『信頼と敬意』を持たれるリーダーは、部下にも『敬意と信頼』を表している

2017-07-30  専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
株式会社PEOPLE&PLACE 代表取締役 松下 雅憲

「人に心を打たれる」というのは、その相手が、自分が考えていた以上に深く、または自分が想像し得なかった先まで思って行動している事に気づいた瞬間に起こります。この人について行きたい、支えになりたいと心底思えない限りには、こと一人では成り立たないビジネスにおいては長続きのさせようがないというもの。今回のコラムでは、リーダー自身が今ある状況をしっかりと承知することの重要性について知る事ができます。

フランチャイズWEBリポート編集部

ムチャぶりはリーダーシップのバロメーター

「えええ~ほんとうにやるんですか??まあ、店長が『やれっ』て言うならやりますけど… よ~し、やるぞ!」

上司のムチャぶりに対して部下がどのような反応を示すかで、その上司の普段からのリーダーシップが試されます。

リーダーシップというのは「信頼と敬意」によって成り立ちます。

それは決して「ポジション(立場)」や「タイトル(役職)」によって成り立つものではありません。

『敬意』というのは、文字通り相手を尊敬する気持ちです。

リーダーの普段からの行動や言動が、『尊敬』に値するかどうかで決まってくるのです。

「信頼」を集めることによって、初めて『敬意』が生まれてくるのです。

格好だけの上司は、部下の行動を鈍らせる

リーダーのなかには「尊敬なんて気にしない。いずれわかってくれる」と言いながら、かっこつける人がいます。

いずれわかってもらえるのなら、なぜ今わかってもらわないのでしょうか?

それは、ただ単に「説明することが面倒だから」なのです。
もしくは「説明ができないか、反論が怖いか」なのです。

リーダーには「説明責任」があることを忘れてはなりません。

説明責任とは、納得責任なのです。

(※「説明責任」については、また別の機会に詳しくお話ししますね)

さて、きちんと「説明責任」を果たしながら、その行動と言動によって『信頼』を集めていくと、部下はリーダーのすることなら、リーダーの言う事ならばと、完全に理解しなくても、その時は意味がわからなくても、「ひとまず行動」をするようになります。

「このリーダーの言う事には、何か必ず意味と目的がある」と信じ、『敬意』から行動するようになるです。なので、「ムチャぶり」にも、笑って従うことが出来るのです。

しかし、リーダーが信頼と敬意を集めていなかったら…

「このリーダーの言う事には裏がある… 信じられない」という気持ちが起き、行動に結びつきません。

「いくら言っても動いてくれない」
「いくら説明してもわかってくれない」 

そうぼやいているリーダーは、部下から「信頼と敬意」を集められていないからなのです。

部下が「理解したくない」と思う上司にならないために

「部下は、言わなくてもわかるはすだ」
「部下は、言わなくても指示に従えば良い」
「部下は、説明しても本当のことは理解できない」 

もしも、あなたがこのように思っていたら、つまり「部下に敬意を払わず、信頼もしていない」という事になります。

これでは、あなた自身も、部下から信頼と敬意を持たれるはずがありません。

「言わなくてもわかるはず」… というのは、信頼しているからではありません。面倒だからです。反論が怖いからです。

「指示に従えば良い」というのは、立場や役職で仕事をしているからです。
「理解できない」は、頭からバカにしているからです。

そんなリーダーが果たして尊敬され、信頼されるでしょうか?
そんなリーダーが「ムチャぶり」をしたら、どう思われるでしょうか?

「(関東)バッカじゃない!」
「(関西)アホちゃうか~ 」

のどちらかになるのがオチですよね~

さてさて、あなたは、いかがでしょうか?

部下に対しては『敬意と信頼』を持って接し、部下からは『信頼と敬意』を持たれていますか?

 

次回は「『自社・自店舗商品を愛すること』と『仕事を愛すること』は共通している」というテーマでお話しします。お楽しみに! 

  

  • 参考「『これからもあなたと働きたい』と言われる店長がしているシンプルな習慣」松下雅憲著(同文舘出版) 

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