Uターン・Iターン起業でビジネスを選ぶポイントと調査すべきこと

浅野 忍土 |2016年05月24日 公開 (2018年05月02日 最終更新)
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Uターンは地元に帰って起業すること。Iターンは知らない土地に行って起業すること。それぞれの意味がありますが、地域にはそれぞれ特性があり消費傾向も様々です。 そんな場所でどのようにビジネスを選ぶべきかのポイントについて解説されたコラムです。

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Uターン起業・Iターン起業したい方が開業地域・ビジネスを選ぶポイント

脱サラや起業を希望している方。

「今住んでいる地元地域とは別の地方地域で起業することも、ひとつの方法では?」と考えたことはありませんか?つまりIターンして起業するということです。

このコラムでは下記2点について、解説をします。

・全国を対象に起業する場合、どのような視点で地域、地区に地方圏を選定すべきか?
・どのような視点で事業を選定すべきか?

まず、起業する地域選びのポイント3つについて解説します。

起業するときに地域を選ぶ際の3つのポイント

1.伸びてる、伸びる可能性のある地域を選定する

可能性を判断する上では、やはり人口動態、世帯構造の変化を確認することが重要です。今後の人口の変化、世帯構成のあり方は未来を予測する上で、大変参考となる視点と言えるでしょう。

それぞれの地域において特色があって、高齢化が進む地域もあれば、逆に若い世代が増えている地域もあると思います。地域の特色に応じて、消費のされ方も変わります。消費行動の方向性に合わせて、事業を選定することも大変重要な視点です。

下記の2.にも関連する話ですが、税制含め、法律面での規制緩和は成長の可能性を後押しします。

例えば福岡市の事例です。福岡市は2014年には国家戦略特区「福岡市グローバル創業・雇用創出特区」の指定を受け、法制・税制など様々な規制緩和策を打ち出しました。今後福岡市は、税制の規制緩和策によって、活性化が期待されています。

2.地域の助成金など支援内容を確認する

県や市が独自に助成金等の支援を用意しているケースが存在します。事業を行う上で、そうした支援制度を活用することも起業しやすくなるポイントです。

例えば、地元の経済界と大学が連携した長期インターンシップ、スタートアップに向けた留学支援、低額で利用できるインキュベートオフィスの提供、創業時の融資制度など、手厚い策を講じる地域は存在します。うまく活用することをお勧めします。

3.地域特性(家賃や人件費など)を確認する

そもそも、事業を行う上で、地域特性(家賃や人件費など)は大きな影響を与える項目です。

販管費に影響を与える項目が他の地域に比べて、安ければその分、ローコストで事業を展開できる可能性があります。ただし、消費の兼ね合いも考えなければなりません。

フランチャイズでIターン独立をするときの2つのポイント

1.Iターン独立をしようと考える地域、県にある類似事業の有無を調べる

フランチャイズ加盟のメリットは標準化されたモデルによる展開のしやすさです。

仮に、希望する地域に類似業種がない場合、新たな消費ニーズを喚起する上でも、大変可能性があると言えます。類似業種が存在する場合にはその業態のある種の経営レベルを分析し、自分が展開したいと考えるFC事業と比較しなければなりません。

FCは標準化という点で、取り組みやすさはあるものの、商品の独自性を保つことは弱い側面もあります。

2.地場企業が同類事業を行っているか調査する(行っている場合はサービス内容を分析)

類似業種を地場の有力企業が経営している場合、注意は必要です。あらゆる面で、地場に根ざし、しっかりと経営している場合、新参者としてのハンデがあることを十分に理解し、展開を検討しなければなりません。この点、地域を良く観察した上で、その地域に受け入れられる事業かどうか判断してください。

以上の視点を用いて、是非、ご自身にあった地域、事業の選定を行っていただければと思います。

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