株式会社エムズ 代表取締役的羽 一郎
2016-05-10 専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
株式会社エムズ 代表取締役 的羽 一郎

兵庫県で起業する5つの魅力とフランチャイズを活用するメリット

 このコラムのポイント

兵庫県は港町神戸、姫路城、甲子園などの魅力的なスポットがあり、人口が多い都道府県ランキング7位に入るエリアです。(都道府県 人口・面積・人口密度ランキング 2016年4月1日時点) そんな兵庫県ですが、起業支援にも厚い地域であり、行政の補助金制度を活用して独立できる環境も整っています。そんな兵庫県の魅力とフランチャイズを活用する魅力について解説します。

フランチャイズWEBリポート編集部


兵庫県で起業する5つの魅力

政府が一億総活躍社会を推奨することによって、各地で起業に関心が高まっておりますが、私の生まれ故郷である兵庫県で起業するメリットとフランチャイズについて考えていきたいと思います。

兵庫県は、起業に有利な地域であると思います。まずは、その理由をこの記事内で考察します。

1.ブランドとなる地名が多い

事業の継続にとって、ブランドは非常に大きい武器になります。何か新しい物を購入する場合やサービスを受けるときに有名メーカーや代々続いている暖簾は、大きな購買動機になります。

神戸は、国際都市であり日本人のみならず外国人にも広く知られています。
三宮や元町も、オシャレな神戸の都市のイメージが定着しています。芦屋は、富裕層の代名詞であり、宝塚は、歌劇だけでなく手塚治虫先生の出身地としても有名です。 

神戸牛や但馬牛のように古くから受け継がれているものもありますが、起業してビジネスを展開する場合でも、発祥の地として地名を使うことは有利に働くことは間違いありません。

2.交通の要衝である

関西以北から、中国・四国、九州方面へ最短ルートで行こうとすると必ず兵庫県を通らなければなりません。そのため高速道路も発達しており、中国道、山陽道、更に淡路島を経由して四国へと続きます。

空の玄関としての伊丹空港、神戸空港、更に海路も神戸港を抱えています。 
西日本の中心地・大阪と神戸の間は、新幹線、JR、阪急、阪神と鉄道網も発達しております。

人の流れが大きいことが、大きなビジネスチャンスになっているのです。

3.人口が多い

兵庫県は人口が多く(約550万人)神戸市の153万人を筆頭に、姫路市(54万人)、尼崎市(45万人)、西宮市(48万人)と、中核都市が多く存在します。大消費地であると同時に大生産地でもあります。

日本海と瀬戸内海に接し漁業が盛んであるし、農業も盛んであります。淡路島のタマネギ、明石のタコや鯛、日本海のカニなど特に有名です。

他にも灘の清酒や神戸牛など、特産には事欠きません。これらを考えると、どのような産業にも適している土地柄であるといえるでしょう。

4.観光資源も豊富

海外からの観光客も年間2000万人を超えるようになりました。神戸の中心地三宮周辺では、海外からの団体客の姿も多く見受けられます。

国宝姫路城や、県の北部には城崎温泉をはじめ、多くの温泉があり、神鍋高原周辺にはスキーリゾートも多く存在します。一方、淡路島は、都心からのアクセスの良さと温暖な気候で島全体がリゾート地でもあるのです。

観光立国を目指す政府の方針も追い風になっていくでしょう。

5.行政の支援

このように兵庫県は多彩な顔を持っていますが、行政はふるさと起業も手厚く支援しています。兵庫県では、ふるさと起業・移転促進事業として起業家向け補助金制度も設けています。実際に様々な事業が支援を受けています。兵庫県の起業しやすさ、有利さを物語っているといえるでしょう。

▽公益財団法人ひょうご産業活性化センターHP(補助金の詳細などが掲載されています)
https://web.hyogo-iic.ne.jp/kigyo/furusatokigyou

起業かフランチャイズか。経営面・業界知識などノウハウが得られるフランチャイズ開業も手

そうは言っても、実際に起業するとなるとハードルが高いのも事実です。
定年退職後や早期退職の方の中にも、飲食店を開業したいという人は多くいます。若いときから料理を作るのが趣味という方も多くいます。

料理を美味しく作れるというのは、飲食業には大事な要素ですが、それだけではビジネスは成り立ちません。

出店するには立地調査や不動産業者との交渉、店舗設計や内装工事の知識も必要です。

従業員やパート、アルバイトの雇用、仕入れ先の確保、季節ごとのメニュー開発など専門知識が必要なことが山ほどあります。

悪戦苦闘しながら営業を続け、決算をして税金を支払って、初めて1年が終わるのです。
これらのことを最初からすべてできる人はそう多くはありません。
 
そんな方にお勧めするのがフランチャイズに加盟することです。フランチャイズに加盟すれば、先ほど説明した専門知識や煩雑な作業のうち大部分を本部が手助けしてくれるのです。加盟者は、自分の得意な仕事に専念すればいいのです。

▽フランチャイズビジネスを検索できるページ
https://fc.dai.co.jp/fc-bosyu

起業とフランチャイズの違い。サラリーマンと起業の中間=フランチャイズ!?

サラリーマンと起業の中間の働き方がフランチャイズ加盟だといえるでしょう。

会社は、営業部、仕入部、製造部、総務部、経理部など様々な部署に分かれて成り立っています。社員でいる間は、自分の仕事をすればよく、他は別の人がやってくれます。各部署は、自分の専門に特化すればよく、次第にレベルが上がってきます。

一方で、起業は会社の各部門をすべてこなす必要があります。当然自分一人でできない事も多くありますから、それぞれ専門家の力を借りたりします。

フランチャイズは、各部門を本部と加盟店で分業していると考えればいいでしょう。本部は、多くの事例を経験しているので高いレベルのことを加盟者に提供してくれます。
 
兵庫県は、起業に適した地域であるといえます。しかし、いきなり起業をするのがハードルが高いというのであれば、フランチャイズを検討してみるのも一つの方法です。

株式会社エムズ 代表取締役 的羽 一郎

大手外食産業で17年間勤務。沖縄から仙台まで約280店舗の直営店・フランチャイズ店の新規開業に従事。出店戦略の策定から立地調査、新業態開発、不振店の再生、フランチャイズ・オーナーへの経営指導、社員活性化教育など多くのスキルを身に付ける。 2003年に経営コンサルタントとして独立後は、外食産業やサービス業の経営指導を行う傍ら、商業施設の企画、フランチャイズのパッケージ構築、講演等幅広い分野で活躍している。