フランチャイズ情報収集の手段をおさらい

世の中にあるフランチャイズビジネスの中から有望なビジネスを見つけ出すために必要な要素は何でしょうか？重要な要素の一つに「情報」があります。

いかにして、有望なビジネスの情報をより早くより正確に獲得できるかが事業参画後の成功の可否を握っていると言っても過言ではないでしょう。情報を獲得するための手段はいくつかありますが、まず情報集めのための体制作りやアンテナを常に張っておくことが必要です。

本部に直接問い合わせする、事業説明会に参加する、フランチャイズフェアに参加するなど情報収集の手段は色々と挙げられます。フランチャイズWEBリポートさんのようなフランチャイズ比較サイトを活用する事も有効な手段であると言えるでしょう。

本レポートにおいては、フランチャイズ比較サイトを利用するにあたっての特徴や注意点をお伝えしたいと思います。

まず、フランチャイズ比較サイトの特徴として、主に3点挙げられます。

フランチャイズ比較サイトは情報収集として便利ですが、同時に利用するにあたり注意すべき点もあります。利用するにあたり注意すべき点は主に3つです。

1.比較するための同一指標を持つこと

フランチャイズ比較サイトによっては、同業態であっても掲載されている項目が異なり単純に比較検討が出来ない場合があります。

例えば、あるFC本部の初期投資には、物件取得費が含まれていて、同業種の別のFC本部には物件取得費が含まれていない等、本来、収益性を見極めるために必要な項目が記載されていないケースが見受けられます。そのため、事業を見極める視点を自身で確りと事前に確認しておく必要があります。事業分析の視点については、弊社のWEBサイトにおいても解説していますので、ぜひご参照下さい。

フランチャイズ事業を分析するときに重要な5つの視点

初期投資と事業計画を見る上で、注意すべきポイント

2.比較サイトに掲載されている情報のみで判断しないこと

例えば、加盟金が低いからという理由のみでその事業を判断することは危険です。加盟金の金額設定には理由があります。なぜ、その設定になるのか加盟金はどの様に使われるのか等は直接FC本部に確認するのが良いでしょう。

加盟金が低い場合にはアーリーステージのFCであり支援体制が整っていない事が予想できます。逆に高い場合にはある程度の実績がありノウハウがある本部とも考えられます。

この様な内容は実際に本部の人材と会って話さなければ分からない事も多くあります。比較サイトは情報収集の初動として、よりたくさんの本部の情報を集める手段として考えると良いでしょう。

3.自身・自社が保有する資産やスキルと照らし合わせて検討すること

例えば、自社物件を保有しておりそのFCビジネスの出店条件と該当する場合、初期投資に含まれる物件取得費が必要なかったり、賃料の計算が変わります。また、今いる社員が検討するフランチャイズ事業で活躍が出来そうな場合、人材採用に関するコストがかかりません。

この様なケースの場合、初期投資額が下がるため自社の状況に合わせた事業計画を改めて試算すると投資回収期間が短縮されることになります。この様にサイトに掲載されている情報と自社の保有する試算を照らし合わせながら事業を検討する必要があります。

以上の様に、比較サイトを利用する場合は、条件に合うフランチャイズビジネスの情報は出来る限り複数入手し、確りとした指標を持って自社の状況に合わせて比較検討することが重要となります。

また、日本経済新聞社さんが主催するフランチャイズ・ショーの様に比較サイト主催フェアが定期的に実施されています。同じ日に多くのFC本部の担当者たちと実際に会って話を聞くチャンスです。

担当者と話した内容やその人の雰囲気でその本部の社風もある程度は確認する事ができます。また、最新の加盟店情報や本部の状況を確認することも出来るでしょう。足を運び情報収集の一つとして活用することをお勧めいたします。