人気のフルーツサンドはビジネスとしても魅力的!テイクアウトの専門店が増加中

フランチャイズWEBリポート編集部 |2021年05月17日 公開 (2021年06月14日 最終更新)
フルーツサンド専門店

見た目にも華やかで味もおいしいフルーツサンドは、今若い世代を中心に大人気です。また、写真映えするカラフルで美しい断面は「萌え断」と呼ばれ、SNSとの相性も良くクチコミ効果が高いこともあり、近年急速にフルーツサンド専門店が増加しています。

フルーツサンドはなぜ多くの人々に愛され、ニーズが拡大しているのでしょうか。代表的なフルーツサンド専門店やビジネスとしての魅力、そして2021年恵比寿に新しくオープンしたヴィーガンフルーツサンド専門店「fruits and season」の特徴について紹介します。

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SNS映えするグルメ!フルーツサンド専門店が急増中

フルーツサンド専門店

見た目のインパクトからSNS映え抜群!

みずみずしい果物をたっぷりの生クリームとふわふわの食パンではさんだフルーツサンドが、SNSを中心に話題となっています。それに伴い、全国各地にはフルーツサンド専門店がぞくぞくとオープンし、多くの若者たちが連日行列をなしています。

フルーツサンドがブームとなった一番の理由は、やはり見た目の華やかさでしょう。いちごやみかん、ぶどうなど色鮮やかなフルーツを丸ごと使用した専門店のフルーツサンドは、SNSとの相性も抜群。薄くカットされた果物がはさまれたクラシカルなフルーツサンドとは異なり、果物の断面がしっかりと見えるほど分厚く、迫力のある見た目をしているのが特徴です。

SNSでは、サンドイッチやおにぎりをはじめとする食品のカラフルできれいな断面にときめくことを「断面萌え」「萌え断」と呼び、Instagramでは数十万件もの投稿がなされています。フルーツサンドはまさしく「萌え断」の代表的な食べ物で、かわいらしくインパクトのある写真が日々アップされているほどです。

美味しさと栄養満点なことも人気の理由に

フルーツサンドの人気を支えているのは見た目だけではありません。味の良さも人々を惹きつけて離さないのです。多くのフルーツサンド専門店で使用される果物は、全国から厳選した新鮮なものが選ばれているので、果物本来の味を楽しむ上でも満足できるものとなっています。季節によって旬の果物を使い分けたり、同じ果物でも異なるブランドを使用したりと、人々を飽きさせない工夫がなされています。

また、ビタミンなどの栄養素が豊富でヘルシーな点も人気の理由として挙げられるでしょう。フルーツサンドは果物中心なので体に良く、子どもも高齢者も食べやすいと言えます。そのため、フルーツサンドは手土産としての需要も高く、男性やサラリーマンの購入者も多く見られます。手土産としてフルーツサンドを渡すと、美味しそうで華やかな見た目に喜んでもらえること間違いありません。

ヴィーガン向けのフルーツサンドも登場

最近ではヴィーガン向けのフルーツサンドも登場しています。動物由来の食材を一切口にしない完全菜食主義者・ヴィーガンの人々でも食べられるよう、生クリームやパンに乳製品を一切使わないという配慮がなされたものです。ヴィーガンや乳製品アレルギーの人でも安心して食べられるスイーツの登場により、フルーツサンドは今後もますます幅広い層に受け入れられていくことでしょう。

ヴィーガンフルーツサンド専門店「fruits and season」

ヴィーガンフルーツサンド専門店「fruits and season」

2021年1月、日本初のヴィーガンフルーツサンド専門店「fruits and season」が恵比寿にオープンしました。豆乳ベースの自家製クリームと豆乳パンを使用しているため、ヴィーガンや乳製品アレルギーの人でも安心して食べられるフルーツサンドとなっています。乳・卵不使用の生クリームはあっさりとして軽く、果物のおいしさを最大限に味わえる風味となっています。

フルーツサンドブームの先駆けである「ダイワ」のダイワスーパーが毎朝市場で厳選した果物を使用し、一部は農家直送で果物を仕入れています。フードロスにも配慮されており、フルーツを可能な限り丸ごと使用するだけでなく、不揃いながら味には全く問題のない果物も活用しています。

手土産やギフトとしての需要にも応えるため、パッケージにも工夫がなされています。パッケージのクリエイティブディレクションを務めたのは、人気スタイリストである山脇道子氏です。華やかなフルーツサンドをさらにかわいらしく、おしゃれに見せるためのパッケージデザインとなっており、幸せな気持ちになれる工夫がなされています。

「fruits and season」を手がけるのは、牛角創業者であり焼肉ライクなど人気の飲食チェーン店を展開する株式会社ダイニングイノベーションの創業者、西山知義氏です。これまで培ってきた飲食業のノウハウを元に、フルーツサンド業界を盛り上げていきます。

老舗から人気カフェまで!様々な企業が手掛けるフルーツサンド専門店

フルーツサンド専門店

「fruits and season」以外にも、今人気を集めているフルーツサンド専門店をいくつかご紹介します。

ダイワ

フルーツサンドブームの火付け役といえる存在が、愛知県岡崎市の「ダイワ」です。元々はダイワスーパーというローカル食品スーパーで、新鮮な果物を仕入れることができるという強みを活かして「八百屋の作る本気のフルーツサンド」の販売を始めました。カラフルでボリューム感のある見た目のフルーツサンドは瞬く間にSNSで話題を呼び、全国各地から顧客が訪れるほどの人気店となりました。

Be! FRUITS SANDWICH

東京駅構内にある「Be! FRUITS SANDWICH」は、八百屋が母体のフルーツサンド専門店です。旬のフルーツを丸ごと使用したフルーツサンドをエキナカで購入できることから、連日大勢の人々で賑わっています。

ヤオイソ

京都府の四条大宮駅前にある老舗果物店「ヤオイソ」は、京都の人なら誰もが知るほどの有名店です。一つ一つの果物を大きくカットし、複数の果物を組み合わせたフルーツサンドは、昔懐かしいレトロな雰囲気が魅力。1978年、ヤオイソのフルーツパーラーがオープン当初から人気を集めるメニューとなっています。

フツウニフルウツ

代官山の「フツウニフルウツ」は、「パンとエスプレッソと」という人気コーヒーショップが運営するフルーツサンド専門店です。ボリュームたっぷりな果物はもちろんのこと、ふわふわ食感の食パンにもこだわったフルーツサンドは、トレンドに敏感な若者に大人気です。

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フルーツサンド専門店はビジネスとしても注目の的

フルーツサンド専門店

コストを抑えながら高単価商品を販売できる

フルーツサンド専門店はビジネスの側面でも注目を集めています。果物の原価は安くありませんが、フルーツサンドは1つあたり600円以上するものも多く、高い付加価値をつけて販売することができます。また、フルーツサンドはアルバイトスタッフでも簡単に作ることができ、テイクアウト中心であれば店舗も小スペースに抑えて運営できることから、人件費や家賃などのコストを抑えられるというメリットもあります。

現に、フルーツサンドで全国的に有名になった愛知県の「ダイワ」の年商は2018年が1億円、2019年が3億円、2020年が6億円と、3年間で利益を6倍にも伸ばしています。

フルーツの鮮度もポイントに

フルーツサンドのおいしさを最も左右するのが、果物という素材そのものの味という点も、ビジネスとしての魅力に拍車をかけていると言えます。鮮度が良くおいしい果物をいかに安く、効率的に仕入れることができるかというところが勝負になるビジネスなので、お店のレベルやこだわりをしっかりと表現することができます。

コロナ下でも衰えない人気

フルーツサンド専門店はテイクアウトが多いことから新型コロナウイルス流行下でも人気が衰えることなく、これからも需要が高まっていくことが予測されます。今後はフランチャイズを展開する店舗も増えていくことも見込まれるため、これから独立を検討している方は要チェックのビジネスと言えます。

フルーツサンド専門店の今後に期待

キウイのフルーツサンド

食への関心の高まりや、ベジタリアン・ヴィーガンなど健康に気遣う人の増加からニーズが高まっているフルーツサンド専門店。SNS映えする食品の人気もまだまだ健在で、フルーツサンドはますます多くの人々に愛されるスイーツとなっていくでしょう。

また、スイーツ男子という言葉が生まれるなど、甘いものは女性だけでなく男性にも好まれるようになってきました。幅広い層に支持されるフルーツサンド専門店は、ビジネスとしても拡大を続けていくはずです。競合が多すぎない今のうちのビジネス参入を検討してみてはいかがでしょうか?

フルーツサンド専門店

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