完全非接触!原価率68%を実現したブルースターバーガー(Blue Star Burger)

フランチャイズWEBリポート編集部 |2021年06月30日 公開 (2021年10月19日 最終更新)
ハンバーガーショップ 経営

新型コロナウイルスの流行により、テイクアウトやデリバリーといった中食は、ニーズが急拡大しています。できる限り人との接触を排しながらもお店の味を楽しめる中食は、感染症予防の上でも評価されています。

そのような中で新しく誕生し、人気を集めているのが「ブルースターバーガー」です。一人焼肉で人気の「焼肉ライク」のフランチャイズ本部であるダイニングイノベーションが仕掛ける新しい飲食フランチャイズで、完全非接触のテイクアウト専門ハンバーガー店として話題を集めています。ここでは、170円から楽しめるブルースターバーガーのメニューや魅力、運営会社のダイニングイノベーションについて紹介します。

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オーダーから受け取りまで完全非接触のブルースターバーガー

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モバイルオーダーを用いて完全非接触に対応

ブルースターバーガーの特徴は、オーダーから受け取りまで完全非接触で行なえる点にあります。モバイルオーダーまたは、店内にある前払いセルフレジのタブレットからキャッシュレス決済を行ない、店頭のピックアップ専用棚から商品を受け取るという流れのため、誰とも会話を交わさず商品を購入することができます。

ピックアップ専用棚の後ろにいるスタッフが商品や注文者を確認しながら受け渡すシステムなので、購入者の商品を誤って別の人がピックアップしてしまうのではという心配も必要ありません。監視カメラも複数設置されているため、トラブルのリスクも最低限に抑えられています。

現在では、出来上がったら専用棚に商品が置かれる仕組みとなっていますが、今後はQRコードキーでロックが解除できるなど、よりセキュリティの高い棚が開発される予定で、ますます利便性が向上していくことが見込まれます。

待ち時間を限りなくゼロに近づけるオリジナルアプリ

従来のテイクアウトの事前予約では、アプリなどに表示された受け取り時間を元に店舗へ足を運ぶのが一般的です。しかし、時間通りに行ったのにまだ商品ができていなかった、ということを体験したことのある方も多いのではないでしょうか。

ブルースターバーガーはこの課題を受けて、できあがりの目安時間を混雑具合と調理時間から自動で算出し、精度の高い受け取り時間を表示するシステムを採用しています。モバイルオーダーの場合は注文画面に移行する前に、前払いセルフレジの場合は注文端末の上部にある端末に受け取り時間が表示されるため、注文を確定させる前に時間を把握できるというメリットがあります。このため、時間が限られたランチタイムやスムーズに受け取りたい帰宅のタイミングなどでも、ストレスフリーで商品を受け取ることが可能です。

モバイルオーダーをする場合は、ブルースターバーガーのオリジナルアプリまたは「Okage Go店外版」を利用します。

オリジナルアプリはアプリのダウンロードが必要ですが、注文機能だけでなく隠れメニューの「シークレット」や、ユーザーが注文したバーガーに含まれるパティの合計枚数をランキング化した「パティレコード」など、お得かつ楽しい機能も搭載されています。友だちにアプリをシェアしてクーポンを贈る機能なども実装予定で、お得においしいハンバーガーを楽しむ工夫が盛り込まれています。

「Okage Go店外版」はアプリのダウンロードが不要で、ブラウザからアクセスできるため、まずは気軽に注文してみたいという方におすすめです。

170円ハンバーガーが「原価率68%」を達成できるワケ

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目玉商品は170円のハンバーガー。この価格を聞くと、ファストフード店のハンバーガーを想像すると思いますが、ブルースターバーガーでは1,000円以上するような本格的なグルメバーガーをプチサイズにして提供しています。グルメバーガーならではの肉厚でジューシーなパティとフレッシュな野菜が目を引く、高級感あふれるハンバーガーです。

無駄を最小限にまで省いたことで実現した「高原価率」

これだけ高い品質を確保しているハンバーガーの原価率は68%。一般的な飲食店の原価率は30%と言われている中で、驚異的な水準を誇っていると言えます。ここまでのコストパフォーマンスを実現する秘訣は、完全キャッシュレス化とテイクアウト専門店とすることで、家賃や内装投資、人件費などを極限に抑えているから。

また、売り切れ次第終了にする営業形態など、無駄な在庫や廃棄を最低限に抑える仕組みを作り、新鮮で高品質なバーガーを提供できる効率的な体制を作り上げているためなのです。原価率30%、人件費30%、家賃10%とされる既存の構造を、ITを活用したフードテックによって改革したと言えるでしょう。

飲食スペースがないので店舗面積は10坪ほどとコンパクトで、ハンバーガーを中心としたメニューに限定されているのも、運営のコストカットにつながっています。現状はモーニングやランチといった時間帯別メニューもないため、スタッフのオペレーションの簡素化を実現しています。

ブランドカラーを「青」にしてファストフードのイメージを払拭

ブルースターバーガーの特徴としてもう一つ挙げられるのが、ブランドカラーの「青」でしょう。ファストフードのブランドカラーとして定番の赤やオレンジといった暖色系ではなく、また、グルメバーガーでよく使われているの緑や茶といったナチュラルカラーでもありません。

爽やかな青と白の店舗は西海岸のアメリカンダイナーのようで、若い世代や女性の一人客も思わず立ち寄りたくなる印象を与えます。おしゃれな店舗は道行く人の目を引くため、店舗自体が広告となり利用客を広げていくことでしょう。

高品質・低価格が魅力のメニューを紹介

ブルースターバーガーは、グルメバーガーのように高品質でありながら、ファストフードのバーガーのようにお手頃価格に設定されているのが特徴です。それでは、代表的なメニューをいくつか紹介しましょう。

代表的なメニュー

Jr.ハンバーガー(税別170円)

Jr.ハンバーガー(税別170円)

最もリーズナブルかつシンプルなメニューで、人気のハンバーガーです。

ビーフテリマヨバーガーSET(税別640円)

日本で定番のテリマヨバーガーに、ポテトとドリンクがセットになっています。

ダブルチーズバーガーSET(税別640円)

野菜が入っておらず、2つの100%ビーフパティと濃厚チーズが味わえる、パンチ力のあるメニューです。

Jr.ハンバーガーSET(税別490円)

ビーフパティとケチャップでシンプルに仕上げた小ぶりなハンバーガーのセットです。子どもや食欲のない時におすすめです。

チーズフライドポテト(税別370円)

専用のブレンドオイルで香ばしく揚げたポテトに、濃厚なチーズソースがたっぷりかかった一品です。

オーガニックコーヒー(税別150円)

独自にブレンドした豆をアフターミックス焙煎したおいしいコーヒーです。

ブルースターレモネード(税別150円)

ピール香のある甘さ控えめのすっきりしたレモネードです。爽やかなイエローとオシャレなカップは、SNS映えも狙えます。

2022年に独立開業や新規事業検討者が選んだビジネスベスト30

次々と新しいビジネスを展開するダイニングイノベーションとは

株式会社ダイニングイノベーションの焼き肉ライク

ブルースターバーガーは牛角創業者・西山氏がファウンダーを務める株式会社ダイニングイノベーションが展開しています。ダイニングイノベーションの代表的なブランドは一人焼肉の文化を確立したといえる「焼肉ライク」です。

ダイニングイノベーションはその他にも一人鍋を楽しめる「しゃぶしゃぶれたす」や、テイクアウト・デリバリーにも対応した「やきとり家 すみれ」など、次々と新しいフードビジネスを生み出すことで注目を集めている企業です。

ダイニングイノベーションの創業者である西山和義氏は、2019年11月に中国・深センの「ラッキンコーヒー」を視察した際、完全キャッシュレスかつテイクアウト専門店はファストフード業界で主流になり、日本でも5年から10年で普及すると確信しました。そこで、低価格・低品質でもなく高価格・高品質でもない「低価格・高品質」のハンバーガーを、ITを活用することで実現しようと考えました。

ハンバーガー業界の新定番「ブルースターバーガー」の今後に注目

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ブルースターバーガーは新型コロナウイルス流行下にマッチした業態であると同時に、これからの日本の定番になり得るブランドと言えます。新しいフードビジネスを次々と生み出すダイニングイノベーションからも目が離せません。


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