フランチャイズ本部が儲からないことによる加盟店のデメリット
「フランチャイズ本部が儲けるだなんて悪!」いえいえ、そんなことありません。むしろ、本部が儲かることは加盟店が儲かるために必要なことなのです。少し違う角度でフランチャイズ本部の選び方を解説していきます。
フランチャイズ本部が儲からない=オーナーも儲からない!?
前回解説した、フランチャイズ本部の儲かる3つの仕組みを知ると「フランチャイズ本部ばかり儲かって・・・」と思われるかもしれませんが、本部が儲かることは加盟店が儲かるための必須条件でもあります。
1.加盟金・研修費
2.ロイヤリティ・手数料
3.原材料・紹介業者などの紹介料
例えば、『儲かっていないフランチャイズ本部』であれば『加盟店の売上を改善するために充分なバックアップはできません』。これは間違いない事実です。
加盟店のために、広告宣伝をしたい。しかし、お金がない。これでは加盟店の売上を上げることもできません。充分なロイヤリティを徴収しない代わりに、加盟店の経営指導もほとんど行わないというのも加盟店の売上・利益改善にはつながらないという結果になります。つまり、加盟店が儲かるためには、本部が儲かる必要があります。では、逆はどうでしょうか?
本部が儲かるためには、加盟店が儲かる必要がある。
これは正に事実なのです。
オーナーが儲からない=フランチャイズ本部も儲からない
先ほど、『ロイヤリティは加盟店の売上や利益から分配するケースがあります』という話をしました。つまり、加盟店の売上・利益が増えなければ本部の収益は増えません。
逆に固定ロイヤリティのところは関係がないかというとそうでもありません。オーナーが儲からなければ当然、脱退や離脱が増加します。そうなると、継続的なロイヤリティが徴収できなくなるだけでなく、オーナーが大幅に減少します。脱退や離脱が多いフランチャイズ本部に加盟したいと思われる方はいないでしょうから。私は、フランチャイズ本部構築の支援というお仕事をしている中で、本部構築をお考えの企業様にこのような共通認識を持っていただきます。
2~3年以内になくなる本部というのは「オーナーを最初から獲得できていない」「獲得したオーナーが儲かっていない」のどちらかであるということ。
フランチャイズ本部を選定する基準として、本部の継続年数と加盟店の増加数、脱退数、加盟店の総店舗数というのが基準としてありますが・・「増加数が多いからいい」「総店舗数が多いからいい」という判断は早計です。増加数が著しいということは、裏を返せば、新規性が低くなっており、収益リターンの幅も下がってくるということです。総店舗数も同じことが言えると思います。確実に着実に商売をしたいと考える方は『店舗数が多く』や『離脱』が少なく、現在でも加盟店数が『増加』している本部が良いと思います。
逆に『リスク』をとってでも、『商売を大きく当てたい』と考える方は、『市場性』や『新規性』『優秀性』を考えて、実績の少ない初期段階の本部へ加盟することも選択肢としてあると思います。
実績、加盟店増加数、脱退数がフランチャイズ本部選定のカギ
今回は、フランチャイズ本部の選定の基準として、実績数や増加数、脱退数等を軸としたお話をいたしました。フランチャイズ本部を選ぶ場合は、『脱退』や『動いていない加盟店』が多い本部は避けること、が大事です。
今後、フランチャイズに加盟される方は、ぜひ、参考にして頂き、加盟する本部を検討していただきたいと思います。