「買取大吉」を運営している株式会社かもめの湯浅龍太郎代表
買取大吉のロゴ

人事経験を活かした仕組み化で成功! 未経験の買取専門店で多店舗運営を実現した敏腕オーナー

6店舗の「買取大吉」を運営している株式会社かもめの湯浅龍太郎代表。彼のこれまでの経歴は、人事部13年と介護施設の施設長として4年。「買取」に縁もゆかりもなかった彼がなぜ「買取大吉」のフランチャイズに加盟したのか。そして、当初は「1店舗を末長く運営していければ」と思っていた彼が、加盟から6年で6店舗の多店舗運営に成功している理由とは——?

「しっかり見極めれば成功できる」と考えてフランチャイズで独立を決意

「買取大吉アル・プラザ瀬田店」
6店舗目として2020年12月1日にオープンした「買取大吉アル・プラザ瀬田店」

「6店舗目はコロナ禍の2020年12月1日にオープンしました。大吉のフランチャイズに加盟した当時は、6店舗まで拡大するなんて思ってもみませんでしたね。むしろ、誰も雇わずに1店舗をひとりで末永く運営していけたらと思っていましたから」(湯浅オーナー)

そう語るのは「買取大吉」のフランチャイズオーナーであり、株式会社かもめの代表取締役である湯浅オーナー。加盟当初の思いに反して現在は6店舗の買取大吉を運営し、総勢18名の正社員を抱えるまでに拡大。2021年2月には7店舗目のオープンも予定しています。

株式会社かもめの社員。
湯浅オーナーが代表取締役を務める株式会社かもめの社員

「買取大吉」のフランチャイズに加盟して早6年。今でこそたくさんの仲間とともに日々切磋琢磨している湯浅オーナーですが、それまでは介護施設の施設長として従事するなど、「買取」とは縁もゆかりもない業界でキャリアを積んでいました。

「前職は大型のデイサービスで働いていました。とはいえ、私自身が介護の仕事をしていたわけではなく、スタッフをマネジメントする施設長のポジションでした。それ以前は13年くらい複数の企業を渡り歩きながら人事部として働いていたので、その時の経験を買っていただき、介護施設の施設長として4年ほど働きました」(湯浅オーナー)

人事部を経て、介護施設の施設長を務めていた湯浅オーナーでしたが、娘が生まれたことをきっかけに次なるキャリアを模索するようになったといいます。

「もともと独立志向があったんです。人の言うことを聞くのが嫌な性格ですし、頑固なので思うようにならないとやる気をなくしてしまうんですよね。人事部時代は結構派手に飲むような生活をしていたんですが、介護業界に転職したらそういうのもなくなって。気がついたら起業できるくらいのお金が貯まっていたので独立しようと考えました。とはいえ経営者を目指していたわけではなく、人を雇わず自分ひとりで末永くできるビジネスを探していました」(湯浅オーナー)

そうして、独立への思いを募らせていった湯浅オーナー。これまでのキャリアを見つめ直した結果、フランチャイズを利用して独立することを決めるのです。

「当初は人事部時代の経験を生かし、キャリアコンサルタントや採用コンサルタントなどで独立しようとも考えました。でも、人事の現場から4〜5年も離れてしまうとノウハウも変わってきますからね。フランチャイズはネガティブに語られることもありますが、失敗している人の話も成功している人の話も聞いていました。しっかりと見極めたうえで加盟すれば成功できると思い、フランチャイズで独立することにしました」(湯浅オーナー)

高齢者と接することができる買取専門店で起業

湯浅オーナーが一括買取りした高価な時計。
湯浅オーナーが一括買取りした高価な時計。大吉ではオーナー自身が買い取った商品の卸先を決められるため、高い利益を得られる可能性がある

未経験でも本部からノウハウや仕入れルートなどを提供してもらい、開業できるのがフランチャイズのメリットのひとつです。しかし、フランチャイズにはさまざまな業種があり、多くの選択肢が存在します。業種を絞ってその業界だけで検討する人もいれば、トレンドや開業資金を目安に探したり、業種を絞らずにさまざまな業界をフラットな目線で検討する人もいるなど、探し方は本当に人それぞれです。

「私の場合はさまざまな業種のフランチャイズ本部から話を聞きました。デイサービスで働いていたのでデイサービスや、高齢者向けの宅配弁当のフランチャイズの説明会にも行きましたし、コンビニの説明会にも行きました。もちろん、大手の買取専門店は大吉を含めて、おそらくすべての説明会に参加しています」(湯浅オーナー)

トータル40社にもおよぶフランチャイズの説明会に参加したという湯浅オーナー。そのなかでも、なぜ買取専門店に決めたのでしょうか。

「高齢者と接することができるのと、あとは単純に利益が出ると思ったからですね。というのも、買取専門店は市場的に盛り上がっているのもありますが、ひとつの取引で想像を超えるぐらい大きな利益を上げられることもあるんです。

たとえば、大吉に加盟してからの6年間で1番大きな利益になったのはミニカーのトミカを2000台買い取ったとき。これは1500万円の利益になりました。あとは、海外のオークションを利用したらひとつの時計が600万円の利益を生み出したりと、買い取るものと販売方法によってはこういう夢も見れるんです」(湯浅オーナー)

オークションに出品した懐中時計
オークションに出品した懐中時計(左)とプレミアのついている中国切手の赤猿(右)

しかし、街を見渡せば買取専門店が溢れ、そのほとんどがフランチャイズ展開をしている状況です。競合が数多く存在する買取専門店から大吉のフランチャイズに決めた理由を湯浅オーナーはこう話します。

「大吉に決めた大きな理由は、自由度の高さですかね。大吉では買い取った商品の卸先をオーナーが自由に決めていいんです。買取専門店のなかには、買い取った商品をすべて本部に卸さないといけないところもありますが、そうなると本部も儲けたいので安く買い取られることもあります。仮にすべての商品を本部に卸していたら、トミカの1500万円や時計の600万円という利益も得られなかったでしょうね」(湯浅オーナー)

ほかの店舗とは違う戦略で、オープンして間もなく繁盛店に成長

お酒の買取
ブランド品に限らず買取を行なっていたところ、全国から数多くの商品が送られてきて箱いっぱいになった事務所内。写真はお酒の買取

そうして、2014年10月に1号店となる「買取大吉 西院店」をオープンさせた湯浅オーナー。大吉ではオープン1ヶ月目の店舗に少なくとも週3回はSV(スーパーバイザー)が訪問するなど、手厚いサポートを受けられるのが特徴のひとつです。

サポートを受けながら経験を積んでいた湯浅オーナーでしたが、ある戦略が奏功し、オープンして間もなく大繁盛店へ成長するのです。

「通常、ブランド品や金などを買い取る買取店が多いんですが、同じことをやったら競わないといけませんよね。なので、そこまで利益にならないものまで買い取るようにしたんです。たとえば、駐車場で使うような街灯を買い取ったんですが、200個もあったのでそれなりの利益になりました。

この成功体験から包丁やお線香なども買い取るようにしたら、北海道や九州などからも送られてくるようになって。ブランド品は他の買取専門店もやっているのでネットの検索で埋もれてしまうんですが、うちでしか買取していないようなものならネット検索でも上位に表示されますからね。そういった商品まで積極的に買い取るようにしたらどんどん売上が伸びていったんです」(湯浅オーナー)

加盟当時はひとりでのんびり運営していく予定だった湯浅オーナーでしたが、全国からあまりにも多くの商品が集まったことから、オープンから半年にしてスタッフを雇うことを決意。その1年後には2号店となる「買取大吉SEIYU長岡店」をオープンすることになるのです。2016年6月のことでした。

「日々、全国から商品が集まりすぎてしまって、自分ひとりではどうにもできなくなったので社員とパートさんをひとりずつ雇いました。その後も忙しい状況は続き、気がついたら2号店を出せるくらい資金が貯まったので、オープンから1年半後には2号店をオープンさせました」(湯浅オーナー)

さらに2017年には3号店となる「買取大吉イズミヤ白梅町店」をオープンするなど、当初の予定とはまったく異なる経営者人生を歩むことになるのです。

「3号店をオープンしてからは僕の働き方が変わりましたね。オープンしたばかりの店舗には最初の3日間くらいはずっといますが、それ以外はまったくシフトに入らなくなりました。普段は事務所に出社して、書類に目を通したりポップを作ったり、あとは2〜3店舗に軽く顔を出したりというのが1日のルーティーンになっています」(湯浅オーナー)

各店舗のスタッフが中心となって買取を行なっている
湯浅オーナーはマネジメントに専念し、現在は各店舗のスタッフが中心となって買取を行なっている

複数店舗を展開していても、毎日シフトに入るオーナーがいる一方で、湯浅オーナーのように店舗の接客からは退き、経営面に専念するオーナーもいます。3店舗目にして現場から退けられた背景には、人事部時代の経験やデイサービスで施設長として働いていた経験が大きく影響しているといいます。

「うちは人間力ではなく、極力仕組みで回す経営をするようにしています。たとえば、各店の業績はもちもん、給料やインセンティブの額もスタッフにすべて開示しているので、簡単な計算をすれば誰がどれくらいの給料をもらっているのか丸わかりなんです。

あとは、各店に遠隔カメラを設置していて、オーナーだけでなくスタッフ全員が見れる状態にしています。多くの企業ではカメラはオーナーしか見れないことが多いのですが、全員が見れるので結果的に、仕事中にサボったり下手なことはできませんし(笑)、そのカメラをきっかけにスタッフ同士の会話が生まれることもあるんです」(湯浅オーナー)

金の高騰でコロナ禍にも関わらず、過去最高益を記録

湯浅オーナー
新型コロナウイルスの影響を受けつつも、利用客に選ばれる店舗づくりを重視して売上を伸ばしているという湯浅オーナー

人事部や施設長として働いていた頃のマネジメント能力を活かして、順調に会社を拡大している湯浅オーナー。しかし、2020年に入って新型コロナウイルスが猛威を振るいはじめると、これまでの好調が嘘のように狂い出すのです。

「1号店をオープンした2014年からずっと全店黒字だったんですが、コロナ感染者が増えはじめた2020年3月と4月はガクンと売り上げが落ちました。この2ヶ月間は1000万円ずつ会社の貯金が減っていきました……。でも7月からは黒字に戻っていますし、8月には金の価格が上がってお客さまが増えたのもあり過去最高益を叩き出しました。2020年9月以降はコロナ前よりも売上が上がっていますね」(湯浅オーナー)

なかにはコロナで大打撃を受け続けている店舗も少なくないなか、コロナ前よりも売上が伸びているのは、仕組み化された組織づくりや、普段から利用客に選ばれる店舗づくりができているからです。

そして、コロナ禍にもかかわらず拡大のスピードを緩めず、2020年12月に6号店、2021年2月には7号店のオープンが決定しています。この時期のオープンに対して消極的になるオーナーもいる一方で、積極的にオープンする理由をこう話します。

「ひとつは物件ですよね。この商売は物件が大きなカギになるんですが、いまは条件のいい物件が空きやすいんです。大吉はショッピングモールをはじめとした大型商業施設にテナントで入れるのもメリットなんですが、今後はそういったいい場所も空くと思います。しかもテナント側も空き埋めようとしているので家賃交渉がしやすく、普段より安く借りられるんです」(湯浅オーナー)

コロナ禍でも店舗を増やし続け、今後2年以内には10店舗まで拡大する見込みを立てている湯浅オーナー。さらに大吉以外の事業も展開し、メガフランチャイジーを目指していると語ってくれました。組織力を高めて会社を拡大してきた彼なら、この調子で2021年中に達成してくれるでしょう。


人事経験を活かした仕組み化で成功! 未経験の買取専門店で多店舗運営を実現した敏腕オーナー(2021.2.14公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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