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独立のために10年かけたFCオーナー! 宅配弁当事業を手放して買取店に挑戦する理由

もともと、宅配弁当のフランチャイズに加盟していた竹村オーナー。彼がその事業を従業員に譲渡し、新たに買取店のFC「WAKABA」に加盟したのは2018年9月のこと。なぜ、順調にいっていた宅配弁当事業を手放し、そんな大胆な戦略をとったのか。オープンからの快進撃とともにお話します。

独立のリミットを決め、逆算してスキルを蓄積

独立のために10年間会社員としてスキルを積み上げていったという竹村オーナー
独立のために10年間会社員としてスキルを積み上げていったという竹村オーナー

「最初に独立したのは2012年。そのときは宅配弁当のフランチャイズに加盟しました。業績自体は悪くなかったんですが、人手不足が叫ばれるなか、多くの人材を抱えるビジネスは続けるのが厳しいと感じました。でも、WAKABAをフランチャイズ展開するフォーナインの話を聞いたら、少ない人材で運営できる、と。そこで、宅配弁当の事業は社員にまるまる譲渡し、買取店のWAKABAに加盟することにしたんです」(竹村オーナー)

そう語るのは、2018年10月に神奈川県横浜市でWAKABAをオープンさせた竹村オーナー。彼が話すように、もともとは、高齢者向けの宅配弁当を展開するフランチャイズに加盟し、2店舗を運営していた人物です。

そんな彼が独立を意識したのは、まだ義務教育を終えたばかりの高校生のころ。事業内容こそ決まっていませんでしたが、「30歳で独立する」というリミットは決めていたと振り返ります。

「ひと言でいうと、制限されたくないなって思ったんですよね。たとえば、予算に対しての売上目標を達成すると会社や上司から評価される。その目標に向かって頑張るんですが、目標に制限されなければ、もしかしたら本来はもっと大幅に売上を上げられたかもしれない。そんな、このくらいで大丈夫というラインが嫌だったので、制限されずに働くには、独立するのが得策かなって。あとは、期限を決めないとズルズル会社員として働き続けてしまうので、30歳には独立するって決めました」(竹村オーナー)

時間は有限である——こんな言葉があるように、限りある時間を有効に使えば、その後の人生は大きく変化するもの。それを高校生のときにすでに悟っていた竹村オーナーは、30歳のタイムリミットまでに、経営資源の主要素である「ヒト」「モノ」「カネ」について学ぶことを考えるのです。

「この3要素は独立する際に必要かな、と。それぞれの要素を『サービス業』『人材業』『小売業』を展開する会社で3年間ずつ学ぼうと考えました」(竹村オーナー)

そうして竹村オーナーがファーストキャリアに選んだのは、サービス業であるアミューズメント系の企業。三要素のうち、まずは「モノ」を学ぶための選択です。

「サービス業はお客さまの求める物やサービスを提供し、その対価としてお金をもらうのが一般的。でも、アミューズメント系は全部が全部そういうわけではなくて、時には、思うようにいかなくて不機嫌なまま帰ってしまう方もいらっしゃる。なので、あえてアミューズメント系を選んだんです。お金をいただいた分のサービスではなく、それ以外のサービスの部分を学びました」(竹村オーナー)

そして、自身で決めた3年が過ぎると、次は、「ヒト」を学ぶためにビジネスマナー講座などを展開する企業に転職、その後は小売業にも従事するのです。

「講師のアシスタントとして、最低限のビジネスマナーなどを若い方から高齢者まで幅広く教えていたので、教えながら自分でも学んでいましたね。それだけではなく、400人の新卒生を前にセミナーなども開いていたので、それを通して大勢の前で話せるようにもなりました。小売業であるコンタクトレンズを販売する店舗では、実際に自分で店を構えたときの集客の方法なども学びました。ほかにも、40人ほどのスタッフをまとめる店長として働いていたこともあるので、社員やアルバイトスタッフなどの人材マネジメントも習得できました」(竹村オーナー)

途中、長期のセミナーに参加するなど、さまざまな角度からさまざまな知見を広め、高校生のころに決めた30歳というタイミングで独立します。

ここまで計画的に経験を積めば、オリジナルの事業で独立をする人も少なくありません。それでも、なぜ彼は宅配弁当のフランチャイズで独立に踏み切ったのでしょうか。

経験の有無を問わず、さまざまな業種から検討

飲食未経験で宅配弁当のフランチャイズに加盟
飲食未経験で宅配弁当のフランチャイズに加盟した竹村オーナー

「オリジナルの事業で独立することは考えませんでした。計画通り10年ほど働きましたが、あるひとつのことに特化しているわけではない。たとえば、建設系の会社で10年の経験を積んでノウハウがあるわけではありませんからね。なので、成功するにはフランチャイズに加盟するのが一番だと思っていました」(竹村オーナー)

本部が蓄積したノウハウを享受できるフランチャイズなら、未経験で独立しても成功しやすいといえるでしょう。しかしそんななかでも、これまでの経験を活かし、近しい業種のフランチャイズに加盟しようと思う検討者が多いのもまた事実。

そんななか、彼が最終的に選択したのは、これまで経験したことのない飲食事業での独立でした。なぜ、経験のない業界で勝負をしたのでしょうか。

「もちろん、最初から『飲食で独立する』って決めていたわけではありません。僕の場合、最初に探したときは飲食はもちろん、買取や学習塾、探偵、結婚相談所、スポーツ塾など業種にとらわれずフラットな目線で検討しました」(竹村オーナー)

業種・業態を絞らなかったことで、いままで聞いたこともないビジネスにも出会ったという竹村オーナー。そこから、予算はもちろん、支出と収入のバランスや本部の研修体制などでフィルターをかけ取捨選択。最終的に、5つの業種からそれぞれ一つの本部を選び、検討していったと振り返ります。

「飲食はもちろん、結婚相談所だけでも複数の説明会に行きました。各業種の中から1社に絞り、最終的には5業種、5社くらいに絞ったんです。確かに時間のかかる方法ではあるんですが、自分には特化しているものがないので、情報収集と比較は誰よりも多くするべきだと思いました」(竹村オーナー)

そうして選んだのが、初期投資も安く抑えられ、調理をする必要もなく未経験でもできる宅配弁当のフランチャイズでした。なんと、オープンから2ヶ月で損益分岐点に到達するだけでなく、全国に500以上もある加盟店のなかでベスト10の売り上げを記録。社員6人、従業員30人ほどを雇い2店舗目も展開するなど、順調すぎるオーナー人生を歩んでいました。

そんな彼が、この事業を手放してまで加盟したのが買取ビジネスの「WAKABA」です。いったいなぜ、そのような選択をしたのでしょうか。

競合買取FCのいいとこ取りを実現した「WAKABA」に加盟

入店のしやすさを重視し、緑色を基調とする落ち着いた雰囲気が特徴的な「WAKABA」
入店のしやすさを重視し、緑色を基調とする落ち着いた雰囲気が特徴的な「WAKABA」

「一番の理由は、人ですね。リスク分散を兼ね、高齢者だけでなく法人の宅配弁当も始めたんですが、そうすると余計に人員が必要になる。宅配弁当は、ピザ店などとは違いルートが決まったデリバリーなので、ルートごとに人が必要な上に休みを取ることも考えると、多めに人員を抱えないといけないんです。将来的に人を雇いづらくなっていくという不安もあり、ずっと違う事業を探してたんです」(竹村オーナー)

人手不足が問題視される昨今、多くの人員を抱えざるを得ない事業に不安を抱くのは自然なことかもしれません。そこで、新たな事業を検討しているときに出会ったのが買取店の「WAKABA」でした。

「自分一人でできるようなビジネスを考えたときに買取店を思い出して、最初にWAKABAの話を聞きました。その後は、宅配弁当のフランチャイズに加盟したときと同じように、買取に絞らずさまざまな業種を検討しました」(竹村オーナー)

それでも最終的に「WAKABA」に加盟した理由を、彼はこう語ります。

「もちろん、買取店の中でも複数ブランドから比較検討しました。たとえばA社の場合、知名度や運営方法は魅力的だけど、ギラギラした外観でターゲットとなる女性が入りづらい。一方B社の場合、店構えはA社ほどギラギラせずおしゃれな感じだけど、本部の支援体制が整っていない。その両方を満たしているのが『WAKABA』だったんです」(竹村オーナー)

WAKABAのフランチャイズパッケージを作り上げたのは、某大手買取チェーンで長年キャリアを積んできた人物たち。そんな買取FCのプロ集団が、それまでなし得なかった理想のパッケージを実現するため、集大成として作り上げたのが「WAKABA」です。ゆえに、竹村オーナーが感じたような、業界のいいとこ取りを実現しているのです。

そうしてWAKABAへ加盟し、次に物件探しへとコマを進めた竹村オーナー。老若男女問わず訪れるショッピングセンター内という立地は、そう簡単に見つかったわけではありません。

「ショッピングセンター内の物件というのは決めていました。ただ、家賃なども考えるとかなり限られてくるんです。本部の立地調査はもちろん、自分でもネットなどを使って3ヶ月くらい探しましたね」(竹村オーナー)

徹底した立地マーケティングが強みの「WAKABA」。本部が持つ莫大な情報から、都心や駅前などの一等立地でなくても集客できる、質の高い二等立地をオーナーにご紹介できるのが特徴でもあるのです。

オープンして4ヶ月で多くのリピート客を獲得

接客はもちろん、チラシ配りも自身でこなす竹村オーナー
接客はもちろん、チラシ配りも自身でこなす竹村オーナー

そうして2019年2月、神奈川県横浜市でWAKABAをオープン。開業前からおこなっていた折り込みチラシによる効果で、初日から順調な滑り出しを見せるのです。

「初日も結構お客さまがいらっしゃいました。とはいえ、初日からあまりにたくさんのお客さまに来られても対応できないので、一気に折り込みチラシを配布するのではなく様子見で撒いていました。なので、1日の来店数は平均すると7~8組。少なくて3~4組、多くても10組くらいですね。商品にもよりますが、だいたい1日3組くらいのご来店数があれば、利益は出ます」(竹村オーナー)

1日に何十組、何百組も来店するようなビジネスモデルではないため、宅配弁当の事業で不安視していた「人員」の問題もクリア。現在は竹村オーナー1人でも問題なく運営していけているといいます。

「なにより、お客さま一人ひとりとじっくりお話できるんです。そうやって関係性が作れるので、リピーターにもなっていただきやすいんですよ。しかも、ショッピングモールの一角にあるので、別の用事で訪れた方が持ち込んでくれたりもしますね。まだオープンして4ヶ月ほどですが、半分くらいはリピートのお客さまです」(竹村オーナー)

もちろん、新規のお客さんも順調だという竹村オーナー。そのほとんどは、自ら配る近隣へのチラシ配りによるもの。業者に頼めば済んでしまうチラシ配りですが、自ら足を動かす理由についてこう話します。

「チラシ一つであってもこだわって撒きたいんです。たとえば、駐車場のある団地もあればない団地もある。うちの店舗は駅から遠いので、バスを使ってまでわざわざ持ち込まない。なので、駐車場のある団地だけに撒くなどの工夫をしています。なにより、このあたりは高齢者も多く、webよりもチラシの方が効果的なこともあります。業者に頼むと数はこなせますが、こうやってこだわって撒いてはくれませんからね」(竹村オーナー)

自己満足だと思う人もいるかもしれませんが、このチラシ配りにより2019年4月の1ヶ月は5000枚だけで100万円ちかくの売り上げを記録しているといいます。しかも、チラシ代はたったの7000円。その効果は、もはや言うまでもありません。

「今後の店舗展開としては増えすぎるとリスクにもなるので、ほどほどに2〜3店舗、多くても5店舗くらいまでの拡大を予定しています。人手も少なく運営していけるので、結果、人件費もさほどかからない。つまり、飲食よりも多店舗展開しやすいビジネスではありますからね」(竹村オーナー)

高校生のころから独立を目指して戦略的に人生を歩んできた竹村オーナー。常に先を見据えて行動してきた彼なら、リピーターを増やしながら店舗展開していくのはそう難しいことではないでしょう。


独立のために10年かけたFCオーナー! 宅配弁当事業を手放して買取店に挑戦する理由(2019.8.18公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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