フランチャイズは「やめたほうがいい」といわれる理由は?失敗する4つの特徴も解説

フランチャイズWEBリポート編集部 |2024年01月29日 公開 (2024年02月27日 最終更新)
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

「フランチャイズはやめたほうがいい」
「危ないからやめとけ」

フランチャイズに加盟しようとしたら、身内や友人からこういわれて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。確かにフランチャイズはネガティブに報道されがちで、そのイメージだけで反対する人も多くいます。

この記事では、「フランチャイズはやめたほうがいい」といわれる理由や、フランチャイズ起業に向いていない人の特徴を紹介します。成功するポイントも解説しているので、加盟を検討している人は最後までご覧ください。

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フランチャイズは「やめたほうがいい」「やめとけ」といわれる理由×3

ノウハウを享受できて未経験でも開業できるなど、多くのメリットがあるフランチャイズ。
一方、世間的にネガティブなイメージがあり、頭ごなしに「フランチャイズはやめたほうがいい」「危ないからやめとけ」と言う人もいます。

なぜフランチャイズはやめたほうがいいといわれるのでしょうか。その理由を3つ紹介します。

ロイヤリティを払うことで「利益が減る」

フランチャイズに加盟すると、対価として本部にロイヤリティを支払う必要があります。ロイヤリティの額はフランチャイズ本部によって異なり、「売上の5%」や「月10万円」などさまざまです。なかには、ロイヤリティを支払うと利益が減るという理由だけで「フランチャイズはやめたほうがいい」と言う人もいます。

ただ、ロイヤリティはあくまでも“対価”です。フランチャイズ本部が長年かけて蓄積したノウハウを享受しているので、それに対してロイヤリティを支払うのは当たり前といえます。だからこそ未経験でも失敗のリスクを抑えて起業できるため、「ロイヤリティを支払う=やめたほうがいい」にはならないはずです。

契約書に従う必要があり「自由度の制約がある」

フランチャイズ加盟する際に必ず本部と契約書を交わします。自身でハンコを押して契約した以上、すべての契約内容に従う必要があります。契約書で変更が許されていないにもかかわらず、なかには人手不足などで営業時間を変更したり、地域の特性に合わせて本部のレシピとは異なる内容でサービス提供したりするケースもあるかもしれません。

契約書で禁止されていたらやむを得ない理由であっても一切の変更は許されず、勝手に変更したら大きなトラブルになることもあります。のちのち後悔しないよう、契約書はしっかり確認するようにしてください

営業時間や定休日はもちろん、レシピの内容や店舗デザインなどもオーナーの裁量に任せられているフランチャイズがあります。ある程度の裁量を持ってフランチャイズ経営したい場合は、こういったフランチャイズを選ぶのがおすすめです。

ブランド全体の「イメージが影響する」

良くも悪くもイメージに影響されるのがフランチャイズです。本部はもちろん、加盟店の不祥事がメディアで報道されれば、ブランド全体が世間からネガティブなイメージを持たれてしまいます。その結果、売上に悪影響をおよぼすこともあるでしょう。

ただ、本部が長年かけて培ったブランドイメージを武器にできるのもフランチャイズのメリットです。また、個人では資金的にキャスティングできないタレントを起用し、大々的に販促しているフランチャイズもあります。それが売上にダイレクトにつながるなど、良い影響を受ける場合も往々にしてあります。

フランチャイズ起業に向いていない人は?

多くの仕事と同じように、フランチャイズ起業にも向き不向きがあります。まずはフランチャイズ起業に向いていない人の特徴を3つ紹介します。

自分のアイデアを活かして経営したい人

未経験でも開業できるのがフランチャイズのメリットです。消費者としても、どこの店舗を利用しても同じサービスを受けられることが心地よくてフランチャイズチェーンを利用する人が多くいます。

フランチャイズ本部はブランドイメージを統一するため、店舗デザインはもちろん、サービス内容や価格などをすべて均一化します。オリジナリティを全面に出したい人はフランチャイズを避け、個人の力で開業したほうがよいでしょう。

コミュニケーションが苦手な人

フランチャイズに加盟すると、開業前に本部主催の研修があるだけでなく、開業してからも定期的に勉強会が開催されたり、加盟店同士の交流の場が設けられたりすることもあります。

フランチャイズ本部と加盟店が“パートナー”なら、加盟店は切磋琢磨する“仲間”のような関係です。パートナーはもちろん、仲間とのコミュニケーションは必要不可欠です。コミュニケーションが苦手、または他人とあまり関わりたくないと考えている人にはフランチャイズはおすすめできません。

経営者として努力できない人

ノウハウを享受できるのがフランチャイズの魅力ですが、だからといってすべてを本部任せにして成功できるわけではありません。

成功するためには、自身で考えて積極的に行動する必要があります。もしつまずいても、それを本部のせいにせず、自責で考えられない人は経営者として成長できません。フランチャイズにも向いていないでしょう。

フランチャイズに向いている人は?

「やめたほうがいい」といわれることもあるフランチャイズですが、成功を手にしている加盟店も多くいます。ここではフランチャイズに向いている人の特徴を3つ紹介します。

独立したいと思っているがアイデアがない人

これまでの経歴を活かして開業する人もいれば、違う業界で未経験かから開業しようと考えている人もいるはずです。とはいえ、経験がなければどのような事業で独立すればリスクを抑えられるか悩んでしまうでしょう。

そんな人こそフランチャイズ加盟が向いています。フランチャイズには定番の飲食だけでなく、エステや学習塾、ハウスクリーニング、リペア、買い取り専門店などさまざまな業種があります。独立のためのアイデアはもちろん、ノウハウがない人はフランチャイズを活用することで、リスクを抑えることができるでしょう。

責任感と行動力がある人

会社員の頃とは違い、フランチャイズ加盟したら店舗の運営に責任を持ち、起こった問題すべてに自身で対処する必要があります。起業すると予想していなかった問題が次々と降りかかってきます。それをすべて本部任せにするのではなく、ひとつずつ真摯に解決しなければいけません。

そうすることで本部はもちろんスタッフからの信頼も厚くなり、理想の関係を築けるはずです。すべてに責任を持ち、自ら積極的に行動できる人にはフランチャイズ起業が向いています。

フランチャイズ本部と連携できる人

繰り返しになりますが、フランチャイズ本部と加盟店はビジネスパートナーです。ビジネスモデルはもちろん、本部の掲げるビジョンやミッションに共感したうえで加盟し、その後はパートナーとしてより良い関係性を築いていく必要があります。

良好な関係が築けていれば、加盟店から本部に対して意見や要望を出すこともできるでしょう。それが改善につながり、ブランド全体にとってプラスになることもあるはずです。

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フランチャイズで失敗しないためのポイント

失敗をゼロにはできなくても、失敗のリスクを極力抑えて起業したいもの。ここではフランチャイズで失敗しないためのポイントを4つ紹介します。

フランチャイズ本部を比較検討し、ビジネスモデルを十分に理解する

なかにはビジネスモデルに一目惚れし、即決で加盟する人もいます。しかしフランチャイズにはさまざまなビジネスがあり、同じ業種業態でも本部によって特徴はさまざまです。

ときには決断力も必要ですが、勢いだけで加盟せず、事業説明会に参加してビジネスモデルを理解するとともに、ほかのフランチャイズと比較検討し、強みも弱みもすべて把握したうえで加盟するとよいでしょう。

本部のサポート体制を調べる

フランチャイズに加盟する大きなメリットが、本部によるサポートです。しかし、サポートの内容はフランチャイズ本部によって大きく異なります。なかには、十分なサポートを受けられないフランチャイズも存在します。加盟前に本部のサポート体制についてしっかりと調べておくようにしましょう。

〈おもなサポート内容〉 ・融資サポート ・物件取得 ・人材採用 ・開業前研修の日程や内容 ・開業時のサポート ・SVの臨店 ・勉強会や交流会の有無 etc.

これらのサポートがあるからこそ経営の不安を払拭できるとともに、早期に安定化できるのです。十分なサポートを受けられないと感じたら、ほかのフランチャイズを検討してみるのもありかもしれません。

契約内容をしっかり確認する

当たり前かもしれませんが、契約内容をしっかりと読み込み、不明点があれば必ず確認するようにしてください。

なかには高額なロイヤリティを盛り込んでいる悪質なフランチャイズ本部もあれば、当たり前のようにテリトリー制について記載していないフランチャイズ本部もあります。どちらも加盟してからでは取り返しのつかない事態に陥りますので、契約書をしっかり確認して十分に納得したうえで契約するようにしましょう。

フランチャイズで失敗しないためのポイントは、「フランチャイズで失敗しないために!失敗・借金の原因から成功への近道を考える」で詳しく紹介しています。合わせてご確認ください。

適切な事業計画を立て、資金を集めておく

起業には資金が必要です。とくにフランチャイズで起業する場合は、加盟金や保証金など、プラスアルファの資金が必要になってきます。そのほか物件取得費や広告宣伝費などさまざまな費用がかかってくるため、しっかりと事業計画を立てるようにしてください。

自己資金だけで不足する場合は、政策金融公庫などから融資を受ける必要があります。なかには融資を受けやすいようサポートをしてくれるフランチャイズ本部もあるので、資金面で不安がある人は融資サポートをしてくれる本部を選ぶようにしましょう

成功のカギは自分に合うフランチャイズに出会うこと

成功するかどうかはフランチャイズを選ぶ時点である程度決まっています。いくら自身がフランチャイズ起業に向いている要素を備えていても、加盟するフランチャイズ本部によっては成功できません。

そこで、自身に最適なフランチャイズに出会う方法を紹介します。

マッチングサイトで念入りに情報収集

何よりも重要なのが情報収集です。ひと口にフランチャイズといってもその数はかなりのもの。日本フランチャイズチェーン協会が2022年に実施した「2022年度『JFAフランチャイズチェーン統計調査』報告」によると、日本国内のフランチャイズの数は1282にも及びます。

1000以上もあるフランチャイズから自分に合うブランドを選ぶのは至難の業。そこで重要になってくるのが情報収集です。「フランチャイズWEBリポート」など、フランチャイズを紹介するマッチングサイトを利用すれば、業種業態はもちろん、開業資金や開業エリアなどの条件で絞って探せるので、効率的に自身に合うフランチャイズに出会えるはずです。

興味のあるビジネスは気軽に資料請求

フランチャイズWEBリポートでは、厳選した130件以上のフランチャイズ本部(2023年12月現在)を掲載しています。そのなかから気になるフランチャイズが見つかったら、気軽に資料請求するようにしましょう。

無料で請求できるうえ、しつこく勧誘されることもありません。ネットでは検索できない情報が手に入るので、少しでも気になったら積極的に資料を請求してみてください。

加盟オーナーの体験談などでイメージを膨らませる

フランチャイズのマッチングサイトや資料などでそのブランドについて理解が深まっても、いまいちイメージできない──そんなときは、加盟オーナーの体験談などでイメージを膨らませましょう。

フランチャイズWEBリポートでは、これまで100以上のオーナーの体験談を独自にインタビュー。フランチャイズで独立した理由はもちろん、そのブランドを選んだ経緯や独立後のこと、今後の目標などを紹介しています。フランチャイズ本部が話したがらない失敗談や、その失敗をどう乗り越えていまがあるのかまでお聞きしています

フランチャイズ事業説明会に参加する

自分に合ったフランチャイズに出会うには、行動量も大事な要素のひとつです。気になるフランチャイズがあったら、本部が主催するフランチャイズ事業説明会に参加しましょう。本社でのみ開催している本部もあれば、各地方で出張説明会を開催していたり、オンラインで開催していたりする本部もあります。

服装は自由で、当日は気になったことや不安なことを直接ヒアリングできます。お金のことや本部のサポートのことなど、メールやチャットでは聞きにくい質問ができる絶好のチャンスです。事業説明会に参加したら加盟しないといけないわけではありません。気軽に参加してみましょう。

事業説明会については「まだ独立・開業を決意してなくてもOK!フランチャイズの事業説明会でビジネスの詳細を肌で感じよう!」で詳しく紹介しています。参加したことがない人はイメージを膨らませるためにぜひご覧ください。

結論!フランチャイズはやめたほうがいいかは「人それぞれ」

起業の選択肢になりうるフランチャイズですが、なかには「やめたほうがいい」と頭ごなしに否定してくる人もいます。やめたほうがいいかは人それぞれで、なかには実際にやめたほうがいいタイプの人がいるのも事実です。

しかしフランチャイズは未経験でもリスクを抑えて開業できるうえ、早期に安定経営が見込めるなど、起業を志す人にとっては多くのメリットがあります。しっかりと情報収集して自身に適したフランチャイズを見つけられれば、より高い確率で成功に近づくはずです。

ただ、1000以上もあるフランチャイズから自身に適したフランチャイズを見つけるのは簡単ではありません。そんなときに使えるのがマッチングサイトです。フランチャイズWEBリポートでは厳選した130件以上のフランチャイズ本部を掲載しています。オーナーだけでなく、フランチャイズ本部へのインタビュー記事も掲載しています。合わせてご確認ください。

フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

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