ロイヤリティ以外にもある!? フランチャイズ本部が儲かるお金の仕組み

田口 勝 |2016年06月15日 公開 (2018年04月03日 最終更新)
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

今回は『フランチャイズ本部の選び方』について解説していきますが、第一弾としてフランチャイズ本部の儲けのしくみについてお話していきたいと思います。

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フランチャイズ本部にお金が入る3つの仕組み

フランチャイズ本部は加盟金や研修費という費用を設定し、加盟するオーナーから徴収しています。

1.加盟金・研修費
2.ロイヤリティ・手数料
3.原材料・紹介業者などの紹介料

フランチャイズ本部の儲けは大きく言うと上記の3つから成り立ちます。ただし、必ず3つあるのではなく、本部の戦略により異なります。しかし、おおよそこの3つに集約されるかと思います。

1. 加盟金・研修費

加盟金

加盟金は簡単に言うと、フランチャイズノウハウを有料で売りますよ、というものです。また、商標の使用費用やノウハウを購入する費用として加盟者から本部へ加盟前に支払いが行われます。

研修費

研修費は、加盟するオーナーに技術や接客、経営ノウハウなどを身に着けていただくための費用です。

2. ロイヤリティ・手数料

月毎の経営相談やノウハウの提供、商標マーク等の継続的な使用等の費用として、フランチャイズ本部はロイヤリティを加盟するオーナーから徴収しています。

ロイヤリティ

ロイヤリティは、売上分配であったり、粗利分配であったり、固定であったりします。売上や粗利が増加する方式であれば、オーナー店の売上や粗利が上がるほど、フランチャイズ本部の収益も上がる・・という仕組みです。

固定ロイヤリティであれば、オーナー店の売上や粗利がどれだけ増えてもロイヤリティが同じという仕組みとなっており、両方にメリット・デメリットがあります。

手数料

手数料とは、オーナー店にとって非常に煩雑な事務作業を本部が代行する際に、事務手数料等という名目で徴収するものです。それ以外に、システム使用料や広告分担金等もあります。

フランチャイズ本部はこのように、加盟オーナーから継続的にロイヤリティや手数料などを得ることで収益を上げています。

3. 原材料・紹介業者などの紹介料

最後は、本部から原材料を購入することになっている場合、当然、加盟者は原材料を本部から購入します。加盟しているオーナーが本部から原材料を買うということは、本部が卸売業者の立場となるということですので、その場合の販売差益が収益として上がります。

店舗を構える場合、多くの場合は、加盟しているオーナーは業者を知らないものです。そんな時に、加盟者に業者を紹介することで、業者から紹介料を徴収するといった本部もあります。この紹介料も本部の収益となってきます。

また、紹介業者からのリベート収入などもフランチャイズ本部にとって、儲ける仕組みとなっているのです。

本部の収益構造は千差万別

上記3点をフランチャイズ本部の儲けとしてご紹介しましたが、全てのフランチャイズ本部が行っているわけでもなく、各フランチャイズ本部が様々な儲けの仕組みを構築しており、千差万別です。

気になるフランチャイズがある場合は、必ず加盟前に各フランチャイズ本部に問い合わせて聞いて頂ければと思います。

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