コンビニフランチャイズの魅力とは?大手各社のフランチャイズ情報についても紹介!

フランチャイズWEBリポート編集部 |2024年02月06日 公開
コンビニエンスストア フランチャイズ|大手5社の特長・加盟のメリット・仕事内容など

コンビニは、今や私たちの生活に欠かせない存在です。各社でさまざまなサービスを提供しており、その利便性から需要は拡大し続けています。一定の需要が見込めるコンビニは、フランチャイズで独立開業を目指す方にとって、有力な選択肢の1つと言えるのではないでしょうか。

本記事では、コンビニフランチャイズの魅力や、大手コンビニチェーンのフランチャイズ情報について紹介します。

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コンビニのフランチャイズとは

まずはコンビニのフランチャイズがどのようなものなのかについて解説します。

そもそもフランチャイズって?

フランチャイズとは、フランチャイザー(フランチャイズ本部)が持つ運営システムやノウハウなどの技術・ブランド・商標などを、別資本の事業者が使用する契約のことです。フランチャイズ契約を結んだ事業者のことをフランチャイジー、または加盟企業や加盟店と呼びます。フランチャイジーは、フランチャイズ契約に則ってサービスや商品をフランチャイザーの代わりに提供し、収益の一部からロイヤリティを支払います。フランチャイザーとフランチャイジーは、どちらも独立した資本を持つ事業主であり、雇用関係とは異なる対等な関係です。

コンビニフランチャイズの仕組み

コンビニチェーンを展開するフランチャイズ本部の収益は、商品を店舗に卸す際の利益と、フランチャイジーから毎月支払われるロイヤリティが主になります。フランチャイズ本部と加盟店は、本部が商品の開発や生産・マーケティングを行ない、商品の販売を加盟店が行なう水平分業制をとっています。

コンビニの市場規模

日本フランチャイズチェーン協会が行なった調査によると、2023年におけるコンビニ業界の市場規模は11兆6,593億円となりました(コンビニエンスストア統計調査年間集計)。前年増減比は+4.3%で、3年連続の増加傾向となっています。また、年間来店客数は161億8,136万人にも上ります。

近年のコンビニ市場全体の傾向として、店舗数の増加による飽和状態が広がりつつあるのが現状です。そのようななかで、コンビニ各社では更なる利益拡大を目指し、スマートフォンで注文し自宅まで直接配送するサービスや、デリバリー事業者と連携して新たな配送事業に取り組んでいます。また、自社のスマホアプリや全国の店舗ネットワークをメディア媒体として、広告やマーケティング事業を展開する「リテールメディア」にも力を入れるなど、新たな利益の獲得に向けた動きが広がっています。

コンビニオーナーの仕事内容

具体的に、コンビニフランチャイズのオーナーにはどのような仕事があるでしょうか。この章では、オーナーが店長を兼任する場合の主な仕事内容を5つ紹介します。

接客

接客は、コンビニの業務の中で最も基本的な業務です。レジの操作はもちろん、お客さまからの問合せや要望にしっかりと寄り添って対応をし、気持ちよく買い物をしていただける店づくりを目指します。

さらに単純な接客だけではなく、荷物の発送や受け渡し、公共料金の収納代行サービスなど、作業内容が多岐にわたるのもコンビニならではです。

商品の管理・仕入れ

商品の管理についても、オーナーの裁量が大きい要素です。来店客の求める商品がすぐに見つかるような売場づくりはもちろん、売れ筋の商品が分かりやすいように陳列する工夫や、商品が取りやすいような配置を考える必要があります。

また、地域のお客さまに喜んでいただけるように、地域のイベントに合わせた売り場展開を行なうことも大切です。商品を仕入れる際には、客層や季節・天気などを踏まえて発注します。

スタッフのマネジメント

スタッフのシフト管理や教育といったマネジメント業務も、オーナーの重要な役割の1つです。スタッフの教育には、SST(ストアスタッフトータルシステム)と呼ばれるスキルアップ制度を導入しているフランチャイズ本部も多く、ひとりひとりに合わせた教育を行なえます。教育とあわせて、スタッフが気持ちよく働けるような職場環境づくりも、オーナーの大切な業務です。

店舗の清掃

お客さまに気持ちよく買い物をしていただくためにも、こまめに店舗を清掃し、清潔感を保つ必要があります。目立つところだけでなく、目の届きにくい箇所までしっかりと清掃を行ない、設備のメンテナンスも欠かさないようにしましょう。

収益/支出の管理

収益や支出を管理し、健全な店舗運営を実現することもオーナーの大切な業務です。過去の実績を基に、日ごとまたは月ごとの売上や経費を管理し、店舗の個別目標達成に向けて店舗を運営します。

コンビニフランチャイズの魅力やメリット

コンビニフランチャイズにはさまざまな魅力やメリットがあります。以下では、代表的な3つのメリットと、実際の成功事例について紹介します。

安定した収益を見込める(流行に左右されづらい)

いまやコンビニは「生活インフラの1つ」といっても過言ではないほど、私たちの暮らしに深く根ざした存在となっています。そのため、需要が流行などに左右されにくいというメリットがあります。いい立地で出店することができれば、10年・20年と安定した収益が見込め、長く経営を続けやすいといえるでしょう。

多店舗展開・ドミナント出店を目指せる

コンビニフランチャイズの経営が軌道に乗ると、複数の店舗経営やドミナント出店も可能になります。コンビニは同一エリア内での複数出店がしやすいため、順調にいけば売上をさらに伸ばせるでしょう。多店舗経営を行なう場合は、他店舗の運営を任せる店長の存在が非常に重要な要素です。そのため、複数の店舗経営やドミナント出店を目指すなら、信頼のおけるスタッフの育成にも注力しなければなりません。

家族やパートナーと働ける

コンビニフランチャイズの特徴として、家族での経営を歓迎・推奨している本部が多いことが挙げられます。家族と一緒に店舗を運営していきたいと考えている人にとっては、コンビニフランチャイズは有力な候補となるでしょう。

コンビニオーナーの成功事例紹介

2017年4月にオープンした「デイリーヤマザキ 厚木シティプラザ店」のオーナー、石井博道さん。元々は酒屋を経営していた石井さんですが、ホームセンターやコンビニエンスストアの台頭により、徐々に経営が難航していったそうです。そんななかで、心機一転しデイリーヤマザキのフランチャイズに加盟。本部からの手厚いサポートもあり、オープンしてからの4ヶ月間の売上は、おおよそ当初の試算どおりとなり、安定した経営を続けています。

石井オーナーの詳しい成功ストーリーは、次の記事からご覧ください。<<酒屋をコンビニへ業態転換した石井オーナーのストーリー>>

新しく掲載開始したオーナー募集情報まとめ

大手コンビニチェーンのフランチャイズ情報まとめ

以下では、大手コンビニチェーン5社のフランチャイズに関する情報について紹介します。

セブン-イレブン

項目 詳細
店舗数 21,111(2023年1月時点)
※日本ソフト販売調べ
契約形態 フランチャイズ
加盟金 260万~315万円(税込・プランによる)
加盟プラン Aタイプ:土地・建物をオーナーが用意
Cタイプ:土地・建物を本部が用意
サポート内容 ・移住希望者独立支援制度
・水道光熱費80%負担
・引越費用補助精度
・最低補償制度
・融資先紹介 など

セブンイレブンは、知名度の高さと商品力が魅力のコンビニフランチャイズです。日本のコンビニ業界のパイオニアであり、業界最高の日販額(全店平均日販額)を誇ります。特徴的なのがプライベートブランド商品の多さです。食品から生活用品まで、多くの商品をプライベートブランドで取りそろえており、他社との大きな差別化が図られています。また、「セルフ式ドリップコーヒー」を大手チェーンのなかで一早く導入し、他のコンビニにもそのスタイルが広がるなど、業界最大手として常にトップを走っているフランチャイズです。

加盟契約には、オーナーが土地・建物を用意するAタイプと、本部が用意するCタイプの2つに分かれており、加盟金や保証内容がそれぞれ異なります。また、複数店舗経営奨励制度や水道光熱費80%負担など、多様なサポートがあることも特長です。

ファミリーマート

項目 詳細
店舗数 16,314(2023年1月時点)
※日本ソフト販売調べ
契約形態 フランチャイズ
加盟金 なし
加盟プラン 1FC-Aタイプ:土地・建物をオーナーが用意
1FC-Bタイプ:土地・建物をオーナーが用意
1FC-Cタイプ:土地・建物を本部が用意
2FC-Nタイプ:土地・建物を本部が用意
サポート内容 ・店舗値下/廃棄ロス分担金
・水道光熱費助成金
・24時間営業分担金
・店舗運営支援金
・総収入最低保証
・インターン社員独立支援制度 など

ファミリーマートは、「Tカード」が使えたり「無印良品」の商品が買えたりするなど、独自の強みを持つコンビニフランチャイズです。キャッシュレス決済対応のセルフレジを導入しているほか、新型の発注端末を導入するなど、店舗運営の効率化に向けて注力しているのも特徴です。

ファミリ―マートのフランチャイズサポートには、24時間営業店舗に年間144万円の分担金を支払う制度や、加盟店の年間総収入が一定額に達しない場合に、本部が総収入額を保証する制度などがあります。また、2020年からは新規加盟時に加盟金や開店準備手数料がかからないなど、手厚いサポートが大きな魅力です。

ローソン

項目 詳細
店舗数 13,735(2023年1月時点)
※日本ソフト販売調べ
契約形態 フランチャイズ
加盟金 110万円(税込)
加盟プラン FC-Cnタイプ:土地・建物を本部が用意
FC-5Cnタイプ:土地・建物を本部が用意
FC−Bnタイプ:土地・建物をオーナーが用意
サポート内容 ・FCオーナー・インターン制度
・Uターン独立支援制度
・家族加盟支援制度
・光熱費50%負担
・原価の一部負担 など

ローソンは、コンビニチェーンで初めて全都道府県出店を達成したフランチャイズです。ローソンの最大の特徴は、通常店のほかに多様なコンセプトの店舗を出店していることです。美容や健康志向を反映させた「ナチュラルローソン」、低価格な商品を揃えた「ローソンストア100」、商品やサービスを健康関連に特化させた「ヘルスケアローソン」など、さまざまなニーズに合わせた店舗を展開しています。

ローソンのフランチャイズの特徴としては、未経験の人でも独立開業できるようなサポートが充実していることが挙げられます。「FCオーナー・インターン制度」では、月額25万円の給料を受け取りながら、独立に向けた店舗経営を学べます。さらに、独立時の加盟金100万円が全額免除になるほか、店舗勤務にともなう転居費や住居費を一部支援してもらえるなど、未経験からの独立開業を目指したい人におすすめのフランチャイズといえるでしょう。

ミニストップ

項目 詳細
店舗数 1,868(2023年1月時点)
※日本ソフト販売調べ
契約形態 フランチャイズ
加盟金 250万円(税込)
加盟プラン MPタイプ
サポート内容 ・インターン独立契約社員制度
・開業時補償制度
・複数店経営支援制度 など

ミニストップは、イオングループで製造されているトップバリュの商品をメインに販売しているコンビニチェーンです。ミニストップの最大の特徴として、「コンボストア」という、コンビニエンスストアと店内加工ファストフードを組み合わせた、独自のスタイルで商品を提供していることが挙げられます。全店舗でイートインコーナーを設けており、お店で買ったコールドスイーツやホットスナックをその場ですぐに食べることができる点が、ミニストップ独自の魅力として人気を博しています。

フランチャイズの特徴としては、複数店経営支援制度が充実していることが特徴です。同一名義で3店舗以上経営するフランチャイジーには、契約タイプに応じて総利益から1%~3%を奨励金として支給する制度や、専従者1名で営業開始する場合は、加盟金の研修費にあたる50万円の支払いが免除されるなど、複数店舗の運営を目指す人に嬉しいサポートが充実しています。

デイリーヤマザキ

項目 詳細
店舗数 1,258(2023年1月時点)
※ニューヤマザキデイリーストアおよびヤマザキスペシャルパートナーショップを含む
※日本ソフト販売調べ
契約形態 フランチャイズ
加盟金 110万円(税込)
加盟プラン FC-Cタイプ:土地・建物を本部が用意
サポート内容 ・FC総合保険/加盟店共済制度
・独立契約社員制度 など

デイリーヤマザキは、山崎製パンが展開するコンビニチェーンです。焼きたてパンや作りたてのお弁当を店内で調理しているのが最大の特徴といえます。フランチャイズとしては、店内調理が多いため利益率が高いことが特徴として挙げられます。また、現場の状況を見ながら売上機会を最大化したり、廃棄ロス削減に取り組んだりできるなど、オーナー裁量が高いことも大きな魅力です。

パンづくりの経験がない人でも、ヤマザキグループで培ったノウハウをもとに、数日でパンが焼けるようになる仕組みがあるため、安心して店舗を開業できます。コンビニ経営をアットホームな雰囲気で行ないたい、という方におすすめのフランチャイズです。

加盟を検討する上での注意点

ここまでコンビニフランチャイズについて紹介してきましたが、実際にフランチャイズに加盟を検討する際には、いくつかの注意点があります。以下ではコンビニフランチャイズに加盟を検討する上での注意点を3つ紹介します。

必要な資金やリスクについて知る

コンビニフランチャイズへの加盟を検討する際にまず把握しておきたいのが、必要な資金がどのくらいの金額なのかという点です。コンビニは、最初の商品仕入れや設備投資などに費用がかかります。場合によっては予想以上に出費がかさんでしまうこともあるため、それぞれにどの程度の金額が必要なのかを正確に把握しておかなければなりません。フランチャイザーによっては、分割で支払えるケースもあるため、分割での支払いを希望する場合は本部に直接問い合わせてみましょう。

フランチャイズ契約の内容を理解する

基本的なことではありますが、フランチャイズ契約の内容について事前にしっかりと確認しておきましょう。実際に、コンビニフランチャイズで営業時間をめぐってトラブルに発展したケースもあるため、注意が必要です。契約の締結は、内容について全面的に納得してから行ないましょう。

地域環境や競合店の調査

コンビニの商圏は狭く、都市部であれば一般的には半径200~400m程度ですが、周辺の人口や環境によって商圏は異なります。過密出店を避けるためには、開業を検討しているエリアの競合数について、綿密な調査を行なう必要があります。

まとめ

コンビニフランチャイズは、安定した収益を見込めることや多店舗展開のチャンスがあること、そして家族とともにビジネスを展開できる点が大きな魅力です。しかし、同時に必要な初期投資、フランチャイズ契約の内容理解、地域環境や競合店との関係など、しっかりと考慮しなければならない点も多く存在します。

セブン-イレブン・ファミリーマート・ローソン・ミニストップ・デイリーヤマザキといった大手各社のフランチャイズは、それぞれに独自の強みとサポート体制を提供しています。ビジネスとしての成功を目指すには、これらの情報を総合的に考慮して、自身のビジネスプランに合うフランチャイズを選択することが重要となるでしょう。

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