「かっぱ寿司」を外食大手コロワイドが買収を検討

フランチャイズWEBリポート編集部 |2004年10月03日 公開 (2021年11月18日 最終更新)
「かっぱ寿司」を外食大手コロワイドが買収を検討

居酒屋チェーン「甘太郎」などを運営する外食大手「コロワイド」が、回転寿司業界二位の「かっぱ寿司」買収を検討しているニュースがありました。その背景としては、若者などのアルコール離れと中食産業の拡大などで居酒屋業界の競争が激化していることが考えられています。

近日話題になった「吉野家」がはじめたような、気軽に飲めるちょい飲みが流行していることも起因していると毎日新聞では分析がありました。

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かっぱ寿司苦戦ポイントは、行き過ぎた値下げ戦略

日経新聞によると、2014年2月期、「かっぱ寿司」本部は2木連続の最終赤字に陥ったとのことです。昨年、昨年4月にはコメ卸大手の神明ホールディングと資本提携し、自身が筆頭株主で業界5位の「元気寿司」との経営統合計画を打ち出していたのですがこれも白紙になる見通しです。

積極的な値下げ戦略で事業を拡大した「かっぱ寿司」でしたが、魚など原材料価格の高騰にも打撃をうけておりこのような資本提携も元々検討していたのです。そこに現れたのがコロワイドでした。

コロワイドは「かっぱ寿司」を買収すれば外食産業4位に

東証一部上場で、本社は神奈川県横浜市。居酒屋中心に複数のチェーンレストランを運営する企業、それがコロワイドです。様々な企業を子会社としていて、そのひとつに「牛角」でおなじみ、レインズインターナショナルという本部もあります。

「コロワイド」は、回転寿司の「てっかまる」という店舗を3店舗展開しています。その関係で、魚を調達・加工する水産会社も持っていたのです。このノウハウや物流システムなどを活かし、「かっぱ寿司」の再建にあたろうといています。

外食業界で問題視されている人手不足

「かっぱ寿司」を買収すれば、外食業界6位から4位に踊り出ることが予想されています。

ランキングには、フランチャイズと関係がある企業が多くランクインしていますね。業界トップの「すき家」は、今まで実施してきた1人勤務が難しく、深夜時間帯の営業を休止するというニュースが近日ありました。

※毎日新聞 コロワイド:「かっぱ寿司」を買収検討より
※毎日新聞 コロワイド:「かっぱ寿司」を買収検討より

これがまた、外食業界の売上高にも影響してくるおそれもありますが、外食業界の人手不足は深刻化しているようです。これには社会の少子高齢化問題とも関係があって、労働力人口がここ10年で2割も減少していますし、飲食業界のある種体育会系、きつい仕事が敬遠されていることが原因しているのです。

これを改善するには、海外から働き手をひっぱるだとか、少数人でも店舗が回せるような仕組みづくりが求められるのかもしれません。

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