知っておきたい定年後の働き方!雇用の種類や現状はどうなっている?

フランチャイズWEBリポート編集部 |2021年09月17日 公開 (2021年11月10日 最終更新)
定年

老後の貯蓄に2,000万円が必要と言われる現代では、定年を迎えても働くことを選ぶ人が増えています。お金が理由なだけでなく、現代はいわゆるアクティブシニアという昔に比べて若々しい高齢者が増えており、定年後でもまだ体力がある人や、働くことが好きな人が多いというのも原因でしょう。

定年後も働きたいと考えている方は、どのような働き方があるのかを知ることで第二の人生の設計がしやすくなります。そこで今回は定年後の働き方をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

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定年後に働く人は多い?気になる現状

定年後に働く

実際に定年後に働いている人はどれくらいいるのでしょうか。まずは現状についてご紹介いたします。

定年後も働いている人の割合

総務省の労働力調査2020年によると、65歳以上でも働いている人は男女合わせて922万人いるとされています。前年比から見ると、2011年以降から全ての年で前年からプラスになっています。新型コロナウイルスの影響により全世代の失業者や就業率はマイナスになっているものの、定年後に働いている人は年々増加しているようです。

なぜ定年後も働く人が増えているのか

定年を迎えても働く理由として多いものは3種類あります。

生活費

年金の受け取りを65歳にしている場合、それまでの生活費として働き続ける人が多くいます。また、年金だけでは生活が厳しいことも理由とされています。

社会に関わるため

定年後、一時的にゆっくり過ごす期間があっても、次第に自分の居場所を失ってしまい空しいと感じる人もいるようです。働くことで人や社会とのつながりが生まれます。

生活にメリハリをつけたい

定年後にゆっくりしていると生活にメリハリがなくなることを心配する人も。趣味があっても、毎日続けることが難しい場合や、新たな刺激が欲しい場合は働くことを選ぶ人が多くいるようです。

定年後に働きたい人はどれくらいいる?

株式会社ガネットが2020年に行った「定年後の働き方に関するアンケート」で50代の男女319名の結果では70%以上が定年後も働きたいと回答していました。定年後に働かないことを不安に感じる人は80%を超えており、多くの人々が働き続けることを考えているようです。

なお、厚生労働省が発表している令和2年版厚生労働白書によると、定年後は非正規雇用が非常に多いことが分かります。

これは雇用側が人件費を抑えたい理由と、短時間の労働は定年後も都合を合わせやすいことなどが理由とされています。 また、厚生労働省の調べによると定年後に正規雇用で働いている人の8割が雇用延長を選ぶともいわれています。しかし中には高齢者の担当する仕事を社内に確保することが難しいという声も企業内にはあり、必ずしも雇用延長ができるわけではないようです。

定年後も働く人はどんな仕事をしている?

定年後 働き方

では実際に定年後も働いている人々はどのような働き方をしているのでしょうか。こちらで定年後の働き方をご紹介いたします。

定年後の雇用の種類

定年後の雇用の種類は大きく4つに分類されます。

雇用延長

サラリーマンに多いのが雇用延長です。65歳までは雇用確保の義務になっているため、定年を迎えても同じ職場で働き続けることができます。これまでと同じ職場で働くため、慣れ親しんだ環境で、即戦力として活躍することができます。就職活動も不要なので、時間のロスを防ぐこともできます。

再就職

これまでの経験を活かし、別の会社に再就職する人もいます。今までの勤め先とは違う職場で働くことで、新しい刺激を得ることや、人間関係のしがらみがなくなるメリットがあります。中には雇用延長よりも給与や待遇が良くなるケースもあります。

ただし、新しい勤め先への適応が必要になるため、精神的負担を抱える人もいますので相性を見ながら会社を見極めることが重要と言えるでしょう。

非正規雇用

アルバイトやパートが分類されます。非正規雇用ではこれまでとは異なる分野に挑戦する人もいるため、多くの仕事を経験したいという前向きな意見がある人がいる一方で、希望する雇用ができなかったため仕方なくアルバイトになる人もいます。

アルバイトは正規雇用に比べて給料や待遇が恵まれないことがありますが、趣味などほかにやりたいことがあったり、正規雇用ほど長時間の労働が体力的に辛い場合でも働きやすいというメリットがあります。

フリーランス

これまで培った経験や人脈を基にフリーランスとして活躍する人もいます。フリーランスの中には事業主も含まれるため、新しく企業する人も含まれています。

フリーランス最大のメリットは制限が少ないという点です。時間に融通が利く、組織の縛りがないというメリットがあるため、自由に働きたい人には人気があります。 ただし業態によっては、開業資金が多く必要などのリスクが伴う場合もあります。

定年後に働きやすい仕事や業界

続いて定年後に働きやすい仕事や業界をご紹介いたします。 人気が高い仕事ではビルやマンションの管理人があります。建物の管理にはそれぞれ有利とされている資格があります。たとえばボイラー技士やマンション管理士といった資格です。人気が高い分、競争率も高いため、狙うのであれば資格取得をしておくことをおすすめします。

ほかには警備員の仕事も人気です。 無資格でもできるアルバイトやパートの中に年齢制限がないもので多いのは、清掃員やコンビニ、飲食店の店員があります。ただしいずれも体力が必要になるため、体力に自信がない人には不向きなこともあるでしょう。

定年後の仕事はどうやって見つける?

定年後の仕事の見つけ方は大きく分けて5つあります。

再雇用制度を活用する

退職した職場と同じところで働き続けたい場合は再雇用制度を活用することになります。再雇用は企業の義務でもあるため、待遇などに不満がない場合はもっとも利用しやすい方法と言えます。

知人から紹介してもらう

知人に人事担当者がいる場合や、企業経営をしている人がいる場合は紹介してもらうというのも一つの手段です。知人であれば職場の雰囲気や仕事内容なども聞きやすいため、事前に相談しておきましょう。

人材紹介を利用する

人材紹介には民間のものや、シルバー人材センターなど種類があります。民間のものは幅広い業界からの仕事を紹介してもらえるため、企業側の条件と希望が合致すれば利用しやすいでしょう。

シルバー人材センターは地域ごとにありますが、利用するには年会費が必要です。ただし、高齢者を対象に雇用先を紹介しているため、就きたい仕事が見つかれば応募しやすいメリットがあります。

求人サイトの活用

求人サイトも対象が異なるものが多くあり、シルバー向けの求人サイトもあります。自宅や好きな場所で手軽に仕事を探すことができるため、ネットが使える場所であればいつでも仕事を探すことができます。

起業するならフランチャイズを考えるのも手段のひとつ

定年後 働き方

起業をする場合、多くの開業資金などが必要になります。また、これまで運営に関わったことがないとノウハウがないため、多くのリスクを抱えることになります。

フランチャイズでは本部の企業から経営に必要な研修やノウハウの提供があり、業界未経験でも参入しやすいものがあります。もし定年後の働き方として企業を考えているのであれば、フランチャイズも検討してみてはどうでしょうか。

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