コンビニエンスストア「スリーエフ」、四国の店舗がローソンに。これからは首都圏集中

フランチャイズWEBリポート編集部 |2014年10月30日 公開 (2021年11月19日 最終更新)
コンビニエンスストア「スリーエフ」、四国の店舗がローソンに。これからは首都圏集中

「スリーエフ」とは、1都3県と高知県、愛媛県、徳島県に約550店舗以上を展開するコンビニチェーンです。本部は神奈川県横浜市にあるので、主に関東の1都3件に店舗展開が多いと言えます。そんなスリーエフですが、来年2月以降に高知県66店舗や愛媛県と徳島県など四国の店舗がすべてローソンに切り替わることとなりました。

今回は、ローソンへの切り替えの背景や、今後の展望について解説していきます。

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「スリーエフ」の四国店舗がローソンに鞍替えとなった背景

関東出店に強いスリーエフですが、四国地域のスリーエフ展開については、エリアフランチャイズ契約を結んで、スリーエフ中四国に四国の展開を委託していました。

ところが、来年2月以降に高知県66店舗や、愛媛県と徳島県など四国のスリーエフがすべてローソンに切り替わるというニュースがありました。つまりスリーエフ本部は、スリーエフ中四国との提携を解除したということになります。

結果的に、両者の理念の共有はできていたものの、以下のような背景があったようです。

2014年10月29日、スリーエフの社長である中居勝利社長が取材に応じた際のことば

「本部が横浜にあるため、地域の嗜好をとらえた商品開発が四国の店舗では十分でなかった」(10/30 日経新聞より)

ひとつひとつの店舗に経営指導を行うというノウハウ構築もフランチャイズ本部には必要とされていますが、全国展開をしていくなら、対オーナーだけじゃなく、対エリアフランチャイジーへのノウハウを伝えるパワーも必要になってくるということになりますね。

業界としても、特にコンビニ業界というのは、新しい商品やサービスを開発するスピードが求められるのでこうした距離のハンデというのは課題になってきたということでしょう。今後、スリーエフは首都圏に集中し、店舗展開を進めていく構えのようです。

業界二位のローソン、最大手のセブン-イレブンに四国展開で対抗か

近日、セブン-イレブンが高知県に初出店し、四国の全県で出店を来春スタートすることを編集部ブログでも取り上げていました。それに対抗するカタチとなって、今度はローソンのこのニュースです。

スリーエフ中四国の親会社に、サニーマートという高知県の企業があります。こことローソンはエリアフランチャイズ契約を結んだのです。そして、来春に両社は共同出資で「ローソン高知」を設立予定なのだとか。

現在、ローソンは高知県内に67店舗ほどを展開していますが、この鞍替えで、県内の店舗数が2倍になるようです。今のところ、ローソンは四国に約490店舗を展開していて、四国のコンビニでの店舗数の多さは1位。

対するセブン-イレブンは、JR四国の駅ナカ店をすべてセブン-イレブンにしようという計画なので、両社それぞれ四国展開に力を入れています。

ちなみに、ローソンはサニーマートと提携して、地元の特産品を使ったPB商品の開発にも取り組むようです。四国ならではのお弁当などが開発されるのが楽しみですね。 コンビニ業界では、地方限定モノの開発が大手中心に、近年さかんです。


コンビニエンスストア「スリーエフ」、四国の店舗がローソンに。これからは首都圏集中

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