フランチャイズ加盟は「スケールメリット」にも注目!具体的な魅力をご紹介します

フランチャイズWEBリポート編集部 |2022年07月04日 公開 (2022年09月01日 最終更新)
スケールメリット 広告・宣伝・仕入れで活用される仕組み

フランチャイズに加盟するメリットとしてよく挙げられるのが「スケールメリット」です。しかし、なかにはスケールメリットがどのようなものか具体的にわからないという方もおられるのではないでしょうか。

そこで今回は、スケールメリットがどのようものか、基本的な知識から注意点まで詳しくご紹介いたします。これからフランチャイズに加盟したいと考えている方はぜひご一読ください。

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スケールメリットとは

スケールメリットとは

まずはスケールメリットの基本的な情報を解説します。混同されやすい言葉の意味などと合わせてご確認ください。

スケールメリットの意味

スケールメリットを簡単に説明すると、「規模が拡大することで得られるメリット(優位性)」のことです。たとえば、商品を生産する工場の規模を大きくすることで、より多くの商品を短時間で安く作れるようになります。ほかにも、多店舗化することでより多くの商品を取り扱えるようになり、これまで以上に幅広い層から顧客を得られるようになるなどもスケールメリットに該当します。

このように、スケールメリットは経済上の拡大によって生産性や経済効率が上がる際に用いられることが一般的です。スケールメリットは日本語で「規模の利益」「規模効果」「規模利益」「規模拡大効果」などと呼ばれることもあります。
なお、スケールメリットは和製英語なので、正式な英語ではありません。

スケールメリットと混同されやすい「シナジー効果」

スケールメリットと混同されやすい言葉として「シナジー効果」があります。シナジーとは「相乗」を意味しており、複数の要素をかけ合わせることによって生まれる効果のことを指します。たとえば、女性向けのアパレルで男性向けの製品を取り扱い、女性客に同行していた男性に一緒に購入してもらったり、男性への贈り物として新たな販売利益を得られたりするようになることが該当します。

一方、スケールメリットは既に存在する同一事業や生産規模を大きくすることで得られる利益であり、基本的には複数の要素をかけ合わせません。

スケールメリットには反対語もある

スケールメリットの反対言葉は「スケールデメリット」です。スケールデメリットは規模拡大をしたことによって受ける損害のことで、大量生産における生産ラインのパンクや、製品の仕入れを依存していた取引先の倒産による商品の提供が困難になるなどが該当します。
スケールメリットと比較すると使用される機会は少ないですが、言葉を知っているだけでもリスクに対する認識が変わるかもしれません。

スケールメリットの効果

スケールメリット 効果

スケールメリットによって期待できる効果は、大きく5つあります。

仕入れ価格のコスト削減

大量に同一製品を購入することで仕入れ価格を大きく下げる効果があります。また、製造業の場合は大量生産をすることで生産コストを抑えることにもつながります。

これらに該当する例として挙げられるのは、コンビニエンスストアやファミリーレストランなどです。店舗数が多く、必要になる同一製品が増えれば、安定した取引先として有利に契約を進めることができます。

物流のコスト削減

運送業などではエリアごとに担当者がいます。運送業でかかるコストは大きく分けて人件費、燃料費、車両維持費の3つがありますが、一度に配達する量が増えることで配送の効率化が図れます。同一場所への運送であれば人件費が増えることもありません。

また、同一エリア内であれば配送先が2倍に増えたとしても、必ずしもこれまでかかっていたコストの2倍になるとは限りません。売り上げ単価が安くなることで、競合との競争力も大きくなるでしょう。

店舗運営にかかるコスト削減

店舗運営にはランニングコストとイニシャルコストの2つがありますが、スケールメリットで削減することができるのはイニシャルコストです。イニシャルコストとは、新たに始める物事において必要な費用のことで、開店資金などが該当します。

店舗数が増えることで必要になる設備や消耗品は増えますが、チェーン店の場合は同じ設備を導入することで大量仕入れが可能になります。そのため、1店舗あたりに必要なイニシャルコストも削減することができるでしょう。

広告コストの削減

店舗数が増えることで広告コストも削減することができます。チェーン店などは街中でもよく見かけ、存在するだけで知名度があります。個人店が1つの広告を出しても店舗の存在を知られていなければ集客は見込めません。

しかし、チェーン店を展開している企業が広告を1つ出せば多くの場所で認知されており、複数の店舗への宣伝効果を期待できます。

採用にかかるコストの削減

知名度が高いということはそれだけで信頼性も高くなります。有名な企業であれば就職を希望する人も増えるでしょう。

とくに名前を聞いただけで店舗名や関係がある商品名などを連想させるような企業であれば、採用にかかるコストも大きく削減することができます。採用実績が多くなれば、より社会からの信頼性や就職希望者も増加します。

フランチャイズにおけるスケールメリットは?

スケールメリットを活かせるぐらいに事業を拡大するのが難しい場合も、フランチャイズに加盟することで、比較的容易に上記のようなスケールメリットの恩恵を享受できます。

フランチャイズは店舗数が多いだけではなく、本部からのサポートも受けられるため、個人経営では不安に感じていたことも解消できるかもしれません。

スケールメリットを活かしたフランチャイズを見分ける「3つのポイント」

スケールメリット 最大限に得るためのポイント

スケールメリットを活かせるフランチャイズに加盟するなら、これからご紹介する3つのポイントを抑えた本部を探すのが重要です。

在庫を抱えすぎていない

製造業の場合、大量に同一商品を作ることでコストを抑えることができますが、販売数が伸び悩めばデメリットになってしまいます。そのため、事前に十分な販路の確保や販売計画を綿密に立てることが重要です。需要と供給のバランスが正しいかを判断し、需要範囲内で製造量を拡大しているか確認するようにしましょう。

また、プレミアム価値を付けたい商品は安易に製造量を増やすと価値が下がってしまいかねません。希少性が商品の魅力となっているフランチャイズの場合は、ブランディングなどに力を入れ、顧客が離れない施策を打てているのか注目しましょう。

ネットやAIを活用している

スケールメリットの恩恵として大きいものの1つに「固定費が変動しない」ことが挙げられますが、事業拡大にともなう人員増加があると人件費が上がってしまい、固定費が一定ではなくなります。そこで人員増加を防ぐ方法として挙げられるのがネットやAIの活用です。

最近ではRPA(Robotic Process Automation)を導入している企業も多くあります。これはホワイトカラー業務の自動化・効率化を図るためのソフトウェアであり、人件費を抑えるために大きく役立ちます。
とくに規模が大きな企業であるほど導入のメリットは大きくなるので、事業の規模などに合わせて導入しているフランチャイズを選ぶのがよいでしょう。

事業の運営方法が適切である

事業規模が拡大すると、これまで以上に1つの物事に対して時間がかかるようになります。

たとえば複数の店舗がある場合、各店舗に情報共有をするまでの時間がかかるなどが挙げられます。判断力の低下を招くと、柔軟に臨機応変な対応が難しくなり、スムーズな事業運営ができなくなるリスクが高まるでしょう。そのため、加盟を検討しているフランチャイズの本部が、常に事業運営方法を意識し、改善策を考えているのか確認する必要があるでしょう。

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フランチャイズはスケールメリットが豊富

スケールメリット フランチャイズ 豊富

フランチャイズはスケールメリットが豊富な点が魅力の1つでもあります。個人店に比べると知名度が上がりやすく、本部からのバックアップも受けられます。また、経営に関するノウハウなども得られるため、効率よく事業運営をすることができるでしょう。
どのような経営スタイルを求めているのかをよく考え、フランチャイズに加盟することを1つの選択肢にしているとスケールメリットの恩恵を受けやすくなるかもしれません。

スケールメリット 広告・宣伝・仕入れで活用される仕組み

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