スタッフを指導するデイリーヤマザキ 厚木シティプラザ店 石井オーナー
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継いだ酒屋をコンビニへ業態転換! 経営者として選択したデイリーヤマザキの加盟

2017年4月にオープンした「デイリーヤマザキ 厚木シティプラザ店」。オーナーの石井博道は、大学を卒業後にSEとして社会人のキャリアをスタート。その後、3代目として引き継いだ酒屋がホームセンターやコンビニの出現で経営危機に。石井がFC加盟を決意し、数あるコンビニの中でも、デイリーヤマザキに決めた理由とは?

結婚により、会社員から酒屋のオーナーに大きくキャリアチェンジ

店内に焼きたてパンの香ばしい香りが漂うデイリーヤマザキ 厚木シティプラザ店
店内に焼きたてパンの香ばしい香りが漂うデイリーヤマザキ 厚木シティプラザ店

「恵方巻きのノルマですか? そんなのありませんよ(笑)。目標はありますが、ノルマではなくあくまでも目標です。仕入れの個数はオーナーの裁量に任されているんですから——」(石井)

そう笑いながら話す石井は、大学を卒業後に情報システム系の会社に入社。システムエンジニアとして社会人の門戸を叩きます。入社から5〜6年が経った頃には、現在、「デイリーヤマザキ 厚木シティプラザ店」を二人三脚で切り盛りするみどりさんと結婚。

この結婚により、石井のキャリアが大きく方向転換することになります。それは、会社員から経営者という、立場のまったく異なるものでした。

「家内の実家が酒屋を経営していました。家内のご両親で2代目、昭和初期から続く酒屋です。家内には男兄弟がいなかったことから、将来的には私がこの酒屋を継ぐつもりで結婚しました。いつ退職して継ぐのか——。あとは、タイミング次第でしたね」(石井)

結婚した当時、石井は28歳。すぐには酒屋を継がず、結婚後も会社員としてのキャリアを積んでいきます。しかし、結婚から4〜5年の歳月が流れたころ、そのタイミングは突然やってくるのです。

「私の父親がくも膜下出血で倒れてしまって……。家内のご両親も私の両親も同じくらいの年齢です。その当時、家内のご両親はまだ元気に酒屋を経営していましたが、この状態がずっと続くわけではない。では、そうなる前に継いでしまうのもひとつの手かな、と。しかも、翌年には課長代理に昇進が決定していたので、これ以上、退職を先延ばししてしまうと会社に迷惑をかけることにもなりかねない。であれば、このタイミングだと思いました」(石井)

そうして、およそ10年勤めた会社を退職。酒屋の経営者として新たな人生を歩むことになるのです。

ホームセンターやコンビニの台頭、taspoの導入で、酒屋経営が危機的状況に直面

酒屋時代の石井オーナー(家族との一コマ)
敢えて金髪に染めていたという酒屋時代の石井オーナー(家族との一コマ)

「会社員として働いている頃から独立したいという思いがあったので、私としては願ったり叶ったりでした。地域密着の酒屋ということで、オーナーである自分がお店の看板にならないといけない。そこで、会社員時代とは一変、髪を金色に染めてヒゲを生やすなど、イメチェンをすることにしたんです」(石井)

その甲斐もあり(?)、地元のお客さんを中心に多くのファンを獲得します。そうして、経営者としてのキャリアを順調に歩んでいた石井でしたが、遡ること10数年ほど前、酒屋を脅かす存在が続々と現れるのです。それは、ホームセンターやコンビニエンスストアでした。

お酒はもちろん、日用品をリーズナブルな価格で販売するホームセンターに、24時間営業で圧倒的な利便性を誇るコンビニエンスストアに……。個人経営の酒屋では、到底、太刀打ちできる相手ではありません。お客さんは少なからずこれらのお店に流れ、売上が傾きはじめます。

この現状をどうにかしないといけない——そう考えた石井は、コンビニエンスストア本部が主催するフランチャイズ事業説明会に参加。新たな道を模索することになるのです。

「既に酒類販売などの免許を持っているので、何か新しい事業をはじめるとしたらコンビニエンスストアが手っ取り早いんですよ。デイリーヤマザキ以外にも、セブンイレブンさんやファミリーマートさんなど、いろいろな、コンビニ本部さんの話をお聞きしました。しかし、当時はそこまで危機的状況ではなかったことから、この時は説明を聞いて終わり、という感じでした」(石井)

それからさらに月日が流れた2008年、石井にとって、そして酒屋にとって危機的状況が決定的となる社会的な出来事が起こるのです。それは、未成年者の喫煙防止に向けた取り組みのひとつ「taspo」の導入です。

「それまで、タバコの売上は自動販売機に頼っている部分がありました。しかし、taspoが導入されたことで、年間2000万円ほどもあったタバコの売り上げが、600万円ほどに大幅ダウン。しかも、タバコを買っていく方というのは、缶コーヒーなども一緒に買うことが多いので、その分の売上もなくなっちゃったんです。結果、年間の売上はおよそ3分の1くらいにまで落ちてしまいました」(石井)

焼きたてパンを販売するなど、独自路線で突き進むデイリーヤマザキ一択で検討

石井オーナー夫妻と本部担当者(山崎製パン株式会社)
石井オーナー夫妻と本部担当者(山崎製パン株式会社)

「このままでは酒屋の経営が危ない——」

そう考えながらも、5〜6年は悶々とした日々を過ごしていた石井。しかし、2〜3年ほど前、兼ねて取り引きしていた山崎製パンから「コンビニ経営に関する意識調査」が届いたことで、 石井の重い腰が持ち上がるのです。

「コンビニ経営に興味があるか、という内容の手紙が届いたんです。10数年前にも事業説明会には参加したことがあるので、ある程度の内容は理解していたんですが、時間も経ったしもう1度聞いてみようかな、と」(石井)

この勢いのまま、デイリーヤマザキ以外のコンビニエンスストア本部が主催する事業説明会にも参加——と思いきや、石井が参加したのはデイリーヤマザキのみ。業界トップを独走するセブンイレブンさんでもなければ、ファミリーマートさんやローソンさんでもない、山崎製パンが展開するデイリーヤマザキに絞ります。

「昔から、人とは違ったアプローチが好きなんですよね。車を選ぶ時もそうなんですが、昔はカローラやサニーなどが流行ったじゃないですか。その時もそれらの人気車種ではなく、カムリに乗ってみたり。ステーションワゴンが流行った時も王道のカローラワゴンではなく、フォードのテルスターワゴンに乗ってみたり。デイリーヤマザキも店内で焼いた焼きたてパンを販売するなど、個性のあるコンビニじゃないですか。そういう意味で、自分の好みにバチンとハマったんですよね」(石井)

フランチャイズへの加盟はもちろん、新たなことをスタートする時は誰もが躊躇するもの。それは石井も同じです。重い腰をあげて説明会に参加したものの、加盟するか否かは決定していません。そんな時に背中を押してくれたのは、本部の開発担当者でした。

「とにかく本部の方たちがみんなパワフルで暖かい方たちばかり。本来は酒屋を改装してオープンしようと考えていました。しかし、全く別の場所を改装してオープンした方が安く済むことを教えてくれたんですよ。メディアでは、偉そうにしている本部担当者の方が報じられることもあるじゃないですか。でも、そんなのデイリーヤマザキには皆無ですね。資金面まで親身になって考えてくれるなど、本当に助けられました。担当の古田さんがいなかったら、まだ酒屋のオーナーのままだったかもしれません」(石井)

どんなトラブルに直面しても、クルーと共に笑顔で乗り越えていく

2017年4月にオープンした「デイリーヤマザキ 厚木シティプラザ店」
2017年4月にオープンした「デイリーヤマザキ 厚木シティプラザ店」

そうして、店長として活躍するみどりさん、そして本部の方たちの思いも詰まった形で「デイリーヤマザキ 厚木シティプラザ店」がオープンしたのは、2017年4月19日のこと。

「本厚木駅とバスターミナルの間にあるので、最高の立地です。オープンする前から厚木シティプラザには何度も訪れたことがあったことから、それなりの集客は予想していました。オープンから数日間は、本当にたくさんのお客さまにご来店いただいて……。激混みな上に慣れない作業でしたが、本部の方たちにフォローしていただいたので、大変ながらも安心して営業することができました」(石井)

コンビニオーナーとしてのキャリアを順調に歩みはじめていた石井に、思いもよらないトラブルが襲い掛かります。なんと、パンの発注を忘れてしまい、ひとつも納品されなかったのです。しかし、デイリーヤマザキの最大の売りでもある「焼きたてパン」を絶え間なく提供したおかげで、パン全体の売上は通常の日と変わらない数字を叩き出しました。

「厚木の夏の風物詩とも言われている『あつぎ鮎まつり』では、50万人もの来場者が本厚木駅周辺に集まるんですが、これも本部のフォローのおかげで乗り切れました。オープンしてからの4ヶ月、売上は、本部からいただいた収益シミュレーション通り。本部の方たちはもっと上を目指せと思っているかもしれませんが、十分に合格点だと思いますよ(笑)」(石井)

そう満足気に話す石井ですが、ほとんど休まずに出勤しているといいます。しかし、これは自発的なもの。むしろ、1日も休みたくないと思ってしまうほど充実した日々を過ごしているのです。

「先月は地元の祭りがあったので1日だけ休みましたが、できるなら毎日お店に来たい。周囲からは大変でしょって言われるんですよ。でも、休むのがもったいないくらい毎日が楽しくて。とにかくいいメンバーに恵まれてるんですよ。学生が多いので、テスト期間中はどうしても人員不足になるんですが、メンバー同士で補ってくれるなど、本当に助かってますね」(石井)

オープンから怒涛の4ヶ月が経過した「デイリーヤマザキ 厚木シティプラザ店」。今後は、地域の方が困った時に頼ってくれるアットホームなお店にするべく、今日も笑顔で走り続けます。


継いだ酒屋をコンビニへ業態転換! 経営者として選択したデイリーヤマザキの加盟(2017.9.15公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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