ライフデリ横浜鶴見店/黒木正龍オーナー
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結果が出なければサラリーマンに逆戻り!? 斜陽産業から配食サービスで独立した理由

2017年8月に「ライフデリ横浜鶴見店」をオープンさせた黒木オーナー。前職では日用消耗品メーカーの営業として活躍するものの、業界の将来に不安を感じて独立を決意。妻から「1年半で家族を安定して支えられる収入にならなければサラリーマンに逆戻り」という条件を課されながらも、高齢者配食サービスのライフデリに加盟した理由とは。

社会人として成長していないことに焦りを感じて転職を決意

倉庫業では限られた人との仕事がほとんどだったため、外の世界のことも知りたかったという黒木オーナー

「加盟するときに懸念していたのは休日です。ライフデリでは、正月の三が日しかお店を休めません。でも、ようやくスタッフに任せられる体制が整ってきたので、加盟からおよそ1年が経った2018年7月から、毎週日曜日は休めるようになりました」(黒木オーナー)

そう語るのは、2017年8月に「ライフデリ横浜鶴見店」をオープンさせた黒木正龍オーナー。8歳と6歳の2人の息子を持つ父親でもあります。

神奈川県内の大学を卒業後、食品の輸出入から通関などといった、倉庫業や陸運業を展開する会社に入社。新規プロジェクトの立ち上げメンバーに選ばれるなど、会社の拡大に貢献していきます。しかし、ある焦りを感じ、入社してから6年が経ったときに転職を決意するのです。

「倉庫業の場合、仕事で関わるのは限られた人だけ。とにかく閉ざされた職場だったので、自分が社会人として成長していないと感じたんです。いろんな人と出会い、いろんなことを吸収したい。外の世界を見てみたいと考えて転職をすることにしました」(黒木オーナー)

そこで、ワックスを扱うメーカーの営業職として、第二のキャリアを歩むことになるのです。

「営業は会社の中でも立場的に強いイメージがあったんですよね。上司から指示を出されて動くのではなく、自分から指示を出して動かしたい。当時は若かったので、こういった理由で営業職を選びましたました」(黒木オーナー)

しかし、それまでは倉庫内の限られた人としか働いたことがなかった彼にとって、営業職が簡単に務まるわけがありません。そんな当時のことをこう振り返ります。

「営業として入ったので、利益率とか原価に対する売値の計算などを指示されるんですが、異業種からの転職だったので全然わからなくて……。上司からの問いに対して的外れのことを返していたので、『なにも知らない鈍くさいやつが入社してきたぞ』みたいな感じだったと思います。先輩とうまく接することができず、思うように教えてもらえなかったのもありますが、飲み込みもよくなかったので、入社して数年間は大変でした」(黒木オーナー)

それでも、少しずつ業務に慣れ、入社から8年が経過したころには部署でも上位の成績を収めるほどに成長。これでようやく仕事も楽しくなる……とはならず、それと同時にある不安が募っていったのです。

低資金で開業でき、将来も需要が高まる業界を条件に比較検討

配食サービス以外に、ハウスクリーニングや高齢者マッサージのフランチャイズも比較していた黒木オーナー

「もともと人付き合いがうまくなかったので営業は向いていないと思いながらも、地道に頑張って営業成績も上がっていったんです。でもその分、数字的なノルマもクライアントからの要求も高くなるんですよ。一人で考えても答えが出ない時は上司に相談するんですが、具体的な指示はもらえない。もちろん、一人でもがいても解決しない。この状態が1年くらい続いたので、とても不安でした」(黒木オーナー)

そんな黒木オーナーは、いつしか会社を退職して「独立」という選択肢を視野に入れるようになるのです。

「辞めるまでの10年の間に何度か転職することも考えましたが、営業なら必ずノルマはあるし、人間関係とか考えても、自分が望むサラリーマン人生は送れないな、と。とはいえ、斜陽産業だったので、このまま会社にしがみついていても将来が不安でした。営業を通して知識も増えましたし、いろんな人に会って経験を積むことができたので、いままで培ってきたものを活かして独立できないかな、と」(黒木オーナー)

しかし、経営に関する知識や経験がなかった彼は、フランチャイズでの起業を視野にリサーチをスタートさせるのです。

「国内最大規模のFC展示会であるフランチャイズ・ショーに足を運んで、いろいろな業種、チェーンを比較検討しました。なかでも、低資金で開業でき、将来も需要が高まる業界を条件に探していました」(黒木オーナー)

特に業種は決めずに探していた黒木オーナー。高齢者向けビジネスである配食サービス以外にも、具体的に検討していた業種はいくつかあったといいます。

「大学のころに掃除のバイトをしていたので、ハウスクリーニングも検討しました。でも、体力的にハードな仕事なので、年をとってからもできるか不安で……。また、高齢者向けのマッサージも検討しましたが、施術者に国家資格保有者を雇わないといけない。自分の力だけではどうにもならない点が不安で、選択肢から外れていきました」(黒木オーナー)

そうして、さまざまな業種を検討した結果、最終的に候補に残ったのが高齢者への配食サービスだったのです。

「高齢者配食サービスに絞ったのは、今後30年は伸び続ける市場であること。『日本の将来推計人口』によれば、高齢者人口は2042年まで増え続け、2060年においても現在の市場をキープし続けると言われていますからね。高齢者を対象に展開する配食サービスは、今後も需要が高まることは確実だと考えました」(黒木オーナー)

現場のリアルな声を聞いて配食サービスの需要を実感

黒木オーナーが今後成長していく市場であると考えた高齢者向け配食サービス事業

高齢者の配食サービスに軸を絞ってフランチャイズを探しはじめた黒木オーナー。調べた配食サービス系フランチャイズチェーンの全てに資料請求をし、開業資金などさまざまな角度から比較検討します。

なかでも最初に候補として挙がったのは、業界でもトップクラスの店舗数を誇るチェーンでした。どこよりも早くそこの説明会に足を運び、その後、社長との面談を果たしたものの、あることが引っかかって加盟までは至らなかったといいます。

「横浜の鶴見区で開業したかったんですが、すでに鶴見区のほぼ全体をカバーしている加盟店がいるので開業できない、と。どうしても鶴見区内がいいなら、鶴見区内でも加盟店のいない工業地帯で1年間営業すればエリアルールが解除されるので、その後に鶴見区内全域を対象に営業をすればいい、と。とはいえ、すでに鶴見区には加盟店がいるのでやっていくのは難しいと思ったんです。そこで、『社長ならこの条件でやりますか?』と質問したら『やります!』と返ってきたんです。加盟検討者や、すでに鶴見区でやっている加盟店のことを、加盟者の立場で考えているわけではなく、加盟させるために言っていると感じたので、選択肢から外れました」(黒木オーナー)

配食サービスだけでなく経営についても未経験の黒木オーナーにとって、すでに加盟店がいるエリアを避けたいのは当然のこと。そこで、次なる候補を探し始めたときに出会ったのが「ライフデリ」だったのです。

「ライフデリは、鶴見区内が空いてたんですよ。しかも、事業説明会に行ってみたら1ヶ月間はエリアを仮で抑えることもできる、と。加盟金や保証金が0円など、初期費用がほかのチェーンと比べても抜群に低いことは資料などで調べていましたからね。ただ、休みが正月の三が日しかないのは正直迷いましたが、スタッフを育てていけば休めるようになる、と。なので、独立して開業するなら『ライフデリ』にしようと決めてました」(黒木オーナー)

そこで、エリアを抑えておける1ヶ月を有意義に使い、収益シミュレーションを自身で作成するなど、開業して成功するか否かをじっくり考えていくのです。

「開業するにあたり、妻からいくつか条件を出されたんです。もともと働いていたのが斜陽産業だったので独立に対しては賛成してくれましたが、不安の種はやっぱり資金繰りですよね。もし開業して1年半経っても家族4人の生活がまかなえなければ、またサラリーマンに戻ることが条件でした。そこで、まずは配食サービスの需要が本当にあるのかどうか、現場の生の声を聞こうと考えました。鶴見区内にケアプラザ(在宅介護支援施設)が7箇所あるので、全施設に電話をかけて配食について聞いてみたら、すべてのケアプラザから『需要がある』という返答だったんです」(黒木オーナー)

営業経験を活かし、開業1年で130パーセントの売り上げを達成

ケアマネージャーからの信頼を得て、地道に配食数を増やし続けている黒木オーナー

改めて、配食サービスの需要があることを実感し、1年半という期間内で家族4人を養っていける——そう考えてライフデリでの開業を決意します。そうして、2017年8月21日にオープンしたのが「ライフデリ横浜鶴見店」なのです。

オープンするまでには、居宅介護支援事業所をはじめ、ケアマネージャー(介護支援専門員)がいる施設をすべてまわった黒木オーナー。その結果、オープン日にはすでに数食の受注をしていたといいます。オープン前にシミュレーションしていた配食数を上回り、幸先の良いスタートを切れたものの、オープンから3ヶ月が経ったころに思いもよらない事態が待っていたのです。

「オープン後も右肩上がりに注文が増え続けました。最初は丸一日働くほど忙しくなかったので、隙間時間を利用してケアマネージャーさんにあいさつまわりをしていたんです。それが功を奏したのか、オープンから3ヶ月くらいでデイサービスからの受注が取れ、1日の配食数が50食を超えたんです。そうなると1人で回せなくなってきちゃって。うれしい悲鳴ってやつなんですけどね」(黒木オーナー)

そこで、スタッフを雇って体制を立て直した黒木オーナー。その後は、現状維持の時期はもちろんあるものの、右肩上がりで配食数を増やしていくのです。それには、前職の営業経験が活きていると振り返ります。

「もちろん伸び悩む時期もありますが、食数は順調に伸びてます。正直、個人宅はキリがないので営業せず、ケアマネージャーさんがいらっしゃる施設をまわっていました。1回訪問しただけでは覚えてもらえないので、何回か足を運んで顔を覚えてもらうことで、信頼してもらい受注につながってるのかな、と。前職で営業をしていたので、その経験も活かされていますね」(黒木オーナー)

損益分岐点は、オープンからおよそ5ヶ月で超えたという黒木オーナー。そして、ぜいたくはできないものの、家族4人が普通に生活できるくらいの収益が出るようになったのが、オープンしてからわずか10ヶ月だったといいます。

「1年半で計算していたんですが、8ヶ月くらい早く家族4人が普通に生活していけるレベルまで到達しました。その後も伸び続け、開業から1年後にはシミュレーションに対して130パーセントの達成率を記録できました」(黒木オーナー)

開業後は順調に進んでいますが、売上を伸ばすために重要なことは、加盟する前に考えていたこととは違ったといいます。

「ライフデリの弁当は安くておいしいという理由で選ばれてもいますが、加盟してみて感じたのは、業界ナンバーワンのチェーンだから注文が増えるわけではないということ。結局最後は、人と人のつながり、信頼なんですよね。加盟前はブランド力が大事だと思ってましたが、利用者さんはそんなこと気にしていないんですよ。なので、競合がいるエリアでもチャンスは大いにある。どのように高齢者に接するか、誰に対してどのように営業するかなど、やり方次第だと思います」(黒木オーナー)

現状に満足することなく、現在の倍くらいまで配食数を増やしていくことを目標としている黒木オーナー。利用者からの「おいしかった」「ありがとう」という感謝の言葉をやりがいに、これからも社会に貢献し続けます。


結果が出なければサラリーマンに逆戻り!? 斜陽産業から配食サービスで独立した理由(2019.1.27公開)
※掲載情報は取材当時のものです。



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高齢者の皆様にお弁当の宅配(配食サービス)を行なっています。また、糖尿病・腎臓病・透析治療中の方向けのお弁当や嚥下が困難な方向けのムース食のお弁当を毎日配達・宅配しております。

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