿りついたのが、授業で使用しているテキストだったので す。この当時、「アドバンスパソコンスクール」では市販のテキストを使用していました。しかし、黒い文字ばかりがずらっと羅列された市販のテキストでは、たった1 ページを理解するだけで1~2 時間も要していたのです。これを退会の最大の原因ととらえ、大きな文字やイラスト、絵図を多用したオリジナルテキストを作成することにしたのです。

「会員さんに継続して通っていただくためには、一定の達成感を味わってもらわないといけません。そもそもパソコンというのは、テキストを読んで身につくものではなく、実際に操作することではじめて覚えられるのですから」(小林)

時代のニーズに合わせて変化を遂げる「アドバンスパソコンスクール」

アドバンスパソコンスクールの授業風景
アドバンスパソコンスクールの授業風景の一コマ

現在、「アドバンスパソコンスクール」は東京都内をメインに7教室を展開しています。

大手パソコンスクールでは1コースあたり40〜50万円もする授業料が、「アドバンスパソコンスクール」では、ほとんどのコースが3〜4万円程度。比較的高額な資格取得コースでも10万円前後で受講できるなど、圧倒的なリーズナブナル価格で大手との差別化を実現しています。

パソコンの普及にともない、街を見わたせばさまざまなパソコンスクールを目にする機会が増えてきました。つまり、その中から選ばれる存在でなければなりません。

では、価格競争以外の部分でいかにして選ばれてきたのか? それは、開業から3ヶ月後に改良したオリジナルテキストが大きく関係してきます。生徒様に本当にパソコンスキルを習得してもらいたいという思いで作ったこのオリジナルテキストを強みに、多くの生徒様を獲得してきました。

パソコンが普及した昨今ゆえに、仕事やプライベートなど、何をするにもパソコンスキルが必須な世の中になってきました。そんな中、ファーストキャリアを歩んでいた当時の小林のように、触ったこともないほどパソコンに疎いという方は一定以上存在します。そんな方たちの救世主となるようなパソコン教室として、多くの生徒様によろこんでいただいています。

そうして、これまでは“初心者に優しいパソコン教室”として愛されてきた「アドバンスパソコンスクール」。

しかし、パソコンの普及から20年以上が経過した現在、ある程度はパソコンを操作できるのが当たり前になりつつあります。2020年には、小中学校でもプログラミングの授業が必修化されることが決定しています。

そこで、2017年6月から「上級者コース」を新設。プログラマー向けの「VBAコース」や、デザイナー向けの「フォトショップコース」「イラストレーターコース」など、ビジネスでも大いに活用できる専門的なコースをご用意いたしました。しかも、オンラインでの授業が可能なので、専門的な知識を有することなく開業できるのです。

初心者はもちろんパソコン上級者まで、誰もが安心して通えるだけでなく、誰もが安心して開業できるパソコンスクールに変化を遂げるなど、時代のニーズに伴い柔軟に対応できるのも「アドバンスパソコンスクール」の強みのひとつなのです。

2016年4月にはiPhone修理の「リペア本舗」のフランチャイズ展開を開始

「リペア本舗」スマホ修理の様子
スマホ修理事業を2016年4月よりFC展開を開始した株式会社エニシング

アドバンスパソコンスクールのパソコン教室事業の特徴となるのが、初期投資をおさえて開業できる点。既存テナントの立地や面積を活かすことで、コンビニエンスストアや飲食業などとは比較にならないほどローリスクで開業できるのです。しかも、仕入れなどのコストを必要としないため、ランニングコストも抑えられるだけでなく、生徒数が増えればその分だけストック収益が上がるため、安定した経営が可能となっています。

さらに、2016年4月からはパソコン教室以外にも、iPhone修理の「リペア本舗」のフランチャイズ展開もスタートさせています。現在では、直営店も含めて14店舗を展開するまで拡大しました。競合他社がひしめくこの業界で成長した背景には、パソコンスクール同様、圧倒的な安さにあります。

「iPhoneの修理を依頼しようとしている方の中には、あらゆる店舗を調べて価格が一番安いお店に依頼する方もいらっしゃるんです。そうなった時にも選んでいただけるよう、1週間に1度は必ず競合の価格をリサーチし、どこよりも安くなるように設定しています」(小林)

iPhoneの修理と聞くと、精密機械を扱うので専門的な知識や経験が必要と思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。実は3〜4日の研修を受けていただければ、それで開業できるほどハードルの低い事業なのです。

また、パソコンスクールとiPhone修理では、共通点のないまったく別の事業にもみえますが、意外とそうでもありません。その秘密は、「リペア本舗」の開業のしやすさに隠されているのです。

「iPhone修理というのは、机と椅子があれば開業できるので、どんな事業ともコラボレーションしやすいんです。しかも、アドバンスパソコンスクールには、iPhoneやiPadのコースがあるので端末もある。そうなると、パソコンスクール内にiPhone修理が併設されていても、なんら違和感はないんですよね。かくいう当社も、リペア本舗の直営1号店はアドバンスパソコンスクール西八王子教室内でした」(小林)

パソコン教室に通う方がスマホ修理に興味をもっていただいたり、スマホ修理に来た方がパソコン教室に興味を持っていただいたりと集客の面でのシナジーもあるという両フランチャイズ。勿論、スマホ修理だけ、などどちらか一方の加盟も可能です。時代の変化に応じて柔軟に対応することで、時流に合わせて新たな事業を取り入れる——私たちエニシングは、今後もこれからの時代に必要とされる事業に、率先してチャレンジしていきます。


PC教室とスマホ修理の二刀流! 時代に合わせて変化を続けるエニシングのFC(2017.12.1公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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株式会社エニシング 代表取締役 小林雄介

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