合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表中土井 鉄信
2015-12-07 専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表 中土井 鉄信

学習塾集客に必須!経営者が持ちたい3つの視点

 このコラムのポイント

学習塾経営はコミュニケーション能力が大切であることはさることながら、集客のためのそこで今回は集客の前提条件として注意すべきポイントを教育コンサルタントの中土井鉄信氏が解説します。集客に必要な視点は3つのポイントで表されるということで塾経営関係者の方は必見です。

フランチャイズWEBリポート編集部


塾経営で必要な集客方法、「コース設計」の視点をお伝えします

連載コラムの1回目は、いわば、学習塾という仕事の基本的な構図が、顧客の二重化にあり、単なるサービス業ではなく、教育サービス業なのだということをお伝えしました。

2回目は、教育サービス業が、コミュニケーションが中心的な仕事であり、直接顧客である生徒との適切なコミュニケーションとはどういうことかについてお伝えしています。

3回目は、間接顧客である保護者と適切なコミュニケーションを行うことが、生徒とコミュニケーションを取ることと同じぐらい重要なことだということでした。

今回から始まるコラムでは「個別指導」のコース設計について、私どもMBAのノウハウをお伝えしていきます。

このコース設計が、集客の基本になります。ここが、マーケットに合致していなければ、いくらコミュニケーションが適切でも、そのコミュニケーションを取る機会すら与えられないのです。つまり、生徒を集めることが上手くいかないのです。それでは、スタートしましょう。今回は、設計の視点をお伝えします。

集客に必要な3大視点(利便性、投資性、効果性)とは

多分、皆さんは「利便性・投資性・効果性」の3つの視点を、今まで学習塾の経営の視点では聞いたことはないのではないでしょうか。FC塾はもちろん、大手進学塾やそのほかの学習塾のコンサルタントの方々もほとんど知らない考え方です。

しかし、生徒をしっかり集めようと思えば、この3つの視点をしっかり考慮に入れていなければならないのです。それでは、一つ一つ説明していきます。

利便性

これは『通いやすさ・心理的コストの少なさ・肉体的精神的コストの少なさ』が、設計にあるかどうかという視点です。

投資性

『入試からの距離に応じた心理的コスト・物理的コスト・金銭的コスト』に関する視点です。つまり、受験生は、入試から近いですから、コスト的に言えば、その他の学年よりもコストについて重視する必要がないということです。中3生は、中1・2年生よりも長時間勉強しても許容されるということです。

効果性

『サービスを受けたときの効果に対する期待や実際の効果』です。この場合のサービスの効果は学習塾の場合、志望校合格、成績向上、定期テストの点数アップ、学習姿勢の向上などが、期待できるということと考えても良いと思います。

今の時代の学習塾とは、コンビニのような手軽さも求められている

コース設計は、この3つ視点を軸にして考えると、生徒が集客しやすくなります。特にこの時代は、「利便性」が非常に重要です。勉強の価値とその他の価値が、それほど格差がないからです。勉強も部活も習い事もやりたいのです。巷でコンビニがこんなにも多くなっていることを考えてください。簡単さ、手軽さ、価格の適切さが、重要な点なのです。

皆さんが、FC塾の加盟を考えているか、それとも私どものように、コンサルタントの指導を受けて独立するか、その吟味の基準にこの3つの視点を入れてください。設計は、生徒を集める大きな要因になるのですから。

合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表 中土井 鉄信

教育機関NO.1クラスのコンサルタント。学習塾における運営コンサルティングの依頼は、規模も、指導方法もニーズも様々であるが、的確な判断力と、データ分析力で今までに携わった学習塾は全国津々浦々80塾以上。 在籍数減少など苦境に陥った多くの学習塾の再建を成功させた手腕と、歯に衣を着せぬ人間的な魅力で、全国の教室オーナーからの信頼は厚い。また、私立学校のコンサルティングや全国各地の教育委員会での講演や管理者対象研修などの依頼も多く、日々、全国を飛び回っている。