大阪は心斎橋！東急ハンズ心斎橋店前にある「MOMI&TOY'S（モミアンドトイズ）」というクレープ屋のフランチャイズ店を取材しに参りました！大阪のど真ん中。人が集まる商業施設前ということでバツグンの一等立地ですね・・

MOMI&TOY'S東急ハンズ心斎橋店のオーナーを務める五十嵐です。妻と二人で会社経営していますが、MOMI&TOY'Sを大阪で4店舗経営しています。

なぜクレープ屋さんを経営されているんですか？

35歳の頃からクレープ屋を開業するのが夢でした。クレープ業界って外食業界ではまだまだ伸びしろがあるマーケットだと考えています。

そこに可能性を感じていますし、女性のおひとり様にも需要があるサービスだと思うんです。

消費に比較的シビアと言われる女性を味方につけたフードビジネス、ということですね。確かに焼肉屋さんとかラーメン屋さんは「ひとりで入りにくい・・」と感じる女性もおられるかもしれません。

はい。そしてそもそもなぜ経営者になろうと思ったのかというところですが。私の家族や親せきなど周りの人物が経営者ばかりなんですよ。だから「40歳で独立する」というのは考えていました。

今は法人として複数店経営しておられますが、元は脱サラで個人事業主として独立されたということなんでしょうか？

はい。法人化したのは平成21年ですけど、2店舗目を出店したタイミングで。売上規模に応じて法人化したという事情なんです。

クレープ屋のフランチャイズっていくつもあると思いますが、なぜ「MOMI&TOY'S」に加盟しようと思われたんですか？

単刀直入にいうと『本部社長（旧 株式会社モミアンドトイ・エンターテイメント 代表取締役社長 川上 統一氏）とウマが合った』ことです。ほかにも本命のフランチャイズが1件ありましたが、最終的にはやはりこれに尽きます。

加盟検討自体は4～5件ほどでしたが、フランチャイズの情報サイトや本なども参考にしましたよ。

MOMI&TOY'Sを展開するフランチャイズ本部の社長は、川上統一氏という方のようですがどんな方なんですか？

元々ケーキ屋をやっていたと聞きます。理念を持ってまっすぐ突き進む方です。

あとは従業員の方や商品への愛があるなって。私が川上社長に会ったのは本部が立ち上がって浅い時で従業員の方も少なかったですが・・今は増えたなーと思います。

加盟されたのはいつ頃ですか？

平成20年です。開業までは約2ヶ月かかりました。店舗はこのようにトレーラータイプなので、店舗タイプに比べるとスピーディーに開業できるんですよ。

他の店舗も商業施設など人が集まる場所の軒先にトレーラータイプで開店しているんですか？

私は大手テーマパーク付近の商業施設にも出店しているのですが、こちらは店舗タイプです。

あの大手テーマパーク付近の商業施設にあったお店も五十嵐オーナーが経営されていたのですね！

私もいただいてみて、他のクレープ屋さんと比較して柔らかい生地だったなーって印象に残っているんですよ。

MOMI&TOY'Sのクレープは『とろけるクレープ』とも表されますが、口当たりが重くなる小麦粉は最小限に。代わりにアーモンドプードルを使用しています。
これを高温で一気に焼き上げる・・そうするとできあがりです。

湯気が噴き出ていますね！ 高温で焼かれているのが伝わります。

さて、人気メニューは何ですか？せっかくなので注文したいと思います！

9番のいちごバナナチョコホイップです。クレープ以外にタピオカもあるのでどうぞ。

オーソドックスなメニューが売れる傾向にあると・・。

そして、券売機で買うシステムなんですか、レジ作業のコストが省けますね。

飾りつけにも注目してください！ひとつひとつ丁寧に行っているので・・

クレープの形、お花みたいできれいですね！タピオカはココナッツミルク味。
2つともシンプルな甘さです。生クリームの味も甘すぎなくて。

MOMI&TOY'Sのクレープはブーケ状になっていてとろけるように柔らかい生地になっているのがウリですから。

クレープ屋の中では少し高めの価格帯で400円超のものが多いのですが、包み紙にもこだわりクレープの見せ方もビジュアル重視なんです。

クレープって料理が苦手な方でも作れるものなんですか？

およそ2週間も練習すれば作れるようになりますよ！ここにいるスタッフたちも私が教えましたがすぐに作れるようになりました。かくいう私も料理は得意な方ではありませんし・・

スタッフさんって全部でどれくらいおられるんですか？社員さんもいらっしゃいます？

全部で16名。アルバイト11名、社員5名という割合です。社員に関しては、店長見習いをしてもらっている状況です。実際には妻が店長のような役割ですね。

奥様とご一緒にマネジメントをされるということなのですね。
スタッフの方にクレープの焼き方をオーナー自ら教えられるとのことでしたが、ほかに教えていらっしゃることはありますか？

クレープを焼く技術はもちろん、クリンリネスや接客についてもスタッフにはアドバイスしています。クリンリネスに関しては私も妻も食品衛生責任者の資格を持っています。

あとは、本部の方にチェックリストをいただいたのでこれも活用しつつクリンリネスに力を注いでいます。

飲食ビジネスやる上では大事なことですね。コンビニ業界でもしきりに言われていることですが。

あとは接客の部分。これはね、川上社長からいただいたメッセージの紙をずーっと8年間コピーしてお店に張っているんですよ。

『1個/1000個ではなく1個1個を作りなさい』ですか。

川上社長がケーキ屋さんで働いていたとき、先輩パティシエにいただいた言葉です。

先ほどもお話したようにMOMI&TOY'Sのクレープはビジュアル重視なので「ひとつひとつきれいに作り上げるように」とスタッフに指導していますがこの精神をみんなで大事にしたいと感じます。

フランチャイズとは『本部の理念に加盟店が共感できるか』が肝になるビジネスモデルといわれますが、まさに体現されていますね。

MOMI&TOY'Sでクレープ屋を開業してよかったと思うことを教えてください。

脱サラの夢が叶ったことと従業員に囲まれていることです。先ほどもお話しましたがかねてからの夢だったので。

社長業ならではの醍醐味を感じておられるのですね。フランチャイズは自営業と比べると比較的低リスクで開業できますし。

では苦労されたことについてもお話しいただけませんか？

売上が伸び悩んだ時期が1年くらい続いたことがあるんです。大阪では有名な商業施設のなんばパークスあたりに出店したとき。開業2、3年目でしたでしょうか。

近く兵庫県の都市に新しい商業施設ができたこともあったのが原因だと思います。

売上が伸び悩んだ苦しい時期。これをどう乗り越えられたんですか？

４年前に為した大阪の大手テーマパーク側商業施設での出店。これが大きかったですね。

テーマパークで遊ばれたお客様が駅に向かって帰られるとき、小腹がすいたお客様がクレープを買っていかれることが多くて。

そこから持ち直してこられた、と。立地って重要なんですね。
ちなみにこうした出店場所の賃料交渉は五十嵐オーナーご自身でされたんですか？

はい。

「トレーラーをこの商業施設の軒先に置かせてもらいたい」というように家主の方に交渉するのですが賃料をまず決めねばなりません。家主の方が「大体月これくらいの賃料がほしい」という真意を読み取って「売上の〇％をお支払いします」というように交渉したりしていますね。

なんだか月々のノルマがあるような気分になりますね・・『売上の〇％』というのはクリアできるんですか？

はい、毎月クリアできているくらいの売上になっているので。

売上アップのために広告とか出されているんですか？

いえ、まったく。とにかく目立つ場所に出店しますから広告費いらずなんです。

一等立地に出店するうまみとはまさにここなんですね。

MOMI&TOY’Sは業界トップクラスの店舗数で2016年5月現在、約100店舗。中でも五十嵐オーナーはフランチャイズ展開が始まって浅いころからこうしてオーナー業をされていると。
そんなMOMI&TOY’S、本部からのサポート体制ってどうですか？

開業前後の指導でクレープの焼き方や接客の仕方、クリンリネスなど一通りは教えてもらえると思います。開業後は直営店でのOJTも希望制であるようですし、臨店指導もあります。

あとは売上報告を毎週本部に対してメールで行っていて、アドバイスをもらうこともありますよ。

フランチャイズ業界では、新人オーナー様が先輩オーナー様の店舗で開業前にOJTを行うことがあるようですが、もし「後輩オーナーを指導してほしい」と本部様に言われたら協力したいと思われますか？

それはぜひ！大歓迎ですよ！

MOMI&TOY’Sのオーナーさんに向いておられる方ってどんな方だと思いますか？

現場が好き、接客好きな方ですね。もちろんスタッフに現場ごとを任せることが多いわけですが。

私と妻の場合、両方とも現場が好きなので税理士さんに「もうスタッフさんに任せてもいいんじゃないですか」と言われたりするくらいです。

では最後に。五十嵐オーナーの今の目標を教えてください。

会社を大きくすることです。MOMI&TOY’Sだけで10店舗展開したい。大阪だけじゃなく、京都とか近隣の都道府県にも。常「どこに出店しよう」なんてアンテナを張ってます！

ぜひフランチャイズWEBリポートのオフィスがある京都にも出店してもらいたいです！本日はありがとうございました。