低コストで売上UP!冷凍自動販売機導入のメリット・デメリットを解説

フランチャイズWEBリポート編集部 |2022年08月17日 公開
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

自動販売機と聞くと、多くの人は、ジュースや水などのドリンクを販売しているイメージがあるのではないでしょうか。しかし近年では、ドリンク以外にもさまざまな商品を販売する冷凍食品専用の自動販売機が増えており、それらを見かけたことがあるという人も多いはずです。

そこで今回は、冷凍自動販売機をビジネスとして導入してみたい人に向けて、冷凍自動販売機設置のメリット・デメリットやコストなどを詳しく解説していきます。

独立開業やフランチャイズ情報をお届け!フランチャイズWEBリポート公式LINEはこちら

自動販売機がコロナ禍以降に増えたワケ

自動販売機を利用する女性

いまだ世間を賑わすコロナ禍の話題。さまざまなシーンで人々の生活様式が大きく変化していますが、なかでも外食産業はその変化の振れ幅が非常に顕著です。そもそも外食すること自体を控えるようになり、ひと昔前では考えられないような状況になってしまっているところも少なくありません。

そうしたなかで注目を集めるようになったのが、非対面で商品を購入できるテイクアウトという方法。外食産業を営む店舗の多くで、新たなサービスとしてテイクアウトを導入するところが増えてきました。

また、テイクアウトサービスをより先鋭化させた冷凍自動販売機サービスも誕生。冷凍自動販売機は、設置場所や商材により月間200万円以上を売り上げることもできるプラットフォームとして大手のリンガーハットや松屋などで導入されています。さらに、大手だけでなく個人飲食店での導入事例も増えるなど、その勢力を徐々に拡大しています。

そもそも自動販売機を導入するメリット・デメリットとは?

冷凍自動販売機の登場も含め、新たなサービスとして注目度を高めている自動販売機ですが、導入によるメリットとデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれ見ていきましょう。

自動販売機導入のメリット

自動販売機を導入するメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

・人件費不要で運用が可能

自動販売機はその名のとおり、自動で商品を販売してくれるため、店舗経営におけるコストの多くを占める人件費が掛かりません。極端な言い方をすれば、導入して設置しておくだけで売上を期待できるのです。この工数のかからなさは自動販売機ならでの特徴であり、導入における大きなメリットの1つといえるでしょう。

・営業時間外でも販売できる(24時間365日)

自動販売機は人の手を必要としないため、24時間365日の販売体制を作れます。たとえば飲食店などの場合、21時や22時に閉店するという店舗が多いですが、自動販売機はその先もずっと販売を続けてくれるため、実質24時間営業のような体制を構築することが可能。通常、深夜営業をするのであれば、そのための人員の手配や深夜手当の支給など、さまざまなコストが必要になってきてしまいます。しかし、自動販売機であればそうしたコストも必要ありません。

・空いているスペースを活用して売上UP

自動販売機を活用したサービスは、自動販売機を置くスペースさえ確保できれば始められます。そのため、たとえば駐車場の一角や店舗の入り口横など、普段は使えていないスペースを活用することも可能。無駄なスペースを埋めつつ、さらに売上UPも期待できる、一石二鳥のサービスといっても過言ではありません。

・別事業を行なっている人も自動販売機で集客力UPに期待

自動販売機から発生する売り上げに期待できるのはもちろんですが、自動販売機をきっかけとした来客数UPも期待できます。本業とはまったく関係ない分野であっても、珍しい商品を販売する自動販売機を設置すれば、その珍しさが人を呼び込み、結果として本業の売上UPにつながるといったケースもあります。

自動販売機導入のデメリット

さまざまなメリットがある自動販売機ですが、一方でデメリットとなる部分もあります。以下に代表的なものを紹介していきます。

・電気代がかかる

人件費こそかかりませんが、自動販売機を運転するための電気代は掛かってしまうことを忘れてはいけません。特に24時間稼働させる場合などは、通常の店舗営業時よりも大幅な電気代増に直面してしまう可能性もあります。そのコストを差し引いても利益を出せるのかどうかは、しっかりと計算・確認するようにしましょう。

・売れ残りの処理

自動販売機だからといって、すべての商品が売れるということはありません。なかには、売れ残ってしまうものもあるでしょう。こうした売れ残りの処理をどうするかも、事前に考えておく必要があります。とくに飲食物の自動販売機を導入する場合、売れ残ってしまった商品をそのまま置いておくことも難しく、回収する必要が出てくるでしょう。できる限り売れ残らないように数を調整したり、冷凍によって日持ちする期間を長くしたりといった対策をとる必要があります。

・初期費用がかかる

自動販売機を導入するためのハードルは、たとえば新たに飲食店をオープンすることなどと比べれば圧倒的に低いものですが、それでも一定の初期費用は必要となってきます。自動販売機そのものの値段や、フランチャイズを利用するのであればそのロイヤリティなど、かかる費用はそれぞれ状況によって異なりますので、事前にしっかりと確認するようにしてください。

さまざまな種類の冷凍自動販売機ビジネスをご紹介!

ラーメンスターズの自動販売機

ひと口に自動販売機と言ってもさまざまな種類があり、一般的なドリンクを販売するものから、野菜や餃子、ラーメンにスイーツ、なかにはコスメや服などを販売する自動販売機もあります。ここからは、数ある自動販売機から厳選した3つを紹介していきましょう。

・ウルトララーメン大集合

ウルトララーメン大集合は、冷凍ラーメン自動販売機のフランチャイズです。月間販売数2,100食、月間利益44万円の実績を誇る注目の自動販売機ビジネスです。自動販売機は購入もしくはリースから選ぶことができ、リースの場合は初期費用0円でスタートさせることができます。また、フランチャイズ加盟金は0円です。

豊富なメニューのなかから商品を仕入れて売り上げを回収するだけなので、作業の負担が少なく、広告は本部が負担してくれるため運営コストも抑えられます。

・冷凍パン専門店パンデマンド

九州発の冷凍パン専門店パンデマンドは、イオンモールに冷凍パン自動販売機を設置して以来、数多くの問い合わせがあったことからフランチャイズ募集を開始しています。パン業界ではインフレと人手不足、平均3~5%の高い廃棄率が課題といわれています。冷凍パンであれば廃棄率を下げて食品ロスを改善しながら、美味しいパンを顧客に提供できることから注目を集めています。

・餃子スターズ

日本全国の人気店から厳選されたおいしい冷凍餃子の自動販売機を展開する餃子スターズは、冷凍自動販売機でトップクラスの知名度を誇る「ど冷えもん」の運営会社が提供しているサービスです。おいしい餃子を24時間いつでも非接触で購入することができ、誰でも簡単に餃子を味わえることから人気を集めています。ど冷えもんを導入しているものの商品ラインナップに困っている方や、多種多様な商品を扱いたいという方にも検討いただけます。

・自店の商品を販売できる「ど冷えもん」

すでに飲食店を経営されている方には、株式会社Cqree(シークリー)が代理店販売を務める「ど冷えもん(どひえもん)」も検討いただきたい選択肢の1つです。ど冷えもんとは、自社商品を販売することに向いた冷凍自販機のこと。1台で10種類の商品を、商品に合わせたさまざまな容器で販売でき、さらには必要に応じて自販機用のオリジナルラッピングも可能。商品の開発から販促までCqreeがサポートしてくれるので、既存飲食店の新たな売上アップ施策として注目されています。

独立開業やフランチャイズ情報をお届け!フランチャイズWEBリポート公式LINEはこちら

冷凍自動販売機を導入する際のコスト

冷凍自動販売機を飲食店や自宅、会社などに設置する場合、どのようなコストがかかることになるのでしょうか。代表的なコストを具体的に見ていきましょう。

・冷凍自動販売機の初期コスト

自動販売機は、基本的にリースもしくは購入にて導入することになります。もっとも一般的な導入方法はリースで、契約期間は5~6年など中長期にわたるものが大半です。リースで自動販売機を導入すると、初期費用を0円に抑えられるケースもありますが、設置している期間は毎月リース代を支払うことになります。

冷凍自動販売機を購入した場合、初期費用として150~200万円程度の購入費用が発生します。まとまった初期費用が必要になりますが、毎月のリース代は発生しません。中古の自動販売機であれば、初期費用を新品よりも抑えられ、トータルコストもリースするより安くできる可能性があります。

また、「業態転換等支援事業」や「事業再構築補助金」、「小規模事業者持続化補助金」など、自動販売機導入に活用できる補助金が存在します。地域によって独自の補助金や助成金を用意している場合もあるので、導入前にチェックしておきましょう。

・冷凍自動販売機のランニングコスト

自動販売機は電気代が主なランニングコストとなります。電気代は冷蔵か冷凍かによって異なり、とくに庫内の温度が上昇しやすい夏場は電気代の消耗が激しくなる傾向があります。冷蔵の飲料用自動販売機の電気代は、月々2,000円~4,000円程度が目安です。一方、冷凍自動販売機の電気代は月々6,000円~9,000円程度になることが多いようです。

また、フランチャイズで自動販売機を導入した場合、ロイヤリティやリース代が発生する場合があります。自動販売機にトラブルが発生した際の修理代は、契約内容やオプションによって負担者が異なる可能性があるため、契約時に確認しておくことが大切です。

空きスペースの活用なら冷凍自動販売機の設置も

自動販売機を押す人

新型コロナウイルス流行後から多種多様な自動販売機が普及しはじめており、人々の興味関心も高まっています。飲食店を運営している人はもちろん、自宅や会社に空きスペースがある方は、飲料用自動販売機だけではなく、すこし珍しい冷凍自動販売機の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

記事は気に入っていただけましたか?
「いいね!」で応援よろしくお願いします

新着情報をお届けします♪