フランチャイズオーナーとは?年収やなり方を徹底解説!成功するための秘訣も公開

フランチャイズWEBリポート編集部 |2024年03月25日 公開
フランチャイズオーナー目指すなら、知っておきたい仕事内容・成功のコツ・年収など

フランチャイズ契約を結んだ個人事業主は、フランチャイズオーナーとして事業を運営していくことになります。フランチャイズオーナーを目指す場合は、オーナーになるにはどのような準備が必要で、どのような仕事内容なのかなどについて知っておかなければなりません。また、フランチャイズオーナーとして成功するためには、いくつかのポイントがあり、それを抑えておく必要もあります。

今回は、フランチャイズオーナーになるにはどうすればいいのかや、成功するための秘訣について解説します。

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フランチャイズオーナーを目指すなら知っておきたいこと

フランチャイズオーナーとは

企業が、個人事業主やほかの企業などに対して自社のノウハウやビジネスモデル、商標などの使用を許諾するビジネスをフランチャイズといいます。フランチャイズを提供する企業は、「フランチャイズ本部」や「フランチャイザー」と呼ばれます。

対して、フランチャイズ契約をした個人事業主や企業が運営する店舗は「加盟店」や「フランチャイジー」と呼ばれ、店舗の経営責任者は「フランチャイズオーナー」と呼ばれます。

フランチャイズオーナーは、しばしば「店長」と混同されることがありますが、役割は同じものではありません。店長はあくまでも店舗の運営管理に関して責任を持つ立場である一方、オーナーは店舗の所有権や経営権を持つ役割であり、必ずしもオーナーが店長を兼任する必要はありません。実際に、フランチャイズ店舗のオーナーと店長が異なるケースは多くあります。

フランチャイズオーナーになる魅力

フランチャイズ契約を締結してフランチャイズオーナーとなることで、個人事業主としてビジネスを立ち上げるよりも、リスクを抑えて独立開業することが可能です。一般的に、中小企業が新規出店する店舗の5年後廃業率は約60%なのに対し、フランチャイズで開業した店舗の5年後廃業率は約30%といわれています。また、フランチャイズ本部から店舗経営のノウハウを学べることもメリットの1つです。店舗経営のノウハウを学ぶために、企業が複数のフランチャイズに加盟するケースも珍しくありません。

そのほかにも、フランチャイズの指定業者から商品を安く仕入れられる、本部のシステムを利用できるため自分でシステムを開発する必要がない、などのメリットが挙げられます。

フランチャイズオーナーの仕事や役割

フランチャイズオーナーの仕事や役割は、加盟するフランチャイズ本部の業種や風土などによって大きく異なります。たとえば、コンビニや居酒屋などの地域密着系のビジネスは、オーナーが店長や店舗スタッフを兼任しているケースが多いため、オーナーはオペレーションから財務管理・経営判断などを行なわなければなりません。塾などの教育系ビジネスのフランチャイズでは、教室長としてや運営管理やスタッフのマネジメントが主な役割の場合もあります。

なかには、オーナーは店舗開業の費用だけを出資して、経営は本部にすべて任せられる投資型のフランチャイズも存在します。

このように、フランチャイズオーナーの仕事や役割は企業やブランドごとにさまざまです。これからの自分の働き方や、ビジネスとの関わり方についてしっかりと考えて加盟するフランチャイズを選ぶことが、オーナーとして成功するために重要といえます。

フランチャイズオーナーになるための準備

フランチャイズオーナーになるために必要な準備は、主に以下の4つです。

自己評価と目標設定

まずは、自分のスキルや予算・得意なことなどを客観的に考える「自己評価」と、将来なりたい姿や実現したい生活・希望年収などを考える「目標設定」を行なう必要があります。

自己評価を行なう際は、自分の経営能力や資金力はもちろん、ビジネスへの熱量や目的について客観的に見つめ直し、現状について整理することが大切です。また、自分の好きなことや得意なことをしっかりと把握しておくことで、フランチャイズで開業する業種や業態、具体的なフランチャイズブランドを選定しやすくなります。目標設定に関しては、達成したい収益額だけではなく、長いスパンで見た将来設計についても考えましょう。

失敗しないフランチャイズ選びのポイント

開業を目指してフランチャイズを選ぶ際には、まずはフランチャイズ企業のビジネスモデルについてしっかりと理解して、フランチャイズブランドの収益性や将来性などを客観的に正しく評価することが、フランチャイズ選びで失敗しないためのポイントです。たとえば、飲食店やサービス業などの業種の場合は、店舗を実際に利用してみたり、オーナーに話を聞いてみたりしてみるとよいでしょう。ブランドの評判やサポート内容を、自身で精査することで、実際に店舗を運営するイメージをしやすくなります。

開業資金の準備

開業資金については、開業を予定している立地や物件の価格を加味して予想することが大切です。まずは、フランチャイズ本部への返済計画を簡単にシミュレーションしましょう。その際は、自己資金の比率だけでなく、融資の金額や見込まれる収益を綿密に計算することが重要です。

経営スキルを身につける

フランチャイズオーナーになるためには、店舗を運営するためのスキルを身に付けなければなりません。いくら本部がサポートしてくれるとはいえ、経営者としてスタッフを雇ったり、仕事を取ってきたりする必要があります。ほとんどのフランチャイズ本部は、店舗運営に関する研修を用意していますが、能動的に経営者としてスキルアップを目指す姿勢が大切です。

フランチャイズオーナーの年収は?

フランチャイズに加盟するメリットはさまざまありますが、気になるのが「実際にどれだけ稼げるのか」ですよね。年収は加盟するフランチャイズの業種や業態、店舗の立地にも大きく左右されるため、一概にはいえません。

そこでこの章では、実際にフランチャイズ本部が試算している収支シミュレーションを元に、目安となる年収を示します。ただし、金額はあくまでも目安であることに注意してください。

買取専門店「買取マクサス」の場合

以下の表は、買取専門店フランチャイズ「買取マクサス」のオーナーのシミュレーションです。月々の売上を297万円とした場合の概算となっています。

項目 金額
売上げ 約 3564万円
原価 約 1069万2000円
人件費 約 240万円
賃料 約 120万円
ロイヤリティ 約 240万円
その他経費 約 240万円
年収(営業利益) 約 1654万8000円

詳しい収支をご覧になりたい方は、下記のページをご覧ください。
<<自宅&1人開業も大歓迎!買取マクサスの収支モデル>>

便利屋事業「便利屋!お助け本舗」の場合

以下の表は、便利屋事業フランチャイズ「便利屋!お助け本舗」のオーナーのシミュレーションです。月々の売上を97万3000円とした場合の概算となっています。

項目 金額
売上 約 1167万6000円
ロイヤリティ 約 62万8560円
その他経費 約 119万5440円
年収(営業利益) 約 985万2000円

詳しい収支をご覧になりたい方は、下記のページをご覧ください。
<<業界大手280店以上を展開する 便利屋!お助け本舗の収支モデル>>

無人販売店「24h無人ホルモン直売所」の場合

以下の表は、無人販売店フランチャイズ「24h無人ホルモン直売所」のオーナーのシミュレーションです。月々の売上を66万円とした場合の概算となっています。

項目 金額
売上 約 792万円
原価 約 463万3200円
賃料 約 60万円
光熱費 約 24万円
ロイヤリティ 約 39万6000円
年収(営業利益) 約 205万800円

詳しい収支をご覧になりたい方は、下記のページをご覧ください。
<<低コスト開業OK!24h無人ホルモン直売所の収支モデル>>

24h無人ホルモン直売所のように、会社員として働きながらでも、副業として始められるフランチャイズブランドも存在します。ただし、収支は事業によって大きく異なりますので、注意が必要です。

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成功したフランチャイズオーナーの体験談

以下では、フランチャイズオーナーとして成功した方の体験談を紹介します。フランチャイズオーナーをこれから目指される方は、ぜひ参考にしてみてください。

【体験談1】50歳を目前に異業種で脱サラ!岡本オーナーの例

2020年に「トータルリペア」のフランチャイズに加盟して独立を果たした、岡本智宏さんの事例を紹介します。トータルリペアとは、住宅や家具をはじめ、車の内装やホイールなど、いくつかのリペア種目のなかから、オーナーが自由にリペア種目を選び、組み合わせてリペア事業を運営できるフランチャイズです。もともとは印刷会社でグラフィックデザイナーとして働いていた岡本さんですが、50歳を目前に早期退職し、退職金を元手にトータルリペアとフランチャイズ契約を結びます。店舗開業から半年間は苦戦を強いられた岡本さんですが、大手との継続契約を獲得し、現在では月60万円の安定収益を実現しています。

岡本オーナーの詳しい成功ストーリーは、以下の記事からご覧ください。
<<50歳を目前に脱サラ!トータルリペアにFC加盟して得た安定収入とさらなる目標>>

【体験談2】未経験から初月100万円の売上!甲原オーナーの例

2021年に「おそうじ名人」の代理店に加盟して独立を果たした、甲原貴大さんの事例を紹介します。地元の大分県で電気工事の仕事をしていた甲原さんは、2021年5月に神奈川県に引っ越し、それまでと同様の電気工事の業務で独立しました。その後、おそうじ名人の代理店に加盟し、現在は電気工事とハウスクリーニングの二毛作で働いています。初月から100万円の利益を実現するなど精力的に事業を展開している甲原さんですが、更に多角的な事業展開の構想を抱いているようです。

甲原オーナーの詳しい成功ストーリーは、以下の記事からご覧ください。
<<未経験で初月利益100万円!ハウスクリーニングの代理店に加盟した30歳オーナーの挑戦>>

【体験談3】飲食から買取へ!?宮脇オーナーの例

2021年に「買取大吉」のフランチャイズに加盟して独立を果たした宮脇祐記さんの事例を紹介します。買取大吉は、全国でおよそ450店舗を展開する買取フランチャイズです。飲食店のスタッフや保険のコンサルタント営業として働いてきた宮脇さんですが、労働集約型のワークスタイルに限界を感じたことを機に、在庫や人件費を必要としない買取専門店に興味を惹かれ、独立を決意しました。未経験ながらも、店舗を開業して2ヶ月でトータル400万円近い利益を実現し、2店舗目の開業を検討するなど、好調な店舗経営を行なえているようです。

宮脇オーナーの詳しい成功ストーリーは、以下の記事からご覧ください。
<<オープン2ヶ月間で利益400万円!飲食出身オーナーが「買取大吉」に加盟して感じた手応え>>

成功したフランチャイズオーナーの共通点

成功したフランチャイズオーナーの共通点として、経験と実績を徐々に重ねながら、理想の働き方を実現できるように事業を運営していることが挙げられます。顧客がほとんどいない状態で開業するため、はじめは苦しいと感じる場合がほとんどです。しかし、多くのオーナーが「最初の数ヶ月はとにかく全力で働いた」と振り返っているように、諦めずに試行錯誤し続けることが重要といえるでしょう。

フランチャイズオーナーを目指すなら知っておきたいポイント

以下では、フランチャイズオーナーを目指すうえで知っておきたいポイントについて紹介します。

フランチャイズ業界の最新トレンドを押さえる

フランチャイズオーナーとして、業界の最新トレンドについて把握しておくことは非常に重要です。しかし、人気のビジネスだからといったような、単純な理由で業種やブランドを選んでしまうと、競合が多く長続きしないことも考えられます。フランチャイズのビジネスを選ぶ際は、需要と供給のバランスについてしっかりと見極め、さまざまな候補から検討しましょう。近年では、新型コロナウイルスの流行や、AIテクノロジーの発展に伴い、外的要因や流行に左右されにくい業種のビジネスを選ぶケースが増えています。

フランチャイズビジネスに関する書類や資料のチェック

フランチャイズへの加盟を本格的に検討する場合は、フランチャイズビジネスに関する書類や資料をあらかじめ受け取っておき、内容を精査しておくとよいでしょう。事前に確認しておきたい書類や資料は、以下の3つです。

●加盟契約書
●法定開示書面(小売業・飲食業のみ)
●他店の収支実績

とくに加盟契約書は、上記3つの書類のなかでも、店舗の営業時間や同一エリア内への出店基準など、フランチャイズオーナーとして契約するうえで重要な内容が多い書類です。労力はかかりますが、すべての項目に目を通し、可能であれば弁護士などの専門家にリーガルチェックを依頼しましょう。

フランチャイズオーナーの未来展望

これからの日本では、フランチャイズオーナーとしての働き方がより一般的になるかもしれません。というのも、円安や物価高などの経済的な影響に加え、AIをはじめとしたIT技術の発展により「正社員が安定している働き方である」という価値観が崩れることも、十分に考えられます。時代に左右されず、自らの力で収入を安定させたいとお考えの方は、ぜひ前向きにフランチャイズの加盟を検討してみましょう。

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