クリンリネスのレベル=店長のレベル!?繁盛店の一歩は細かなこだわりにある

2016-06-12  専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
株式会社PEOPLE&PLACE 代表取締役 松下 雅憲

店舗経営者様、「うちのとこはクリンリネスばっちり!」なんて思われているかもしれませんが・・果たして本当に完璧といえるでしょうか?このコラムを読んで本当に自店のクリンリネスは完璧にできているのか?、そしてなぜクリンリネスが重要視されているのか・・再確認されてみてください。

フランチャイズWEBリポート編集部

クリンリネスのレベルは繁盛するかどうかにつながっている!?

「自動ドアのレールの溝にゴミや土が溜まっています。綺麗に拭き取って下さい」

私がマクドナルドでスーパーバイザーをしていたときは、店舗を訪問する際、必ずこのポイントをチェックしてから入店していました。

自動ドアのレールだけではありません。エアコンの吹き出し口、換気扇の表面、キッチンの排気フードのステンレス、客席のテーブルのがたつき、トイレの臭い、電球の球切れ、外回り植栽の中の雑草などなど、非常に細かなクレンリネスポイントを毎回必ずチェックしていました。

飲食店ですから、料理が美味しいことは、とても大切です。
また、接客をするスタッフの笑顔や気遣い、スピーディーさもとても大切です。
しかし、それよりも何よりも、私が最も重要視していたのが、このクレンリネス、つまり清掃レベル・清潔さなのです。

その理由は、クレンリネスのレベルは、そのまま、その店の店長のレベル、つまり、この店が繁盛するかしないかに直接繋がると考えていたからです。

料理は食材を加工します。食材は生きています。さらに美味しい料理を作るならレシピをきちんと守らねばなりません。しかし、そのレシピを守っても必ず同じ味になるというものでもありません。調理とは非常にデリケートな感性が必要なのです。システム化の進んだファーストフードやファミリーレストランでも調理そのものはそんなに簡単ではないのです。

接客サービスは、人であるスタッフが行います。いくらマニュアルがあっても、たとえ決められた言葉を使い、決められた動作をすれば良いとされていても、それだけでお客様に喜んでいただけるようなレベルになるわけではありません。接客サービスは、調理同様に非常にデリケートなものなのです。簡単なことではないのです。

しかし、クレンリネスは違います。綺麗に丁寧に拭き上げれば良いのです。
もちろん、臭いや音、気温、明るさなど、繊細な感性が必要なクレンリネスの要素もあります。
とは言え、相手は「汚れ」です。
拭き上げれば良いだけなのです。簡単です。

ところが、この簡単なクレンリネスが全然出来ていないお店がたくさんあります。

こう言うお店は絶対に繁盛しません。
何かの拍子でブームの波が来てそのおこぼれで一時的に売上が上がることもありますが、絶対に長続きはしません。

細かいこだわりにかける姿勢が「料理」や「人」にも表れる

たかが「汚れ」に対して、徹底的に拭き上げ、磨き上げることの出来ない店長に、美味しい料理や、素敵な接客を継続して作り上げ育て上げることは出来ません。
逆に、「汚れ」に対して、細やかなこだわりを持ち、徹底的に磨き上げることが出来る店長は、料理にも人にもこだわりを徹底することが出来るのです。

実はこの考え方、私は、マクドナルドでアルバイトの頃から徹底的に教えられ鍛え上げられてきました。
上司や先輩からは、「ええ~そんなところまで綺麗にするんですか?」と言うような所まで拭き上げることを指導されたのです。

そのおかげで、スーパーバイザーになったときも、転職したときも、コンサルタントとして独立した今でも、このクレンリネスのレベルで、店長のレベルを判断することが出来るようになりました。
冒頭に書いた「自動ドアのレールの溝の汚れ」は、店長のクレンリネスに対するこだわりが良く現れるポイントです。

ちなみに、高級レストランや高級ホテル、また、銀座の老舗百貨店を覗いてみて下さい。
彼らのお店の入り口の自動ドアの溝は、間違いなくピカピカに拭き上げられ、磨き上げられているはずです。
彼らは、大切なお客様を迎える入り口をホコリひとつ、土汚れひとつ無い状態にいつも保っているのです。
そのこだわりが「繁盛店」を作っているのです。

さて、あなたのお店の自動ドアの溝・・・ゴミや土は溜まっていないですか?

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